降り忘れたら40分止まりません!「1駅で1040円」日本一隣の駅が遠い路線はどこだ?
- 乗りものニュース |

続々と進む廃線・廃駅
開業から10年を迎えた北海道新幹線には、「日本一長い駅間距離」が存在します。その区間は、全長53.85kmの青函トンネルを含む、奥津軽いまべつ駅~木古内駅間で、その距離は74.8kmに及び、所要時間は約33分~38分です。
青函トンネルを出るはやぶさ号(画像:写真AC)
この駅間距離は、東海道線の東京駅~小田原駅間(76.7km)という都市間に匹敵する距離です。
こうした長距離の隣接駅が生まれた背景には、駅の廃止があります。
かつて、新幹線開業前の津軽海峡線の時代には、この区間に竜飛海底駅、吉岡海底駅、知内駅の3駅が存在しました。しかし、新幹線工事や利用者減少に伴い、2014年3月に廃止され、当時の津軽今別駅(現・奥津軽いまべつ駅)~木古内駅間が、日本一長い隣接駅間距離となりました。
では、新幹線を除いた在来線だけで見た場合、どこになるのでしょうか。
それは石北本線の上川駅~白滝駅間(36.3km)です。ここは2016年のダイヤ改正で、日本一の隣接駅間距離となりました。この区間は、わずか1駅ながら所要時間は約40分、運賃は1040円を要します。
同線の上白滝駅など、いわゆる「白滝シリーズ」と呼ばれる複数の駅が廃止されたためにここまでの距離になりました。なお、廃止された地点の一部は現在、列車の行き違いや待ち合わせを行うための信号場として機能しています。
さらに、同じく北海道を走る石勝線では、2024年3月の滝ノ上駅廃止により、新夕張駅~占冠駅間(34.3km)が、上川~白滝間に迫る長距離区間となっています。
現在、「日本一の隣接駅間距離」に変動はありませんが、利用者減少や災害による駅復旧の難しさを背景に鉄道路線の廃止やバス転換が進んでいます。広大な土地面積に加えこうした理由から、今後「日本一長い隣接駅間距離」は、入れ替わりや更新が起きる可能性があります。
私鉄の「長い駅間」には共通点
一方で、私鉄や本州の鉄道は、人口密度や都市構造の違いから駅数が多く、駅間距離は当然短くなります。
寝台特急「サンライズ出雲」の車両(画像:写真AC)
現在、私鉄における日本最長の駅間距離は、成田スカイアクセス線の成田湯川駅~空港第2ビル駅間で、距離は9.7km、所要時間はアクセス特急で約12分です。
また、かつては東京モノレール羽田空港線が、私鉄における最長記録を有していました。1964年の開業当初は空港直結輸送を最優先として中間駅が設けられておらず、モノレール浜松町駅~(旧)羽田駅間(13.0km)は、大井競馬場前駅開業までノンストップ運転が行われていました。
現在のB滑走路西端付近に位置していた旧羽田駅は、空港の拡張・移転に伴い廃止され、跡地は埋め戻されています。
両路線は、空港アクセスを重視した高速路線で、途中駅が少ない設計となっているため、駅間距離が長くなっているという共通点があります。
一方、定期旅客列車において「ドアを開けずに走行する最長区間」の記録を持つのは、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」です。
下り(高松・出雲市行き)の浜松駅~姫路駅間(387.2km)では、4時間以上にわたり乗降可能な駅がありません。
ただし、この区間を完全なノンストップで走行しているわけではなく、運転士交代や時間調整のため、豊橋、名古屋、米原、大阪などで「運転停車」を行っています。これは、乗客の乗降を扱わずに停車するもので、ダイヤ調整や乗務員交代を目的としたものです。また、夜行列車としての性格上、乗客の睡眠確保にも配慮されています。
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