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飲料苦戦でもギョーザ、ラーメンはなぜ好調? 「自販機」ビジネスの明暗分ける“境界線”とは

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近年、冷凍食品の自販機を見掛けるように(時事通信フォト)
近年、冷凍食品の自販機を見掛けるように(時事通信フォト)

近年、冷凍食品の自販機を見掛けるように(時事通信フォト)近年、冷凍食品の自販機を見掛けるように(時事通信フォト)

 サッポロホールディングス傘下のポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市中区)が3月5日、清涼飲料水を製造するライフドリンク カンパニー(大阪市北区)へ自動販売機事業を売却すると発表し、話題となりました。また、飲料大手のダイドーグループホールディングス(大阪市北区)も今後、不採算の自販機約2万台を撤去する方針です。こうした飲料自販機事業の苦戦について、SNS上では「ポッカの自販機撤退は残念」「自販機高いからね」「自販機業界はオワコン路線」などの声が上がっています。

 一方、近年、首都圏を中心に冷凍ギョーザや冷凍ラーメンといった冷凍食品の自動販売機を見掛けるようになりました。飲料の自販機事業が苦戦する一方で、冷凍食品の自販機が増えつつあるのはなぜなのでしょうか。経営コンサルタントの大庭真一郎さんに聞きました。

冷凍食品は粗利率が高い

Q.近年、冷凍ギョーザや冷凍ラーメンなどの冷凍食品を取り扱う自販機が普及しています。従来の自販機ビジネスとの決定的な違いについて、教えてください。

大庭さん「従来の飲料を中心とした自販機ビジネスは、手頃な値段の商品を購入できる自販機を人通りの多い場所に設置することで、通行した人に商品を購入してもらう立地重視型のビジネスです。一方、冷凍ギョーザや冷凍ラーメンなどの冷凍食品の自販機ビジネスは、魅力のある商品を購入できる自販機を店舗の隣などに設置することで、わざわざ買いに来る人に商品を購入してもらう商品力訴求型のビジネスです。

商品にもよりますが、冷凍食品の自販機ビジネスは基本的に商品単価が高いため、従来の飲料を中心とした自販機ビジネスよりも高い収益性を実現できます。

加えて、販売者である店舗のブランド力が大きい場合、飲料系の自販機ビジネスのようなメーカー間での競争に巻き込まれるケースはほとんどありません」

Q.自販機を設置する飲食店や中小企業にとって、初期投資の回収効率や「販路拡大」としてのメリットをどう分析されますか。

大庭さん「自販機を設置する場合、自販機の本体価格や設置工事などの初期費用が1台当たり約250万円発生するのが一般的です。飲食店などの冷凍食品の自販機販売の粗利率は50%程度で、販売商品の単価も1000円前後と高いため、飲料などの自販機ビジネスよりも初期投資の回収効率は高くなります。自販機を設置する飲食店や中小企業にとってより大きなメリットとなるのが『販路拡大』効果を得られることです。

自販機は、人手をかけることなく店や商品の存在をアピールする役目を果たしています。ネットやSNSなどで自販機の存在が知られることで店の認知度が高まり、自販機で商品を購入して味に満足した人が新しく来店する効果も生まれます」

Q.ポッカサッポロやダイドーなど、飲料自販機事業の縮小、撤退が相次いでいます。飲料自販機の1台当たりの採算性を悪化させている最大の要因は何でしょうか。

大庭さん「飲料自販機事業の主なコストは『飲料の原価』『施設管理者に支払う設置手数料』『電気代』『補充のための人件費と配送費用』ですが、補充にかかるコスト以外は固定的なコストとなります。固定的なコストの占める割合が圧倒的に高いことで、販売数量が一定数を下回ると必ず赤字が発生します。

販売数量は、設置場所の集客数や人の通行量に左右されますが、人が多く集まる場所や人の通行量の多い場所での自販機設置は過密状態となっており、他の自販機との競争を避けながら新たに設置できる好立地を確保することが難しい状況となっています。

また、集客数の多い商業施設などは自販機の設置手数料が高く設定されているため、新規参入へのハードルが高くなります。

このように採算性の良い好立地を確保しづらくなっていることが、飲料自販機の『1台当たりの採算性』を悪化させることへとつながっています」

Q.消費者のライフスタイルが「100~200円で購入可能なコンビニコーヒー」「マイボトル」「ドラッグストアの安売り」へシフトしたことが、自販機の強みである「利便性」という付加価値をどう奪ったのでしょうか。

大庭さん「自販機の飲料は、『いつでも飲める』『どこでも飲める』『飲みたいときにすぐ飲める』という利便性を付加価値としてきました。

それに対して、コンビニコーヒーの普及が『自販機よりも安い値段で、入れたての飲料(コーヒー)を飲みたいときにすぐ飲める』という付加価値を生み出しました。このことが、『飲みたいときにすぐ飲める』という付加価値を重要視してきた消費者からの需要を奪うことにつながっています。

マイボトルの普及は『自販機よりも安い値段で』『いつでも飲める』『どこでも飲める』『飲みたいときにすぐ飲める』という付加価値を生み出しており、自販機飲料が有していたすべての付加価値の優位性を打ち消す効果を発揮しています。

ドラッグストアの安売りの普及も『自販機よりも安い値段』で自販機と同じ商品を手軽に手に入れられるという付加価値を生み出しており、自販機で買わなければならない必然性を弱めています。

これらの消費者を取り巻く環境の変化が、自販機での飲料購入需要を低下させることにつながっています」

Q.今後、自販機は単なる「モノを売る箱」から、どのように進化、淘汰されていくと考えられますか。生き残る自販機と消えていく自販機の「境界線」はどこにあるのでしょうか。

大庭さん「先述の通り『どこにでもある(手に入る)商品』を、『いつでも、どこでも、消費したいときに消費できる』という利便性でもって販売する自販機の付加価値の優位性は失われつつあります。

つまり、単にモノを売る箱としての自販機は、将来的に淘汰されていくものと考えられます。『いつでも、どこでも、消費したいときに消費できる』という利便性も維持しながら自販機ビジネスとして生き残っていくためには、販売する商品の魅力や差別化が必要です。すなわち、『ここでしか買えない商品』を販売する小型の無人店舗としての自販機が、今後生き残り、進化していくものと考えられます。

生き残る自販機と消えていく自販機の『境界線』は、『どこにでもある商品なのか、ここでしか買えない商品なのか』にあるのではないでしょうか」

オトナンサー編集部

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