5月になっても内定ゼロ…なぜ? 3つの原因&対処法、就活のプロが解説
- オトナンサー |

就職活動中の大学生の中には、「5月に入ったのにいまだに内定ゼロ」「周囲の人はみんな内定を獲得したのに、自分だけ獲得できていない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。SNS上では「いまだに内定ゼロ」「就活全滅」「内定ください」などの声が上がっています。
なぜ内定を獲得できないのでしょうか。主な原因について、企業の採用・人事担当として2万人超の面接をしてきた人事コンサルティング会社「人材研究所」の曽和利光代表が解説します。
4月時点の内定率は5割程度
就職みらい研究所の就職プロセス調査「2023年4月1日時点 内定状況」を見ると、4月1日時点の大学生の就職内定率は48.4%と、前年の38.1%に比べて10ポイント以上も増加しました。2人に1人は、何らかの企業から内定を得ているということです。
そんな中、5月になっても内定がゼロというのは確かに不安なことでしょう。しかし、この調査結果は、あくまで「どこかの企業から内定をもらった」というだけのことであり、必ずしも内定先の企業に行くわけではありません。就職みらい研究所によると、「進路確定率」は4月1日時点で28.5%であり、3分の2の学生はまだ意中の企業から内定を「もらっていない」わけです。就活の山はまだ超えていません。
大企業ばかり受けていないか
それを踏まえた上で、これまで内定をもらえなかった理由を考えていきたいと思います。最も多いと考えられるのは、「競争倍率の高い大企業や人気企業ばかりを受けてきた」ということです。いくら現在が学生優位の「売り手市場」といっても、大企業や人気企業だけは、企業の方が強い「買い手市場」になっています。
リクルートの研究機関であるリクルートワークス研究所の「第40回 ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)」によると、最新の大卒求人倍率の平均は1.71倍ですが、5000人以上の企業に限れば、なんと0.41倍です。つまり、大企業を希望する人のおよそ3人に1人しか入社できないということです。
また、これは表にあまり出ない数字ですが、たいていの大企業の競争倍率は100倍ほどです。もしそんな人気企業ばかりを受けてきたのであれば、いまだに内定ゼロでもそれほどおかしなことではありません。
求人倍率の高い企業、業界を受ける
だとすれば、すべき対策は明快です。求人倍率が高い企業も視野に入れて、就職活動を再開しましょう。例えば、先述のリクルートワークス研究所の調査によると、300人未満の企業(私が経営する人材研究所も20人なのでここに入ります)の求人倍率は6.19倍で、超売り手市場です。
また、業界別で見ると、製造業(メーカー)は2.19倍と平均より上で、建設業は13.74倍、流通業は10.49倍とかなりの売り手市場です。就活サイトの中から、できれば上記に当てはまるような企業を選び、選考を受ける企業の半数は、求人倍率がそれなりに高い企業や業界でそろえてみてはいかがでしょうか。中小企業でも面白く楽しい会社はたくさんあります。
自分の特徴に合った企業を受けていない
次に考えられるのが、自分の特徴が、企業側が求めるものに合っていないことです。人にはそもそも、強み・弱みなどというものはありません。あるのは特徴だけであり、どんな業界や仕事に就くのかによって、それが強みとして現れるだけのことです。自分が勝手に強みだと思っていても、相手はそう思っていないということも大いにあります。
例えば、「好奇心旺盛」は、見方によっては「飽き性」であり、「辛抱強い」は「柔軟性がない」とも言えるのです。ですから、自分の特徴を強みだと認識してくれる企業を選ばなければ、落ちてしまうということです。
スカウトサイトを活用する
では、どうすれば自分の特徴に合った企業を探すことができるのでしょうか。これは結構難しいことです。
そこでお勧めなのが、自分で探すのではなく、逆に企業に探してもらうということです。最近では「スカウト型採用」といって、企業側から学生にアプローチする方法が流行しています。
例えば、「OfferBox(オファーボックス)」や「キミスカ」などのスカウトサイトに自分の情報を登録すると、企業が必要に応じて登録者の情報を検索します。その際、「この学生に一度会ってみたい」といったことがあれば、企業が学生宛てにスカウトメールを送ります。この場合、少なくとも企業の人に直接会えますし、自分では探せない企業との出合いもあるかもしれません。
伝え方に問題がある可能性
最後の可能性は、自分の特徴を伝えるのに失敗しているということです。採用選考の基本は、「事実しか信じるな」です。候補者が「私はこんな人です」とアピールしてきても、必ず事実、つまり過去のエピソードなどで裏付けを取らなければ、うのみにしてはいけないということです。
「物事をやり切る力がある」と言われても、「このような場面でこのように考え、こんなことをして、このような結果を出した」という事実とセットで語らなければ、選考担当者は信じません。具体的な事実がないアピールは、「参考情報」にしかならないのです。もしかすると、面接時に抽象的な話ばかりしていないでしょうか。それでは、内定を獲得できません。
具体的に話すのは難しいと感じるかもしれませんが、例えば、面接時に学生時代のアルバイトの経歴を話すときに、「都心の大きなカフェでバイトしていた」とアピールするのは駄目です。「渋谷の200席もあるカフェで」と、固有名詞や数字を用いて話さなければなりません。
「お客さまの声に耳を傾けて、ニーズに寄り添った提案をしていた」という説明もNGです。比喩表現では、具体的に何をしていたのかは分かりません。また、「このことから、どうすれば人を動かすことができるのかを学びました」という説明は、具体的にどのような方法で人を動かすことができるのかが語られていないため、駄目です。
もし、思い当たる節があれば、相手が話の内容を分かりやすくイメージできるよう、具体的に話してみてください。それだけでも、内定率は上がっていくのではないでしょうか。
人材研究所代表 曽和利光
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