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「もっと働いてもいいよ」働き方を激変させた夫の一言が後押しになりフルタイム復帰。9割在宅、育児と両立できるワークスタイル

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  • マイナビウーマン
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共働き夫婦が一番ほしいもの、それは「時間」ではないでしょうか。仕事と家事・育児のバランスに悩みながら、朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールをこなしているママパパも少なくありません。そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第30回となる今回は、総合人材サービス会社のパーソルで管理職として働くママのタイムスケジュールをインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

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▼パーソル ホールディングス株式会社  グループ営業本部 営業企画部 セールスシナジー戦略室 兼 本部企画室 室長 岡村 香奈子さん(43歳)

パーソルグループのセールスシナジー最大化に向けた仕組みの構築と、インターナルマーケティングに関する業務全般を担う。プライベートでは、中学校1年生の長女と小学校1年生の長男を育てる二児の母。夫はWebマーケティング会社を営む。

朝のタイムスケジュール

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■「朝の1時間」が自由になった!

――ご夫婦ともに「ジム通い」を日課にしているそうですね。

岡村さん はい。私がジムに通うようになったのは今年の4月からで、息子が小学校に入学したのがきっかけです。というのも、去年までは夫が朝の8時55分に息子を保育園に連れて行っていたのですが、小学校にあがったので7時45分には自分で登校していくように。娘はそれよりも早く家を出ているので、これまでよりも約1時間早く手が空くことになり、浮いた時間を自分に充てたいなと思って、近所のジムに行くようになりました。

――どのようなトレーニングをされているのですか?

岡村さん 私はもっぱらウォーキングとランニングで、1時間ひたすら汗を流しています。一緒に行っていないので詳しくはわかりませんが、夫はウェイトトレーニングなどもしているようです。

――ジムへは夫婦で1時間ずらして通っていらっしゃるんですね。

岡村さん 決して一緒に行きたくないというわけではないのですが(笑)。私は息子が家を出るのと同じタイミングでジムへ行き、夫は朝ゆっくり時間を過ごしてから行くというのが、お互いもっとも朝のライフススタイルに取り入れやすい形だったので、今のようなルーティンになりました。

――ジムに通われるようになって、どんな変化を感じていますか?

岡村さん 朝に運動をすることで体も心もスッキリとするので、よいリフレッシュになっています。これまでは息子を送り出したらすぐ仕事をはじめていたのですが、ジムに行くことでオンとオフのスイッチが切り替わり、新鮮な気持ちで仕事に取り組めるようになりました。午前中の頭の回転は速くなったように思います。

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■「娘はママ、息子はパパ」の分担がしっくりハマッた

――中1のお姉ちゃんのことはママが、小1の息子さんのことはパパが担当することが多いのですか。

岡村さん そうなんです。娘と息子は年齢が6歳離れていて、小学生と中学生だと姉弟で生活リズムが全然違うということもあり、娘の担当は私で息子の担当はパパというような形になっています。

――ご夫婦で話し合って決められたのですか?

岡村さん そういうわけではないのですが、どちらかというと娘が私といるほうを好んだというのが理由のひとつです。それに、男の子の遊びは夫の方が思いっきり遊んであげられるので、自然と今のような形になりました。夫はもともと会社員だったのですが、数年前に独立して今は自宅で仕事をしているということもあり、息子の身の回りのことや家のことを積極的にやってくれているのでとても助かっています。

――娘さんが小さな頃はどのような分担だったのでしょうか。

岡村さん 娘が保育園に通っている頃、夫は朝早くに出社して夜遅くまで家にいないのが当たり前でした。ほぼワンオペなうえ、私も毎日出社をしていたので、常にバタバタしていました。私の会食や出張が入ると、九州から親にヘルプに来てもらったり、近所に住む妹に保育園のお迎えを頼んだりして、家族総動員でなんとかやりくりしているような状態でした。

――当時から時短勤務などは利用せず、フルタイムで働かれていたのでしょうか。

岡村さん はい。家族の協力あってこそですが、ありがたいことにやろうと思えばいくらでも仕事ができる環境ではあって……。夫は私の働きたい気持ちを尊重してくれる人で、やりたいようにやったらいいよと言ってくれていたので、逆にどこまで仕事をするのか、子どもとの時間と仕事の間で、線引きをするのが難しかったですね。

――ご自身の中での答えはありましたか?

岡村さん ないですね(笑)。その都度、自分の中で折り合いをつけてきたという感じでしょうか。ただ、夫が独立してサラリーマンじゃなくなったタイミングで、「これからは僕も時間に融通がきくから、もっと働いていいよ」と言ってくれたんです。それですごく心が軽くなったのを覚えています。

勤務中のタイムスケジュール

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■グループを超えた横の連携を強化する

――岡村さんのお仕事についても教えてください。

岡村さん 複数のグループ会社を持つホールディングスの営業企画部門に所属し、グループ各社の営業員を横で連携させる「ONEPERSOL(ワンパーソル)」というしくみや仕掛けを作っています。また、グループを超えてのコミュニケーション活性化を図るためのインターナルマーケティングなどを行なっています。具体的には、社内向けのウェブサイトの企画運営などを担当しており、グループ会社の営業員へ取材をして記事を上げたり、社内セミナーの配信などを行ったりしています。

――普段はご夫婦ともにフルリモートですか。

岡村さん はい。コロナ禍以降、チーム全体の生産性に配慮をしながら在宅か出社かを選択できるようになっており、私は9割以上在宅勤務を選んでいます。ちなみに夫はWebマーケティングの仕事をしているのですが、基本的に場所を選ばず、PCとスマホがあれば仕事ができるので、息子の習いごとの送迎をし、待っている間にスマホで仕事をすることも多いようです。

――業務としては打ち合わせに割く時間が多いのでしょうか?

岡村さん はい。営業員の方への取材やセミナー配信は夕方に入ることが多いので、日中はその準備のためのチームミーティングや、イントラサイトの仕様を決めるといった打ち合わせが続きます。30分刻みで1日10件以上ミーティングが入ることも少なくありません。

――10件以上! そんな中でも、ランチやコーヒー休憩をご夫婦で時間を合わせてとるなど、夫婦時間を大切にしていらっしゃるのが印象的です。

岡村さん 普段家の中で仕事をしているので、ランチくらいは外に出てリフレッシュしたいというのと、家で食べると洗いものが出てしまうということもあり、基本的にはほぼ毎日外食をしています。私は管理職なので就業時間を自分の裁量で決められるということもあり、帰りにスーパーに寄り、夕食の買い出しをして帰るのがルーティンになっています。コーヒー休憩はだいたい午後3時と決めていて、時間に余裕のあるほうがコーヒーを淹れて仕事部屋に届けることが多いですね。

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■二度目の「小1の壁」は?

――先ほど、息子さんの習いごと送迎はパパ担当というお話がありましたが、どんな習い事をしていますか。

岡村さん 息子は自治体が運営する学童には行っておらず、民間の英会話学童に週に2日通っています。学童のない日はサッカーが週2、そのほかスイミングと体操に通っています。

――たくさん習っていらっしゃるんですね。

岡村さん 自治体の学童に行っていないので、当然小学校から14~15時頃には帰ってくるのですが、まだ私も夫も仕事をしていて相手をしてあげられないので、習いごとで埋めているという感じです。

――週5で学童に通ってもらった方が親としては楽になるというケースもあるかもしれませんが、利用しなかった理由はありますか?

岡村さん 娘は自治体の学童を利用していたのですが、学校と学童は場所もお友達もやることも毎日同じなので、飽きてしまうようで、すぐに行かなくなってしまったんです。そんな経験があったので、息子のときは自治体の学童は利用せずに平日は習いごとをしようと決めていました。よく「小1の壁」といわれますが、娘のときの経験があったので、息子の入学後は特に壁を感じることなく落ち着いた生活が送れています。

――上のお子さんの「小1の壁」は、どう乗り越えましたか。

岡村さん やはり環境の変化でバタバタすることが多かったと思いますが、ちょうど娘が小学1年生のときに私が第二子の育休中だったので、なんとか乗り切れたという感じですね。また、娘が2年生に進級したタイミングで夫が在宅仕事になったことも大きいです。
 正直、娘が保育園に通っている頃はほぼワンオペだったので、小学校に上がったらとても一人では乗り切れないと思っていたんです。でも同時に、子どもがもう1人欲しいという気持ちもあって……。運よく、娘が年長さんのタイミングで2人目を授かることができたんですね。少し歳の差は開いてしまいましたが、上の子の経験を生かして落ち着いて子育てができているので、6学年差で授かれて良かったなと思っています。

(取材・文:上野真依、撮影:松野葉子、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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