東京23区屈指の閑散駅「尾久」には何があるのか? 大ターミナルの隣 広がる大車両基地
- 乗りものニュース |

東京23区内ながら、乗車人員が少ないJR駅として知られる東北本線の尾久駅(北区)。なぜ「閑散駅」になっているのか調べるため現地を訪問したところ、広大な車両センターと、至近にもうひとつの「閑散駅」がありました。
豪華寝台列車も所属する車両センター最寄り駅
約950万人が住む東京23区。新宿駅のように一日100万人を超す乗降客が行き交う駅もあれば、埋立地を走るゆりかもめのように、周囲に建物がまばらな駅など、様々な駅があります。
尾久駅。写真右奥が「尾久車両センター」(2017年6月、乗りものニュース編集部撮影)。
北区にある尾久駅は、東北本線(宇都宮線)や高崎線、上野東京ラインの列車が停車する駅です。ターミナルである上野駅のひとつ隣で、開業は1929(昭和4)年、今年で90周年を迎えました。歴史ある駅ですが、2018年度の1日平均の乗車人員は1万人ちょうど。東京23区のJR駅では、京葉線の越中島駅(5735人)、京浜東北線の上中里駅(8062人)に次いで3番目に少ないです。
駅の出入口は上野寄りに1か所しかなく、15両編成の列車の赤羽側先頭で降りようものなら、ホームを200m以上歩くことになります。北側にある改札口を出ると目の前を明治通りが横切っており、多くのクルマが行き交っています。飲食店や居酒屋も多く、閑散駅とはとても思えない活況ぶりです。
しかし、駅の反対側は様相が違います。見渡す限り線路が広がっており、車両がたくさん停車しています。「尾久車両センター」と呼ばれる車両基地で、南北に約2200m、東西に約250m、敷地面積は約29万6000平方メートルです。「お召し列車」にも使われるE655系電車(特別車両以外)や、JR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」もここに所属しています。このように駅の南側が居住地でないため、駅周辺の人口が少ないといえそうです。
地下道をくぐった先にも線路、至近にあるもうひとつの閑散駅
そんな車両基地を横断する地下道が、尾久駅の脇から伸びています。長さは約180m、その先にいったい何があるのか、地下道をくぐり階段を上ると、目の前には閑静な住宅街が広がっていました。
地下道の様子。いかに尾久車両センターが広いかがわかる(2019年11月、河嶌太郎撮影)。
さらに住宅街の奥に進むと、少し様子が違うことに気づきました。住宅が広がっていたのは150mほどで、またすぐに別の線路が見えてきたのです。手前に新幹線の車両基地(東京新幹線車両センター)があり、奥の高架を東北・上越・北陸新幹線が走っています。さらにその奥の高台にも線路があり、湘南新宿ラインや京浜東北線の列車が行き交っています。京浜東北線はここに上中里駅があります。
つまり、この住宅街は車両基地と車両基地に挟まれた中州のようになっていたということです。列車の走行音でさぞかしうるさい場所のように思われるかもしれませんが、頻繁に往来する列車は住宅側の線路を通らないため、意外と静寂が保たれています。線路に沿う形で南下すると、停車中の車両を撮影している人がいました。ここは鉄道ファンにはたまらない「聖地」かもしれません。
尾久駅周辺を俯瞰すると、至近には上中里駅のほか、南東には山手線も走る田端駅、北には都電荒川線の荒川車庫前停留場があります。周辺に駅が多くあり利用者が分散していることも、尾久駅の乗車人員が少ないことの一因かもしれません。
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