【漫画】「あんなの…話し合いじゃない!」 「多数決」に納得できない娘がぶち当たった“小学校の壁”<作者インタビュー>
- オトナンサー |
「悩みを打ち明ける娘に取るべきだった親の対応とは何か?」について描いた漫画「小学校の壁」(全4話)が、Instagramで合計約4万2000以上のいいねを集めて話題となっています。
小学1年生の娘に「学校は楽しい?」と聞いたところ、娘は暗い顔。「何かあった?」と母が尋ねると、学校で行われた「遠足会議」について話をし始めて…。読者からは、「ハッとさせられました」「納得しました」「大人も同じですね」などの声が上がっています。
人に相談することで不安が減る
この漫画を描いたのは、はなゆいさんです。Instagramやブログ「笑う母には福来る」でエッセー漫画を発表しており、作品はKindleでもまとめて読むことができます。2024年1月に『ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。』(オーバーラップ)を出版しています。はなゆいさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.とても考えさせられる作品でした。今後は娘さんの成長に伴って悩みも複雑になっていくと思いますが、どのような言葉掛けや対応をしていこうと思いますか。
はなゆいさん「幼稚園時代までは、子どもが困っていることがあれば、親が率先してその困りごとを取り除くことが必要でした。でも今回のことで、小学生になったら今までと同じような対応ではダメで、子ども本人が問題に対して自ら対応していく必要がある、と学びました。
『親は子どもが行動を起こすために、サポート役になること』。それは今後子どもの悩みが複雑になっても変わらないと思います。子どもとは一線を引いて話をしっかり聞く。子ども自身が悩みを言語化して、どうしたいのかという意思をはっきりさせるための手伝いをする。その上で子どもができないことは、親として協力しようと思います」
Q.同じように環境が変わって困っている、悩んでいる子を持つ親御さんに、どのようなことを伝えたいですか。
はなゆいさん「私は不安や心配を感じやすいタイプで、今回のことも頭の中でネガティブなことを想像してはどんどん不安や心配を大きくしていました。結局その不安に耐えきれず、たまたま幼稚園の園長先生に相談してしまったのですが、結果としてはそれが良かったと思います。
私はこういったことがよくあって、不安に耐えられなくなると誰かに相談します。そうすると、自分1人だけが悩んでいるのではなく、必ず同じように悩んでいる人がいることに気付きます。そういう人とつながることで、悩みごとは解決できなくても不安が減るんですよね。
不安が減ると物事はいい方向に動いたりもするので、『自分1人で抱えることなく人に相談すること』、これが大切だと私は思っています」
Q.この作品について、どのような意見が寄せられていますか。
はなゆいさん「娘が通っていた幼稚園や、その園長先生を素晴らしいと言ってくださるコメントや、同じように小学生のお子さんを持つ人たちから共感のメッセージを頂きました」
オトナンサー編集部
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