なぜFrancfrancのハンディファンは毎年売れるのか? 開発担当が明かす“愛され続ける理由”
- マイナビウーマン |

取材・文:ミクニシオリ
撮影:カワベミサキ
編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部
毎年夏の定番アイテムとして圧倒的な人気を誇る、Francfranc(フランフラン)の「フレ ハンディファン」。2018年の発売以降、Francfrancならではの洗練されたデザイン性と、卓上でもフェスでも使える高い機能性のバランスで、ハンディファンの印象をガラリと変えてしまった、まさに“名品”です。
今やFrancfrancの夏の顔となった商品ですが、実は小さなリニューアルを何度も重ねて、今の形、今の機能性に辿り着いています。「コレなしじゃ生きられない」ほどの名品が生まれたきっかけや、Francfrancならではの魅力でもあるデザイン性の見つけ方などを、商品開発担当さんに教えていただきました。
「フレ ハンディファン」(Francfranc)
金額:2,680円~
商品概要:シリーズ累販売数700万台を突破した持ち歩ける小型扇風機「フレ ハンディファン」シリーズの代表モデル。長時間続くパワフルな風と静音性、ファッション性が多くの女性から支持され続けている。フェスやイベント、スポーツ観戦、通勤・通学などの屋外シーンの他、付属の専用充電スタンドを使用すれば、デスクや洗面所、キッチンなど室内でも使用可能。
■担当者の“先見の目”から、ブランドの顔として成長
商品開発担当の中曽根さんは、2025年モデルから「フレ ハンディファン」の商品開発を担当。Francfrancといえば、家具や照明といった大型インテリアから、食器、クッション、エプロン、ルームフレグランス、美容家電、バスグッズまで、おうち時間を彩るライフスタイル雑貨がトータルで揃うショップですが、年々と夏の気温が上昇していた時期に、ハンディファンの開発に踏み切ったのだそう。
「今となっては、夏の手荷物の定番となったハンディファンですが、当時はまだ一般的なアイテムにはなっていなかったんですね。そこに当時の開発担当が目をつけて、最初は定番カラーで販売を行ったところ、初年度から予想を上回る勢いで売り上げることができたんです」
初年度こそ定番カラーを展開したそうですが、翌年2019年には、夏の定番商品としてハンディファンに注力していくことになり、製品に“Francfrancらしさ”を上手く掛け合わせることに成功します。
「せっかくうちが作るなら、Francfrancらしい商品を展開したい。そんな想いで辿りついたのが“ファッションの一部として持ち歩きたくなるハンディファン”というコンセプトでした。そこで、ハンディファンに取り付けできるストラップなどの開発も同時に行い、女性らしいカラーリングとストラップとの組み合わせで、自分を表現できるようなアイテムを作ることに成功したんです」
「フレ ハンディファン」は毎年、機能性だけでなくカラー展開や外付けストラップなどがリニューアルされており、毎年最新のファッショントレンドに溶け込めるデザインを意識して作られているのだそう。
「初期はピンクやブルーなどの可愛らしいニュアンスカラーを採用していたのですが、例えば今年は素材感やカラーをトレンドに合わせて、ちょっとデコラティブなデザインを意識しました。うるちゅるのぷっくりキルトをデザインしたカラーが特に売れていますが、それ以外にも他ブランドではあまり展開がない原色カラーなどを取り入れています」
■ブランドとして譲れなかった「女性が思わず手に取りたくなるデザイン性」
近年の女性ファッションはニュアンスカラーの台頭が長かったものの、中曽根さんやFrancfrancは最新のトレンドを常に見据えて「毎年買い替えたくなるデザインのファン」を目指しているのだそう。
「Francfrancは“半歩先の憧れ”というブランドコンセプトを掲げていて、お客様である女性が、手を伸ばせば手に取れる憧れのアイテムを制作・開発することを目指しています。ハンディファンは実用性とファッション性を兼ねるアイテムなので、ボタンを押しやすくしたり、誤作動しないように調整をしたりなど、機能性の部分も日々追求しているものの、やっぱり女性が手に取りたくなるデザインのものを出し続けることが、一番大切なのかなと思っています。
これまでは、オーロラ加工やファンのカバーを花びらのようなデザインにしたり、マーブルカラーの販売などを行ってきました。2026年はレジンを固めたようなクリアデザインなどをオリジナルで開発しています」
思わず手に取りたくなる可愛らしさもさることながら、Francfrancのハンディファンといえば、別売の「回転スタンド」も画期的でした。スタンドにハンディファンを設置すれば、卓上ではミニ扇風機としても活躍してくれるのです。
「回転スタンドは、ハンディファンをただ持ち歩くだけでなくて自宅や職場でも使ってもらって、まさに皆さんの生活の一部になってもらえたらという想いで開発されました。今、世の中にはたくさんのハンディファンがあると思うのですが、あえてFrancfrancらしさを挙げるとするなら、デザイン性と機能性のバランス感覚に優れている点だと思っています。オフィスや電車でも使いやすい高い静音性、夏のメイク中の汗を抑えやすい風量や高さなど、Francfrancを愛し続けてくれる女性と向き合ってきたからこそ盛り込むことができた部分もたくさんあります」
■長く暑くなり続ける夏にも「自分らしさ」を届け続けたい
売り出しスタートから、右肩上がりの売上でブランドを支えているという「フレ ハンディファン」。前年の秋には開発がスタートし、毎年100種類以上のサンプルの中から、その年売り出すデザインを調整していくのだそう。
「サンプル出しの時期は毎年てんやわんやです(笑)。サンプル色もそのまま使うことはあまりなく、カラーのニュアンスの調整だけでもかなりの回数を重ねます。期間だと何カ月も費やすこともあります。定番商品といえど、デザインは毎年ゼロベースから開発がスタートし、イメージとは異なるサンプルから、どう可愛くするのかにとことん向き合っていきます。
そのうちにどんどんカラーが増えていって、今年はなんとフレ ハンディファンだけで12色(オンラインショップ限定カラーも含む)も展開しています。ストラップ12種類と合わせると、組み合わせだけでも144通り楽しめることになりますね。お客様の方が新しい使い方を考えてくださったり、新しい選び方を発見してくださったりして、成長させていただいている側面もあります。
例えば、ソリッドな原色カラーは、売り出してみたら“推しカラー”として親しんでくれている人がいたり、今年はめじるしアクセサリーの流行もあり、好きなストラップと組み合わせるだけでなく、ハンディファンを自由にデコる文化も生まれてきていて、女性たちの自分らしさを楽しむ力に勇気をもらっています」
好きなカラーと好きなストラップに、好きなデコで。「フレ ハンディファン」はすっかり、女性たちの表現欲を満たすアイテムとしても定着しつつあるということです。
「ブランドの顔としての印象も年々強まっていることを実感しており、正直プレッシャーもありますが、やっぱり街中でフレ ハンディファンを使っている女性を見かけると、とてもうれしい気持ちになります。生産までの開発は各部署と連携して行っていますが、トレンドリサーチは開発担当がほぼソロプレイで行っていくので、実際に女性たちに愛されているのを見かけると、我が子の成長を見ているかのような思いです」
半歩先の憧れを作っているFrancfrancは、まさに女の子にとってのトレンドセッター。
「ブランドと製品を愛してくださるお客様のために、来年も再来年も、毎年手に取りたくなるハンディファンを作っていけたらと思います。今年もフレ ハンディファンだけでなく、軽量性にこだわったスマートハンディファンや、日傘にも装着できるミニファン、冷却機能があるアイスプレート ハンディファンなど、お客様それぞれのライフスタイルにフィットできるラインナップをご用意しています。夏は毎年どんどん暑く、そして長くなってきているので、デザインと機能性のバランスを見ながら、ぜひ自分らしさを追求できる商品を選んでもらえたら嬉しいです!」
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