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ミャンマーの民族衣装「ロンジー」を徹底解剖♪

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ロンジーとは?

ロンジー男性

ロンジーとはミャンマーで昔から日常的に着られている民族衣装です。様々な柄の布を筒状に縫い、腰に巻き付けて着用します。男性用を「パソー」、女性用を「タメイン」と呼んでいます。日本のロングスカートに少し似ていますね♪男女で着用方法が異なり、男性は余った布を正面で結び、女性は布の端を脇に折り込みます。

長さは足首位までで、都市部ではスカート風にした丈の短いロンジーも流行していますが、そうした場合でも膝より短くすることはありません。「エンジー」と呼ばれる伝統的な上着と共に着られるだけでなく、女性はTシャツやブラウス、男性はTシャツやワイシャツなどと合わせて着ている人も多いです。

 

ミャンマーの民族

カレン族

ミャンマーの民族は大きく分けて8つあり、それを細かく分けると合計135の民族に分かれています。

  1. ビルマ族  9の民族から構成され、ミャンマーの人口の約68%を占めている
  2. シャン族  33の民族から構成され、ミャンマーの人口の約9%を占めている
  3. カレン族  11の民族から構成され、ミャンマーの人口の約8%を占めている
  4. カチン族  12の民族から構成され、ミャンマーの人口の約7%を占めている
  5. ラカイン族 7の民族から構成され、ミャンマーの人口の約4%を占めている
  6. チン族   53の民族から構成され、ミャンマーの人口の約2%を占めている
  7. モン族   1の民族から構成され、現在約800万人位がモン族を自称している
  8. カヤー族  9の民族から構成されている

このように、ミャンマーは多民族国家であり、各民族には特有の民族衣装があります。上の写真は、民族衣装を着たカレン族の女性達ですが、ロンジーは元々カレン族の民族衣装でした。

以前はミャンマーの人口の半数以上を占めるビルマ族が、カレン族のロンジーを着る姿は見られませんでした。しかし、今ではビルマ族もロンジーを愛用しています。2010年以降、経済の発展とともに民族の壁が取り払われつつあり、民族衣装をファッションアイテムの一つと捉えるようになった影響もあると言われています◎

 

ロンジーの布って?

職人
カレン族の民族衣装として使用されていた布は、厚手の草木染めの綿布でした。その後、インドネシアや中国など海外から安価なプリント生地が入ってくると、それらが使用されるようになりました。

薄手の生地で涼しく気軽に洗濯でき、水浴びの時などにもそのまま利用できるため、実用的で日常使いに適したものになっていきました。カレン族の織り方は、床に座って織る「腰機(地機)」が伝統的ですが、幅の広い布は織ることができません。そのため、現在日常的に着用されているロンジーの布は、高機で織られているものがほとんどです。

 

職業で柄が違う

看護師

ロンジーは職業などの属性によって決められた模様があります。看護師は赤や茶色のロンジーと白のエンジー(上着)、学生と教師は緑のロンジーと白のエンジーと定められています。

また技術系の大学生は青、信仰生活に入っている老婦人は茶色のロンジーを着用しています。女学生の場合は、上下セットのロンジーが義務付けられている学校もあります。ミャンマーを訪れた際には、ロンジーの色をチェックするのも楽しみの一つになりますね♪

 

民族によっても違う

ロンジー3
またロンジーの色柄については、民族の数だけデザインがあると言われています。ビルマ族の代表的なロンジーの柄はアチェイと呼ばれる波模様です。18世紀にインドから来た織物職人によって、アチェイ柄の絹織物がマンダレーの宮廷で流行しました。

男性が着用するよこがすりのパソーは、タイ族がシャン州で広めたものだと言われています。ひし形やかぎ形、斜めに走るしま模様がよこがすりで表されているのが特徴です。これは、タイやカンボジアからの影響を受けたものと考えられています。

女性に人気が高いのがカチン族のロンジーで、ひし形をメインに、幾何学模様を組み合わせた色とりどりのデザインがとても可愛らしいと言われています♡このように、ロンジーはファッションアイテムでありながらも、民族の誇りも表せる衣装としてミャンマーの人々の日常に溶け込んでいます◎

 

正装

正装

普段着のロンジーには一般的に木綿が使われますが、式典や特別な行事では高価な絹織りのロンジーが着用されます。

女性は、絹のロンジーと上着の上に羽織るレースのヴェール、男性は絹のロンジーにタイポン・エンジーと呼ばれる上着にガウンバウンという帽子が正装となります。

 

ロンジーのここがすごい!

緑ロンジー

ロンジーは、ミャンマーでの日常生活に最適の服だと言われています。その理由はたくさんありますが、よく挙げられるメリットはこちらです!

 

  1. 素肌を隠せる
    ミャンマーでは、90%以上が仏教徒とされています。そのため、人前では肌を隠すのが重要とされ、ロンジーならくるぶしまで隠せるのです◎
  2. 股を大きく開いても大丈夫
    水上で船を漕ぐ時や、山道を通ってバゴダ(仏塔)へ参拝しに行く時など、股を大きく開く場面でも、布に余裕のあるロンジーなら脚が見えることはありません。あぐらもかけます♪
  3. 水浴びの時に大活躍
    ミャンマーには服を着たまま水浴びをする習慣がありますが、薄手のロンジーならすぐに乾きます◎
  4. 汚れた道やトイレでも
    道が水浸しだったり、トイレが汚れていたりする場合でも、ロンジーの裾をたくし上げれば大丈夫!汚れません。                          
  5. とにかく涼しい
    一年中暖かいミャンマーは、地域によっては35度を超える時期も。木綿が使われ、風通しの良いロンジーなら快適に過ごせます。

このように、ロンジーはミャンマーの人々の生活のあらゆる場面で便利な服装なのです。また、最近では一見すると普通のタメインですが、実はスカートのようにサイドにファスナーやホックをつけて脱ぎ着できるデザインも増えました。

女性がずりおちるのを気にせずに着られるため、便利で人気があるデザインです♡ロンジーの柄やスタイルの流行は、数年単位で移り変わります。ここ10年位は、からだのラインに沿ったスタイルが主流で、裾が長めの物が流行っています。

 

ロンジーの着用方法

ロンジー店

ロンジーは布を巻き付けて着用するため、落ちないようにしっかりと巻かなければなりません。男性用のロンジーでは分け目を中央に、女性用では左右の端にするのがポイントです。日本の袴に少し似ていますね♡

 

男性用

  1. 筒状の布の中に足を入れて、手で両端を持って布を広げます。巻きつけた時に落ちないように、お腹のあたりに布の位置を調節します。
  2. 左右の両端を持ち、折り目にそって中央に折りたたみます。
  3. 固定させるために、左右の布の両端を交差させてねじります。余った布はロンジーの内側にはさみ込めば、見た目もすっきり♪

女性用

  1. 筒状の布の中に足を入れて、手で両端を持って布を広げます。巻きつけた時に落ちないように、お腹のあたりに布の位置を調節します。
  2. 右利きの人は右端、左利きの人は左端に、もう一方の布を持ってきて折りたたみます。
  3. 布の先端を少しねじって、余った布をロンジーの内側に持ってくれば完成です♪

日本でロンジーが買える店

日暮里
photo@日暮里


ミャンマーを訪れたときに、ロンジーを扱っているお店を眺めて歩くのは楽しそうですが、日本でもロンジーが買える店があります◎日暮里には繊維街があり、布生地を扱っているお店が立ち並んでいます。

布生地のお店の他にも、手芸用品を扱っているお店やボタンやチャック革用品など、被服や裁縫をする人が多く集まる街となっています♪そんな日暮里の繊維街にあるミハマクロスの店内には、ロンジーの布がたくさん積み重ねられています。日本人だけでなく色々な国のお客さんで賑わっていますよ。

和風の柄が多く、それが外国の方に評判が良いそうです。本場ミャンマーでも、人気の絵柄の一つに「キモノ」と呼ばれるものがあります。これは東京の布団屋が在日ミャンマー人の要望を受けて考え出したもので、布団用の布地に金箔をちりばめた綿布です。

ミハマクロスは、日本のテレビ番組で何度も取り上げられ、ミャンマーのロンジーを扱う商店が買い付けにくることもある位有名なお店です。日本でも、部屋着として愛用している人もいるというロンジーのお店、異国情緒も味わえるので一見の価値ありですね♪

 

日暮里繊維街公式

ヤンゴンの若者

若者

老若男女を問わず現在でも着用されているロンジーは、通勤や宗教行事、冠婚葬祭の場では現在でも主流です。しかし、若者を中心に、家庭では洋服を着る人も増えてきました。衣料品を専門に扱っているショッピングセンターでは、この数年でロンジー専門店が減っています。その代わりに、タイや中国などの安価な洋服を売る店が増えました。

これは民主化が進んだため、海外製品が流通しやすくなり、洋服が安く出回るようになったためだと言われています。特にヤンゴンなどの都市部の若者は、大学などに洋服で出かける人もよく見られるようになりました。ロンジーと洋服姿の若者が混在している様子が、現在のミャンマーを反映しているのかもしれません。

 

まとめ

ミャンマーの民族衣装、ロンジーについてその特徴をご紹介しました^^

ミャンマーの生活に根付いている便利なロンジーは、ファッションアイテムでありながら民族の誇りを表現できる魅力的な衣装ですね。

ミャンマーを訪れた際には、お土産に購入してみてはいかがでしょうか。

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