焦ると見抜けない…6人に1人が「高額請求」を経験!鍵トラブルで起きたリアルな被害とは?【200人調査】
- マイナビウーマン |

BESTが運営する鍵トラブル専門のサービス「カギお助け本舗」はこのほど、鍵トラブル時に専門の鍵業者に依頼した経験のある全国の男女200名を対象に、「鍵トラブルとレスキュー商法に関する実態調査」を実施しました。
悪質業者に騙されないためのポイントとは?
同社は、最適な情報をユーザーに提供し、安心して暮らしていける社会を作るため、鍵の開錠を含む、家庭で起こるさまざまなトラブルを解決しています。
今回の調査では、鍵業者に依頼した経験のある人の16.5%(約6人に1人)が、事前に聞いていた料金と最終的な請求金額に大きな差があったと回答。その背景には、料金相場に関する深刻な知識不足が潜んでいることが判明しました。
ここでは、この調査結果から見えた高額請求トラブル(レスキュー商法)の実態と、悪質な鍵業者に騙されないための4つのポイントを紹介しています。
鍵業者を選ぶ基準TOP3は「速さ」「安さ」「知名度」

鍵の紛失や故障といった緊急時に鍵業者を選ぶ基準を聞いたところ、「到着までの時間」(29.0%)と「価格」(28.5%)がほぼ同率でトップとなり、次いで「知名度や会社の規模」(20.5%)となりました。
この結果から、多くの消費者が「今すぐ、なるべく安く解決したい」という心理状況にあり、じっくりと鍵業者を比較検討する時間的、精神的な余裕がない中で鍵業者を探している実態がうかがえます。
鍵トラブル解決の費用、7割以上が3万円未満

実際に鍵トラブルの解決にかかった費用については、「1万円〜3万円未満」(41.0%)が最も多く、次いで「1万円未満」(32.5%)となりました。
この2つを合わせると、実に73.5%のケースが3万円未満の費用で解決していることがわかります。
その一方で、「3万円〜5万円未満」(13.5%)というケースも1割以上存在し、さらに「5万円〜10万円未満」(6.5%)、「10万円〜20万円未満」(1.0%)、「20万円以上」(0.5%)を合わせると、全体の8.0%が5万円以上の高額な費用を支払っている実態も見えてきました。
6人に1人が料金トラブルを経験、最大で「5万〜10万円」の差

残念ながら、緊急性につけこんで相場よりも高額な費用を請求する、いわゆる「レスキュー商法」が後を絶たない状況です。
今回の調査でも料金に関するトラブルが多数発生しており、「事前に聞いていた料金と最終的な請求金額に大きな差はありましたか?」という質問に対し、約6人に1人が「差があった」(16.5%)と回答しました。
なかには、「事前に料金の説明を受けなかった」という回答も複数見受けられました。

さらに、差があったと回答した33名にその差額を尋ねたところ、「1万円未満」(42.4%)と「1万円〜3万円未満」(36.4%)で7割以上を占めました。
一方、「3万円〜5万円未満」(15.2%)、「5万円〜10万円未満」(6%)という高額な差額を請求されたケースも見られました。
緊急時に「早く解決したい」という消費者の心理につけ込み、安価な広告で問い合わせを促して現場で高額な追加料金を上乗せする、いわゆる「レスキュー商法」の典型的な手口が存在する可能性を強く示唆しています。
高額請求を受け入れた理由は「安心料」と「言いくるめ」

想定外の料金にもかかわらず高額請求を受け入れた理由を尋ねたところ、最も多かったのは「緊急事態を解決できたという安心料だと考えた」(48.5%)でした。
次いで多かった「納得はしていないが言いくるめられた(勉強代)」(33.3%)を合わせると8割以上を占める結果となりました。
緊急事態において、いかに冷静な判断が難しい心理状態に置かれているかを如実に示しています。
料金トラブルの原因は“知識不足”!? 66.5%が料金相場を「知らない」

こうした料金トラブルの根本的な原因として考えられるのが、消費者の「知識不足」です。
「鍵開け」や「鍵交換」の適正な料金相場を「知っている」と回答した人は、わずか6.5%に留まりました。
過半数となる66.5%は「知らない」と回答しており、「なんとなく知っている」(27.0%)という曖昧な認識の人を含めると、大多数の消費者が料金相場を正確に把握しないまま鍵業者に依頼している実態が明らかになりました。
このように料金相場を知らない「知識不足」の状態が、緊急時に高額な請求をされてもその場では「そんなものか」と受け入れてしまい、結果としてレスキュー商法による被害を招く一因となっていると考えられます。
悪質な鍵業者に騙されないための4つのポイント
今回の調査結果を受け、「悪質な鍵業者による高額請求トラブル」から身を守るためのポイントを4つ紹介しています。
「安い」という理由だけで依頼しない
インターネット広告などで極端に安い料金をうたう鍵業者には注意が必要です。
「鍵開け980円〜」などの表示は実際にはあり得ない料金であることが多く、「特殊作業費」や「特殊工具費」などを上乗せして高額請求するケースが報告されています。
料金の安さだけで判断せず、料金の内訳や追加費用の有無などをしっかり確認した上で依頼することが大切です。
相場よりも高すぎる場合は契約しない
鍵のトラブルは緊急性が高い特性上、残念ながら一部には相場を大幅に超える高額な料金を請求する事業者も存在します。
特に「今すぐにご契約いただかないと作業できません」「この場で決めていただけないと別料金が発生します」といった形で契約を急かされる場合は、悪質な鍵業者の可能性があります。
想定よりも高額な見積もりを提示された場合、その場で契約を即決せず、一度断ることも選択肢の一つです。
作業前に見積書を発行してもらう
トラブルを未然に防ぐため、作業に着手する前に必ず書面で見積書を提示してもらうことが重要です。口頭での説明だけでは「言った言わない」のトラブルになりかねません。
見積書には、鍵本体の価格、作業代、出張費など、費用の内訳をしっかり記載してもらい、合計金額に納得してから作業を進めてもらうことが大切です。
「クーリングオフできない」と言われても諦めない
クーリングオフは契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、一定の期間内であれば契約の申し込みを撤回できるほか、契約を解除できる制度のことです。
訪問販売による取引は、契約書面の交付日と申込日のいずれか遅い日から8日以内なら原則として無条件で契約を解除できます。
鍵業者から「この契約はクーリングオフできない」と言われても、すぐに諦める必要はありません。万が一トラブルになった場合は、国民生活センターや消費生活センター(電話番号:188)に相談しましょう。
【調査概要】
調査対象:自宅の鍵トラブルで鍵業者に依頼した経験のある全国の18歳以上の男女
調査期間:2025年9月29日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:200人
カギお助け本舗:https://kagi.otasuke-honpo.com/
BEST
https://best24.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
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