手首に“こぶ”ができる「ガングリオン」、どんな疾患? 放置するとどうなる? 整形外科医に聞いた
- オトナンサー |

手首に、大きな「こぶ」のようなものができた――。それはもしかしたら「ガングリオン」と呼ばれる疾患かもしれません。ガングリオンは、手首の関節などにできることが知られており、大きさによっては手が動かしにくくなってしまうケースもあるようです。
なぜできるのか、放置するとどうなるのか…「ガングリオン」とはどのような疾患なのでしょうか。お茶の水セルクリニックの整形外科医・樋口淳也さんに聞きました。
女性の方が、やや発生頻度が高い
Q.「ガングリオン」とはどのような疾患ですか。
樋口さん「ガングリオンは、内部にゼラチン状の液体を含む良性腫瘍です。英語で『Ganglion Cyst』、漢字で『結節腫(けっせつしゅ)』とも表現されますが、最も一般的な名称としてガングリオンと呼ばれ、認知されています。なお、誰がいつどこでガングリオンと呼ぶことにしたのかは不明です。
通常は腫瘤(しゅりゅう)が現れるのみで無症状ですが、神経の周囲に発生した場合は痛みやしびれなどを伴うことがあります」
Q.ガングリオンは、なぜできるのでしょうか。手の周辺にできやすい理由はありますか。
樋口さん「関節包、腱鞘、滑液包(かつえきほう)といった軟部組織に存在する滑液(かつえき)が何らかの形で嚢(のう)を形成し、濃縮してゼラチン状の腫瘤を作るといわれています。なぜガングリオンが発生するのかはまだはっきりと分かっていませんが、タンパク質の一種であるムコ多糖が変化・沈着する『ムコイド変性』が、関節周囲で起こっているといわれています。
ガングリオンは手の周辺にできやすいですが、手をよく使うからできるわけではないとされており、詳細な理由は不明です。なお、女性の方がやや発生頻度が高いようです」
Q.ガングリオンを放置すると、どうなりますか。
樋口さん「痛みなどの症状がなければ、放置しても問題ありません。半数以上が自然経過で消失するといわれています」
Q.病院を受診した場合、どのような治療を行うのですか。
樋口さん「症状がある場合は針を刺し、排液をすることが一般的です。これによって完治する場合もありますが、6~7割程度の患者で再発が起こるといわれています。保存治療に抵抗性が認められる場合は、茎部を含めた切除が行われます。その際の再発率は約10%です。
なお、ガングリオンの発症を予防する方法は特にありませんが、ガングリオンができた場合に関節を動かし過ぎると、腫瘤が大きくなるといわれているため、注意が必要です」
オトナンサー編集部
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