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激務のエンタメ業界でモデルケースに。執行役員の立場で「男性育休」第1号、育休が職場にもたらしたポジティブな影響

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  • マイナビウーマン
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共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第29回となる今回は、タレント事業やマーケティング事業、e-Sports事業、そして自治体・行政支援事業など、幅広い事業を展開する「株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント」の執行役員を務めるパパのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

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▼株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント 執行役員 久保山 裕さん(33歳)

老舗芸能プロダクションであるホリプロ・グループ・ホールディングスの、デジタル特化型企業として設立された株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントの執行役員。タレント事業、マーケティング事業、e-Sports事業、自治体・行政支援事業など、幅広い事業を展開している。経営のほか、各事業のプロジェクトマネージャーとして現場にも足を運ぶ。プライベートでは、1歳8ヶ月になる男の子のパパ。

朝のタイムスケジュール

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■ワーカホリックだった20代…「人生は意外と短い」と痛感

――今年の4月からお子さんが保育園に入られたのですか。

久保山さん はい、息子が保育園に通いはじめてから朝のライフスタイルもだいぶ変わって、夫婦で試行錯誤をしながらやっと最近、今のスタイルに落ち着いてきました。

――朝の家事や育児の分担はどうやって決めましたか?

久保山さん 妻が息子にごはんを食べさせたり保育園の準備をしたりしてくれている間に、私が自分の身支度をしながら、おむつ替えや朝食の片づけなどをしています。その後、出社に合わせてゴミ出しをして、息子を保育園に送り届けるという流れになることが多いです。ただ、家事や育児の分担はあえてかっちり決めないようにしているので、状況に合わせて変わることも多いです。

――分担を決めない理由はなぜですか?

久保山さん この春から妻も育休明けで職場復帰したのですが、時短勤務ではなくフルタイムで復帰したこともあって忙しさに波があるので、互いの仕事の状況をみて、手が空いているほうができることをするというスタンスでやっています。
 たとえば妻が早めに出勤するときは、朝の家事から子どもの身支度まですべて私がやることもありますし、反対に夜は私に会食の予定が入って帰宅が遅くなることもあるので、妻が寝かしつけまですべてやってくれることもあります。
 送り迎えに関しても、基本的には「朝の送りは私、夕方のお迎えは妻」なのですが、妻が出社する日は私が在宅勤務をして夕方のお迎えにも行ったりと、流動的にやりくりしている感じですね。

――流動的だと、どちらが何をやるか悩んだりケンカになったりしませんか?

久保山さん そこは「阿吽の呼吸」とでもいいましょうか(笑)。基本は家事や育児を積極的にやりたいというのが自分にあるので、できるときは率先してやるようにしています。ただ、最初から「阿吽の呼吸」ができていたわけではなく、ずっと夫婦で価値観のすり合わせをしながら、やっと最近落ち着いてきたというのはありますね。

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――もともとお子さんができたらこういう生活をしていきたいというイメージを持っていたのですか?

久保山さん いえ、そもそも私は仕事人間といいますか、前職の広告代理店ではかなりワーカホリックといえる働き方をしていたんです。睡眠時間を削って仕事に没頭するような日々を送っていましたが、仕事が好きだったのでそれ自体はさほど苦に感じたことはありませんでした。
 しかし私が30歳になる直前、父が69歳で他界。人生は意外と短いということを痛感して、自分の将来像や家族像のようなものを、あらためて考えるようになりました。

――気持ちの大きな変化があったのですね。

久保山さん 当たり前のことですが、仕事も大事だけど家族も大事。妻は前職の同僚なので妻と夫婦そろって仕事に没頭していましたが、もっと家族の時間を持てる生活をしたいと思うようになりました。
 そしてもうひとつ、妻の妊娠がわかってから大きな心境の変化がありました。妻はつわりがひどく食べることすらままならない時期がありましたし、出産の様子はまさに命懸けでした。お腹の中で育てることも産むことも妻にしかできないのだから、自分はできることを何でもやらないとだめだ、と強く感じましたね。
 それもあって、妻の産後は育児休業を取得しました。会社として、育休を取得した男性社員は私が最初となりました。

■育休が職場にもたらしたポジティブな影響

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――男性育休の第1号だったんですね。

久保山さん というのも、弊社は2018年設立で比較的新しい会社ということもあり、まだ育休制度を利用した社員がいなかったんです。まずは自分が育休をとることで、この先も育休をとりやすい会社の雰囲気を作りたいと思い、お休みをいただくことにしました。

――執行役員という立場で、率先して育休を取得されたと。

久保山さん 立場上、長期で休むことは難しいので、育休の期間自体は長くはありませんでした。ただ妻は1ヶ月ほど里帰りしていたので、新生児期間をまるまる離れているのは良くない。そこで私も義実家にお世話になり、約1カ月まるごとリモートワークという形に挑戦しました。
 それまで様々な現場やクライアント先に私も立ち会っていたので、どうなるだろうかと心配もあったのですが、杞憂でしたね。全ての最終決定権が自分にあったものをメンバーに譲渡するような形で仕事を引き継いでいったので、想像以上にスムーズにリモートで働くことができました。
 若手の社員たちも自分で判断して決めることで責任感が育ち、頼もしく感じることが増えました。あとは漠然とですが、会社の雰囲気もより活気が出て、若い社員たちもこの会社で長く働くイメージができるようになってきたかなと思います。
 また、私が育休から復帰したあとに人事と協力して「ベビーシッター補助制度」を導入しました。社員がベビーシッターのサービスを使う際の金額を会社が一部負担する制度で、実際に利用した社員もいます。そういった形で、子育てと仕事を両立しやすい会社作りをより意識するようになりましたね。

――ポジティブな影響が多くみられたのですね。育休中はご家族との時間がたっぷりとれましたか?

久保山さん それはもちろん! やはり、新生児のときにそばにいられたのは本当にかけがえのない時間でした。ただ、最初のころは、息子が夜中に泣いても全然起きることができなくて、妻に負担をかけてしまったなあと反省も……。自分が朝起きたらすでに疲れきっている妻の姿があり、これはいけないと思いました。夜中に起きられるよう訓練して、今では僕の方が夜泣きにすぐ気がつけるようになりました(笑)。

――どんな訓練で起きられるようになったんですか?

久保山さん 単純なんですが、寝る前に「絶対に起きるぞ」と強く意識すること、それだけです。仕事や旅行など、大事な予定があるときはいつもより早くても不思議と起きられるのと同じで、毎日強く意識しながら眠るようにしたら、自然と起きられるように。今では息子の泣き声がしたらパッと目が覚めます。

勤務中のタイムスケジュール

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■通勤時間にできる仕事はあえて残しておく

――事業内容について教えてください。

久保山さん もともと弊社は、芸能事務所「ホリプロ」のマネジメントノウハウを活かしつつ、今の時代に求められる「SNSでの発信力」も兼ね備えたタレントを育成しようということではじまりました。
 タレント事業に加えて、現在はそこで培ったSNSを伸ばすノウハウを企業や自治体などに提供するマーケティング事業も展開。最近は、e-Sports事業を立ち上げ、競技をしながらゲームの楽しさも伝えられるような活動を行っています。

――たくさんの事業を展開されていますが、久保山さんはおもにどの部分を担当されているのでしょうか?

久保山さん 私がおもに担当しているのはマーケティング事業で、クライアントとなる企業・自治体などのマーケティング課題に対してソリューションを提供しています。例えば、タレントのキャスティングであったり、公式SNSの運営サポート、宣伝クリエイティブの制作、マーケティング全体の戦略立案と戦術実行(Web広告の出稿やLP制作、公式LINEの構築等)を中心に行っています。
 職種としては、セールス部門(営業)、クリエイティブ部門(制作関連)、事業推進室(マーケティング)、コーポレート部門(広報・人事・経理・総務)の各責任者という形で、クライアントを訪問したり、撮影現場に立ち会ったり、動画制作では実際にカメラをまわすこともあります。たぶん世間で言う執行役よりも、だいぶプレーヤーよりだと思います。

――たとえば自治体のInstagramやTikTok運営も担当するのですか?

久保山さん はい、もっとSNSのフォロワーを増やしたいけれど増やし方がわからないという自治体は意外と多いんです。弊社がこれまで培ってきたSNSノウハウを活かして、スマホ世代にも各地域ならではの魅力を広く伝え、自治体を盛り上げていくサポートができればいいなと思っています。

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――20代の頃のように仕事だけに没頭する生活ではなくなった現在、働き方はどのように変わりましたか。

久保山さん 自分一人でできることは限られているので、社員を信頼して任せられるところは任せるというのは大切ですね。日々の業務でいうと、通勤時間が片道1時間、往復2時間かかるので、有効活用するように。具体的には、会社で行う作業と通勤時間に行う作業を分けてスケジューリングしています。

――通勤時間はどのような作業をされるのでしょうか?

久保山さん メンバーからの確認事項のチェックや資料の添削、お客様への提案資料の骨子案作成、所属タレントのSNSのチェック、弊社がかかわっている企業や自治体のSNS動画の初稿チェックなどは通勤時間に行うことが多いです。通勤時間にできる仕事はあえて日中やらずに残しておいて、勤務中はオフィスでしかできないことを優先的に行うようにしています。

――なるほど。意外と通勤時間にできることはたくさんありますね!

久保山さん そうなんです、タイピングが必要な作業はパソコンを使う方が効率がよいと思いますが、確認系の作業はスマホでも十分対応できます。
 今は週に3日出社、2日はリモートにしているのですが、オフィスでしかできない仕事と通勤時間やリモートでできる仕事をわけることで、フル出社をしなくても問題なく働くことができています。エンタメ業界で働くとなると、激務やフル出社をイメージされる方が多いと思うので、そういったイメージを変えていくためにも、モデルケースとなれるような働き方を目指しています。

取材協力:株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント

(取材・文:上野真依、撮影:佐藤登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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