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【異例】サントリー「金麦」の“ビール化”話題、発泡酒価格のまま 何が変わるの? 担当者に販売戦略を聞く

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 12月から翌年1月にかけ、忘年会やクリスマス、年末年始などでお酒を飲む機会が増える人は多いと思います。ところで、サントリー(東京都港区)が9月29日、2026年10月以降に新ジャンルの「金麦」「金麦 ザ・ラガー」「金麦 糖質75%オフ」をビールに格上げして販売すると発表し、SNS上では「金麦ビール化って気になるな…!」「面白いこと考える」などの声が上がったほか、「ビール化」という言葉が話題となりました。ビールに格上げ後も新ジャンルの価格帯で販売するとしています。

 ビール業界ではこれまでに例がない取り組みと言えますが、そもそもビールと発泡酒、新ジャンル(第三のビール)は何が違うのでしょうか。金麦のビールへの格上げに伴い、何が変わるのでしょうか。同社ビール・RTD本部ビール部課長の斎藤圭世さんに聞きました。

酒税改正後のビール類市場の活性化を目指す

2026年10月以降、新ジャンルの「金麦」「金麦 ザ・ラガー」「金麦 糖質75%オフ」をビールに格上げ(サントリーの公式サイトより)
2026年10月以降、新ジャンルの「金麦」「金麦 ザ・ラガー」「金麦 糖質75%オフ」をビールに格上げ(サントリーの公式サイトより)

 ビールと発泡酒、新ジャンル(第三のビール)の違いについて、斎藤さんは「酒税法によって基準が設けられており、副原料の使用有無などもありますが、ビールと発泡酒、新ジャンルの主な違いは麦芽比率です」と説明。

 麦芽の比率については、「ビールは50%以上、発泡酒、新ジャンル(第三のビール)は50%未満です。また、新ジャンル(第三のビール)の中にも種類があり、発泡酒に麦原料スピリッツを加えたものと、麦芽を使わずに、大豆たんぱくなどを使ったものがあります。金麦は前者の製法を用いています」と述べました。

 では、金麦をビールに格上げするにあたり、何が変わるのでしょうか。斎藤さんは「麦芽の使用比率を50%以上に向上させるほか、これまで金麦で使用していた小麦スピリッツの添加をやめます」と説明。

 また、「『金麦』ブランドでは発売以来、『麦のうまみと澄んだ後味』にこだわり続けてきました。ビール化により設計上の変更点はありますが、金麦ブランドとして目指すおいしさの方向性は変わらず、むしろビール化に伴い、よりおいしい製品に仕上げることができると見込んでいます。今まで金麦をご愛飲いただいていたお客さまにも、引き続きお楽しみいただける味わいに仕上げます」と自信をのぞかせました。

 サントリーは2026年10月以降に「金麦」をビールに格上げ後も、増税分の反映のみにとどめ、新ジャンルの価格帯で販売すると発表しました。この理由について聞くと、「2026年10月の酒税改正により、発泡酒や新ジャンルといった『エコノミーカテゴリー』の市場が半減し、ビール類市場の縮小が予想されるためです」と回答。

 その上で「当社は、以前から日常的にビールを楽しみたいという『エコノミーカテゴリー』ユーザーの需要を喚起することで、ビール類市場の活性化を目指しています。その一環として、お客さまに気軽にビールを楽しんでいただくため、金麦のビール化後も、新ジャンルの価格帯での販売を維持し、より多くのお客さまに日常的に金麦をお楽しみいただきたいと考えています」と教えてくれました。

 2026年10月に行われる酒税改正では、ビール、発泡酒、新ジャンルの350ミリリットル当たりの酒税が54.25円に統一されます。これによりビールの酒税は約9円下がりますが、発泡酒と新ジャンルの酒税は約7円上がります。

 なお、2026年10月、サントリーのビール商品の主なラインナップは「ザ・プレミアム・モルツ」「サントリー生ビール」「金麦」「パーフェクトサントリービール」の4種類となります。斎藤さんによると、プレミアム、スタンダード、エコノミー、健康という4つの顧客のニーズを柱とし、市場活性化を図っていくということです。

 スタンダード向けのサントリー生ビールと、エコノミー向けの金麦とで、食い合いにならないのかを聞くと、「サントリー生ビールは、“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”や『生ビール』を想起させるといった点でご好評いただいており、低価格だから好調ということではないと考えています」と説明。

 また「2026年10月以降にビール化する金麦は、現在の『エコノミーカテゴリー』ユーザーに対して提案していくものであり、両者は位置付けが明確に違うと考えています」と分析しています。

オトナンサー編集部

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