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珍しいっ!! 日本最大級のバイク見本市で超目立っていた“全っ然知られてないイタリアメーカー”とは 実は「マシンガンの名門!?」

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  • 乗りものニュース
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2025年3月末に開催された「第52回東京モーターサイクルショー」は、多くのイタリアメーカーが欠席するなか、ベネリがフルラインナップで出展していました。ただ、日本では知名度はイマイチ。どんな歴史を持つメーカーなのでしょうか。

「東京モーターサイクルショー」に出展した希少なイタリアメーカー

 2025年3月28日(金)~30日(日)にかけて東京ビッグサイトで開催された「第52回東京モーターサイクルショー」は、国内4メーカーだけではなく、世界中のバイクメーカーが出展しました。ところが、日本でも人気のイタリア勢はなぜか「東京モーターサイクルショー」に熱がなく、ドゥカティ、MVアグスタ、モト・グッツィやベスパなどを擁するピアジオグループは不参加でした。

Large figure1 gallery9東京モーターサイクルショーで展示されたベネリ「TNT125S」(山崎 龍撮影)。

 このように、参加の少ないイタリアメーカーの中で気を吐いていたのが、古くからの名門ブランドにして、2005年に完全復活を遂げたベネリです。日本では2021年から二輪・四輪の用品メーカーであるプロトが日本の正規輸入権を取得し全国販売を開始しており、今回もプロトブースに隣接する形でベネリはブースを設けていました。

 現存するイタリア系バイクメーカーで最古参とされるのは、1921年に創業したモト・グッツィですが、ベネリが会社を起こしたのはそれより10年早い1911年です。夫に先立たれた未亡人のテレサ・ベネリは、ジュゼッペ、ジョバンニ、フランチェスコ、フィリッポ、ドメニコ、アントニオの6人の息子の将来を案じ、全財産を投じてベネリ社を設立しました。

 同社は創業から10年ほどは自動車とバイクの修理工場として活動していましたが、1920年に自転車用補助エンジンの製造・販売を開始。その2年後から完成車の生産に乗り出します。

 なお、末っ子のアントニオはレーサーとしての才能があったため、自社製バイクでイタリアチャンピオンを4回も獲得しています。これが、ベネリの名声を高める一助にもなりました。

 その後、アントニオは交通事故で亡くなりますが、ベネリの躍進は止まることを知らず、1939年にはオートバイレースの名門「マン島TTレース」でクラス優勝を果たします。また、二輪車の製造・販売と並行して次男ジョバンニが銃器の製造・販売にも力を注いだことで、その分野でも拡大を図ることに成功します。

 こうして成長した銃器部門は、高性能なピストルやライフルなどを製造するベネリ・アルミ社の母体となりました。なお、現在は銃器部門とオートバイ部門は分社化されています。

現在の体制はイタリアと中国の分業

 ベネリ社の好調は1960年代まで続きますが、やがて日本製オートバイが台頭するようになると、その影響を受けて経営危機に陥り、実業家のアレハンドロ・デ・トマソによる買収の結果、1988年にモト・グッツィと合併してブランドは一時消滅しました。ただ、それから7年後の1995年に、新オーナーとなったアンドレア・メルローニの手によって復活。2005年に中国・吉利汽車関連会社の資本参加を受けて今日に至っています。

Large figure2 gallery10「第52回東京モーターサイクルショー」のベネリブース(山崎 龍撮影)。

 現在のベネリは、イタリアでデザインと設計開発を行い、中国のQJモーターの工場で生産されています。そのラインナップは豊富で、大型バイクから125ccクラスのミニバイクまで様々な車種を生産しており、日本市場では普通二輪免許(いわゆる中免)で乗ることのできる車種を中心に展開しています。

 なかでも人気を集めているのが、374ccの空冷単気筒エンジンを搭載し、キャプトンマフラー、2連メーター、サドルタイプシートなどでビンテージ感を演出した、1950年代のスタイルを持つクラシックスタイルの「インペリアーレ400」です。ストリートでの楽しさを追求した400ccクラスのシングルエンジンのバイクは、日本メーカーでは現在ラインナップがなく、そうした意味でも希少な存在といえるでしょう。

 一方、ロングツーリングもこなせるスポーツネイキッドとして日本導入時に話題となったのが「TNT249S」です。このバイクの特徴は、低中回転域から力強さを発揮する、360度クランクを採用した249cc水冷並列2気筒エンジンにあります。

 最高出力は30馬力と控えめながらも、豊かなトルクで峠道でもスムーズに走れます。また、大柄なボディは高速安定性に優れ、積載性も良好なので「旅バイク」としても適しています。この排気量と出力ゆえに道路運送車両法では「二輪の軽自動車(軽二輪)」になるため、車検が不要で、税金など含めた維持費も安いのが特徴です。

 なお、このバイクの“妹分”には125cc単気筒エンジンを積む「125S」、キビキビ走るコンパクトスポーツの「TNT125」があります。

日本上陸が待ち遠しいモデルも

 そして、ベネリ伝統の名を冠しているのが「レオンチーノ250」と「125」です。イタリア語で「小さなライオン」を意味する車名がつけられたこのバイクは、スクランブラーにカテゴライズされているものの、ルックスと乗り味はストリートファイター寄りで、クロスオーバー的な性格のバイクといえるでしょう。軽い車体に軽快なエンジンと搭載しているため、誰でも気軽にスポーツライディングを楽しめます。

Large figure3 gallery111929年に撮影されたベネリ6兄弟。左からアントニオ、フランチェスコ、ジョバンニ、ジュゼッペ、フィリッポ、ドメニコ(画像:パブリック・ドメイン)。

「レオンチーノ250」には派生モデルとしてアドベンチャーバイクの「TRK251」があり、さらには本格的なオフロードもこなせるアドベンチャーバイクとして「TRK502X」もラインナップされています。

 ベネリのバイクはスタイリッシュなイタリアンバイクでありながら、リーズナブルな価格設定に魅力があります。また、穏やかなキャラクターのバイクが多く、初心者からベテランまで誰もが楽しめるユーザーフレンドリーなバイクであることが特徴です。

 今回の「東京モーターサイクルショー」では、2024年11月にイタリア・ミラノで開催されたEICMA(エイクマ)で発表され、ヨーロッパ中の話題となった「レオンチーノ・ボバー400」の展示は叶わず、現行販売されるモデルの展示のみとなりました。とはいえ、プロトの説明員にハナシを聞くと「来年のショーには必ず『レオンチーノ・ボバー400』を展示します!」と力強い返事でした。

 400ccクラスの普通免許で乗れるクルーザーは、現在国内ではカワサキ「エリミネーター」シリーズしか存在しないので、Vツインエンジンを搭載する「レオンチーノ・ボバー400」が発売されれば、おそらく日本でも人気が出るのではないでしょうか。期待して待っていましょう。

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