【ラン活】いきなり挫折!ランドセルの色が決まらない…そんなときどうする?
- マイナビウーマン |
ランドセル選びの決め手となる「色」ですが、探してみるとあり過ぎて決められない! ということはありませんか? ランドセルが多様化している現在、色もざっくり「赤」「ピンク」などと決めるだけではランドセルは選べないんです。この記事では、人気色やトレンドや、ケース別色選びのポイントや悩んだ時のアドバイスなどを紹介していきます。
ランドセルの人気の色とトレンド
購入されるランドセルの色は、毎年少しずつ変化しています。特に女の子モデルは選択肢が幅広く、数年で1位が入れ替わることも。ここでは購入者への調査結果や新作ランドセルの傾向をもとに、現代のトレンドを紹介していきます。
女の子のランドセル・人気の色とトレンド
一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会による2022年4月入学のためのランドセル購入者への調査結果[*1]を見ると、女の子向けランドセルカラーの人気順はこうなっています。
1位 紫/うす紫
2位 ピンク、ローズ
3位 赤
4位 水色
5位 うす茶色
2020年のデータでは赤が1位だったのに対して、パープル、ピンク、水色といったパステルカラーの人気がぐんと伸びています。いまの子ども達には、ランドセル=赤といった固定概念はなく、自分たちの好きな色を選ぶ傾向があるので、より分散化しているのがわかります。
また、ランドセルカラーもファッションでの流行を受けます。2023年度春入学向けの新作ランドセルでは「くすみカラー」「ニュアンスカラー」と呼ばれる、淡く渋い色合いのランドセルが増えました。
男の子のランドセル・人気の色とトレンド
いっぽう、男の子向けは、黒が断トツ1位!
1位 黒
2位 紺
3位 青
4位 緑
5位 こげ茶
黒の1位が何年も続いているとはいえ、2021年には全体の61.2%を占めていた黒が58.4%と6割を下回るなど、男の子も色選びの分散化が進んでいます。そして例えば同じ黒でも、ステッチやふちの色が違うバイカラーや、光沢があるかないか、かぶせ裏のデザインがシンプルかカラフルかなど、選択肢は色々とあります。[*1]
少数派ですが、メタリックカラーのランドセルを出しているメーカーもあり、色選びの段階で男女の区別をつけないデザインも。ランドセルは今後ジェンダーレス含め、ますます多様化していくと予想されています。
参考記事>【2023年入学向け最新版】ランドセルの人気色とトレンドは? 選び方のポイントも
ランドセルの色の選び方
では、実際にランドセルの色選びはどのように進めたらいいのでしょうか。
STEP1 おおまかな色の系統を選ぶ
STEP2 色のトーン・テイストを選ぶ
STEP3 バイカラーなど色と色の組み合わせにも注目
3つのステップに沿って、選び方をご紹介します。
STEP1 色の系統を選ぶ
まずは、赤系、青系など、おおまかな色の系統をしぼることからはじめましょう。
クラリーノをはじめとする人工皮革製のランドセルが得意な大手メーカーと、天然皮革製のランドセルが得意な工房系、どちらもカラーバリエーションはかなり豊富です。いくつかの大手メーカーや工房から、どんな色の系統があるかピックアップしてみました。
・赤
・黒
・ピンク
・紫
・青
・茶
・緑
・グレー
・白、ベージュ
・シルバー、ゴールド(メタリック)
・黄色、オレンジ
普段のバッグを選ぶように、かなりのカラーバリエーションがあることがわかりますね。まずは2択や3択でもいいので、しぼり込みがかなり重要になります。
STEP2 色のトーン・テイストを選ぶ
色の系統を選んだ後は、その色のトーンやテイストをチェックするといいでしょう。例えば同じピンクでも、淡いピンクなのか、ローズ系の濃いピンクなのか、また光沢があるかないかで、ずい分印象が変わります。
同じメーカー内でも違いますし、メーカーが変わればもっと変わるので、いくつか実例をあげて紹介します。
同じメーカーでも色のトーンが違うピンクの例
「天使のはね」で有名な大手ランドセルメーカー、セイバンのピンクを比較してみます。
このほかにも、ワンポイントとしてトーンの違うピンクを取り入れた組み合わせや刺繍入りなどのバリーエーションがあり、ピンクだけで全19種も展開しています(2023年モデルより)。
いろんなメーカーのピンク
ほかのメーカーや工房のピンクはどうでしょうか。セイバンと比較しやすいものを中心にピックアップしてみます。
STEP3 バイカラーなど色と色の組み合わせにも注目
ランドセルのカラーはメインの1色だけでなく、組み合わせる色によっても印象が変わります。
具体的には、刺繍やステッチの色、ふちの色、ワンポイントモチーフの色などで個性を出しているランドセルです。中には、かぶせの部分が「きせかえ」できるデザインや、オーダーで色の組み合わせが選べるものも。
具体例をあげて紹介します。
刺繍や一部の皮革の色が違うランドセル
オーダーメイドのランドセル
「きせかえ」できるランドセル
ランドセルの色が決まらない! そんなときどうする?
ランドセル購入の決め手は、「子どもの好きな色だった」と答えた人が全体の半数以上[*1]というデータもある、重要なランドセルの色選び。でも、なかなか簡単に決められない場合もありますよね。こんなときどうすればいいの?という悩み別に、解決案を考えました。
まったくイメージがわかない人は
子どもに聞いても、とくに好きな色がなかったり、日によって気分が変わったりすると、イメージがわきにくいですよね。
これからじっくり悩んで検討したい、すぐに買いたくない、ということであれば、まずは各メーカーのサイトでサイトでカラーをチェックしたり、カタログを請求をしてみましょう。革サンプルを取り寄せられるメーカーも多いので、カタログとあわせてうまく利用したいですね。
逆にパパっと決めてしまいたければ実店舗やタイミングが合えば展示会へ行って、実物を見て決めてしまうのをおすすめします。
子どもと意見が合わない人は?
6年間背負うものだから、子ども本人の納得は大切。でも、親の希望も聞いてほしい……というときは、日を改めて相談してみるのも手です。子どもは日によって気分が変わることや、周囲のお友達に左右されることもあるので、焦らず日をおいてみてはいかがでしょうか。
もし、どうしても子どもに選ばせたくないカラーがある場合、来店時間を予約するような専門店であればあらかじめ店員さんにNGカラーを伝えておくという方法もあります。店員さんも慣れているので、NGカラーを見せないようにしながら、たくさんのランドセルを子どもに見せてくれるでしょう。あらかじめ、来店時にNGカラーがあるかどうか、アンケートなどで確認してくれることもあります。
微妙な色のニュアンスが気になって選べない人は?
そこまで絞り込めているならあとちょっとです。カタログやオンラインだけで見ていたなら、実店舗や展示会へ行って、実物を見てみましょう。
実店舗へ行っている方でも、今まで手に持ったり背負ったりして見ていたなら、少し離れたところから見て全体の印象をチェックしてみましょう。店員さんにOKがもらえたらスマートフォンなどで写真に撮ってみると、客観的に確認できます。また、家族の意見を聞くなどして目先を変えてみると、どれがいいか決められるかもしれません。
ただ、迷っているうちに売り切れることもあるので、在庫状況を気にしながら選んだほうがいいですね。
候補はあるけど珍しい色だから決断できない人は?
色の候補が珍しく個性的なカラーで決断しかねる場合は、子どもが入学予定の小学校の登下校の様子を見て決めてみてはいかがでしょうか。
ランドセルの色はそれぞれ、カラフルな様子であれば、珍しいカラーのランドセルを選んでも浮かないでしょう。逆に、保守的なカルチャーで、男の子は黒、女の子は赤が多いような小学校(または地域)であれば、目立ってしまうかもしれない、というのは子どもに伝えたほうがいいですね。
ランドセルの色選びでよくある疑問
色選びの際によくある質問にも、筆者の実体験や子どもの意見、取材してきたママ達の話から例をあげてお答えします。
子どもの意見と親の意見、どちらを重視すべき?
実際に毎日ランドセルを背負うのは子どもなので、まずは子どもの好きな色、欲しいランドセルの色を尊重することがいちばん大事。
小学生と中学生の子どもがいる筆者の経験からすると、ランドセルの色が子どもにとって重要なのは最初だけで、なじんでしまえば誰が何色というのも気にならなくなってきます。とはいえ、いろいろと不安なことも多い新1年生、毎日背負うランドセルには、「好きな色だから」「私が選んだ」という実感を持たせてあげたいですね。
実際に買うのは親や祖父母かもしれませんが、子どもの納得感は大切にしてあげたいですね。
子どもに選ばせて6年後まで飽きないの?
子どもが5歳、6歳で選んだものを12歳まで使うと考えると、飽きないのか心配になりますよね。
小学生と中学生の子どもがいる筆者の経験からいえば、子どもが色を気にするのは1年生の最初だけ。毎日学校に通ううちに、自分のバッグとして当たり前の存在となり、慣れてなじんできます。当たり前になってしまえば、〇〇色だから飽きた、とも思わないようです。
ランドセルに「飽きる、飽きない」という感覚は、親・大人が持つものなのかもしれません。
今の流行に乗って選ぶと6年後は流行遅れになるのでは?
最初に、男女別の人気ランドセルカラーランキングを示しましたが、例えば女の子で今年は紫が1位だけど、6年後も紫は流行っているの?というのが気になりますよね。
確かに、ランドセルの人気色は年によって変化があり、6年後も1位が同じ色、ということはないかもしれません。しかし、ランドセルのカラーは多様化しているので、色による偏りがどんどん減っていくとみられます。
また、今まで紹介してきたことと重なりますが、高学年になるほどランドセルの色が自分になじんできて気にならなくなります。その年の流行カラーであれば同学年に同じカラーの子がいる確率も高くなりますし、子どもが流行遅れを感じることはほとんどないでしょう。
珍しい色を選ぶといじめられないか心配
女性誌ライターとしてこれまで200人以上のママ達を取材してきましたが、「子どもがランドセルの色でいじめられた」という例は聞いたことがありません。珍しい色=いじめる対象ではなく、かっこいい、個性的、目立つ、ととらえるほうがいいのではないでしょうか。
ただ、保守的なエリアに住んでいたり、伝統を大切にする小学校に通うのであれば、子ども同士というよりほかの親の目は気になるかもしれません。その場合は、子どもが通う予定の小学校の登下校の様子を見てみて、ランドセルの色をさりげなくチェックしてみるといいでしょう。
選ばせたくない色を子どもに見せないのはあり?
どうしても選ばせたくない色があるなら、子どもに見せないのはありです。その場合、実店舗を訪れる際にあらかじめ店員さんにそのことを伝えて、見せたくない色をそのときだけ展示から外してもらうなどお願いしておくのも手です。
まとめ
ランドセルの色は本当に多様化していて、選択肢が増えた分悩みも増えますよね。この記事の実例やQ&Aを参考にしていただき、親子で納得のできるランドセル選びを進めていただけたら幸いです。
参考文献
[*1]一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2022年」
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