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深津絵里、松嶋菜々子、石田ゆり子…今期ドラマを席巻するアラフィフ女優たち

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深津絵里さん(2015年5月、EPA=時事)、石田ゆり子さん(2021年5月、時事通信フォト)
深津絵里さん(2015年5月、EPA=時事)、石田ゆり子さん(2021年5月、時事通信フォト)

 物語も後半戦に突入し、クライマックスに向けて盛り上がりを見せている今クールの連続ドラマ。各ドラマのキャストを見渡すと、重要なポジションで50歳前後の女優の起用が目立ちます。

 深津絵里さん、松嶋菜々子さん、宮沢りえさん、石田ゆり子さん、稲森いずみさんら、50歳前後の女優たちが今クール、重要なポジションで起用されている背景について、テレビドラマに詳しいライターの中村裕一さんに聞きました。

朝ドラにハマった深津絵里

 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土 前8:00)で、2代目ヒロイン・るいを演じている深津絵里さん。同ドラマは、朝ドラ史上初の、3人のヒロインによって物語が展開していき、昭和、平成、令和の時代、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘3世代の姿を描いた100年のファミリーストーリーです。

「2代目ヒロインとして10代の役を演じると聞いたときは、どのような演技をするのか、視聴者にどう受け止められるのか全くの未知数でした。しかし、回を追うごとに作品の世界になじんでいき、いつの間にかそんなことなど気にせず、ドラマを楽しんでいる人も多かったのではないでしょうか」(中村さん)

「それも、ひとえに深津さんの確かな演技力・表現力のたまものであり、セリフを発していないときでも自然と醸し出されるナチュラルで落ち着いた雰囲気は、まさに“癒やし”の領域と言っても大げさではありません。いつまでも変わらない、透明感あふれる輝きが朝ドラに見事にハマっています」

 テレビ朝日系連続ドラマ「となりのチカラ」(毎週木曜 後9:00)で、主人公一家の隣に住む女性・道尾頼子を演じている松嶋菜々子さん。同ドラマは、人一倍の思いやりと人間愛を持ちながらも、何をしても中途半端で半人前な男・中越チカラ(松本潤さん)が、同じマンションに住む人たちの悩みを解決し、関係を築いていく姿を描いた社会派ホームコメディーです。

「前クールの『SUPER RICH』でもそうでしたが、松嶋さんの場合、シーンに出てくるだけで目を引く独特な雰囲気があります。それはこれまで『やまとなでしこ』や『家政婦のミタ』など、社会現象にもなった数多くのヒットドラマに出演してきた彼女にしか出せないもので、たとえ出番は少なくとも、ドラマの雰囲気を引き締める大事なアクセントになっているのではないでしょうか」

 日本テレビ系連続ドラマ「真犯人フラグ」(毎週日曜 後10:30)で、主人公の妻・相良真帆を演じている宮沢りえさん。同ドラマは、ある日突然、家族が失踪し、殺人犯の疑いをかけられた平凡なサラリーマン・相良凌介(西島秀俊さん)が、真犯人捜しに奮闘する姿を描いたミステリーです。

「宮沢さんの場合、近年は主演作である『紙の月』『湯を沸かすほどの熱い愛』といった映画での演技が印象的。10代でデビューし、CM、ドラマ、バラエティー番組や紅白歌合戦への出場などジャンルを超越して活躍、さらにはヘアヌード写真集などで世間を大いに騒がせた彼女の存在感は、個性的なキャラクターがひしめき合う群像劇の中でも、ひときわ光っており、さすがの一言です」

難しい設定で奮闘、石田ゆり子

 TBS系連続ドラマ「妻、小学生になる。」(毎週金曜 後10:00)で、他界した主人公の妻・新島貴恵を演じている石田ゆり子さん。同ドラマは、妻を亡くし、生きる意味を失った元愛妻家・新島圭介(堤真一さん)が、小学生の女の子・白石万理華(毎田暖乃さん)に生まれ変わった妻と奇跡の再会を果たし“生きること”に改めて向き合っていく姿を描いたホームドラマです。

「難しい設定にも関わらず、女優としてしっかり鑑賞に堪えうるクオリティーの演技を求められていることは間違いありません。時折、貴恵の生まれ変わり・万理華を演じる毎田さんが、石田さんにしか見えなくなる瞬間があります。それだけ、毎田さんの表現力がすごいのですが、もしかすると、石田さんが丁寧に演技のアドバイスをしているのかもしれません」

 TBS系連続ドラマ「ファイトソング」(毎週火曜 後10:00)で、児童養護施設「あさひ学園」の施設長・磯辺直美を演じている稲森いずみさん。同ドラマは、主人公・木皿花枝(清原果耶さん)と、変人ミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗さん)、花枝の幼なじみ・夏川慎吾(菊池風磨さん)が三角関係の恋を繰り広げていくラブコメディーです。

「ヒロイン・花枝が育った児童養護施設の施設長として、彼女たちを応援しサポートする役どころですが、かつては自身がプレーヤーとして恋愛ドラマをリードしてきた稲森さんが、次の世代の恋を見守る立場になったと思うと感慨深いものがあります。『施設長もいろいろ経験して今に至っているのだなあ』というメタ的な視点で見ると、より味わい深く演技が楽しめます」

世代をつなぐ“架け橋”

 50歳前後の女優がなぜ、重要なポジションで起用されることが増えているのか。中村さんは「醸し出す安定感や安心感が支持を得ている理由」と分析します。

「まず何より、演技力・表現力の確かさが挙げられます。浮き沈みの激しい世界でキャリアを続けていることは、それだけでも立派なことで、他にはない特別な魅力を持っていることは間違いありませんし、視聴者はそんな彼女たちの姿に励まされ、元気をもらっているのです」

「しかも、現在は新型コロナウイルスの影響によって先行きが全く見えない不透明な時代でもあるため、彼女たちが醸し出す安定感や安心感が共感を生み、大きな支持を得ているのではないでしょうか。また、次世代を担う若い役者たちと共演することで作品に厚みが生まれ、より見応えのあるものになっていく効果もあると思います」

 中村さんは、女優にとっての「50歳前後」という在り方についても言及しています。

「役者の世界では『年齢を重ねていくと演じられる役が絞られていく』という話をよく聞きます。確かに、一般人の私たちでも、年齢とともに社会的にそれまでとは違う役割が求められるものの、一方で、役としてさまざまなキャラクターを演じる女優の場合、一人の人間として相応の深みや厚みがないと、中身のない薄っぺらい印象を役に与えかねません」

「もちろん『何歳になっても変わらない』というのも女優として魅力の一つだと思います。しかし、男女を問わず、この年代の役者にとっては、役を通じてそれまでその人がどんな人生を歩み、どんなことを考えてきたのかが、おのずと問われていると言っても過言ではないでしょう」

「人にもよりますが、アラフィフはその人の生きざまが顔や雰囲気に自然と現れる年代で、女優としては非常に充実している時期だと思いますし、そんな彼女たちが活躍している姿には励まされます。彼女たちと同世代の視聴者にとっては懐かしさとともに元気をもらい、下の世代の視聴者にとっては温かさと安心感を得られる、まさに異なる世代をつなぐ“架け橋”のような存在と言えるのではないでしょうか」

オトナンサー編集部

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