ビタミンCは根の4倍 カブの“葉”は栄養の宝庫、捨てるのはもったいない 栄養吸収率を上げる食べ方とは
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野菜の下ごしらえの際、「この部分は食べられるのか」と迷うことはよくあります。特に寒い時期に旬を迎えるカブは、白い「根」だけでなく「葉」の扱いに迷う人も多いのではないでしょうか。カブに含まれる栄養素や、普段捨ててしまいがちなカブの葉の調理法などについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。
カブの葉は炒めるのがお勧め
Q.そもそも、冬に旬を迎えるカブにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
松田さん「カブの『根』である白い部分には、カリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビタミンCなど、たくさんの栄養素が入っています」
Q.カブの葉は食べられるのでしょうか。葉に含まれている栄養素も含めて教えてください。
松田さん「カブの葉は食べられます。葉に含まれている栄養素は、先述の根の部分の栄養素に加えて、タンパク質やベータカロテン、ビタミンEがあります。また、葉に含まれているビタミンCは、根の部分の4倍あり、ホウレンソウの2倍近い量が含まれています。葉に含まれているカルシウムと鉄分は根の部分の10倍、食物繊維は同じく2倍入っているため、カブの葉の栄養価は高いといえます」
Q.カブの葉のおすすめの調理法はありますか。どのように調理するとおいしく、効率よく栄養を摂取できるのでしょうか。
松田さん「カブの葉に含まれているベータカロテンやビタミンE、ビタミンKは、油で調理すると体に吸収されやすいので、炒め物がお勧めです。『カルシウム』は、ビタミンDと一緒に取ると吸収率がさらに高まるので、シラスやキノコ類を使うとよいですね。例えば、油で炒めた葉にシラスを加えてふりかけにしたり、葉とキノコ類を一緒に炒めたりする方法があります。また、炒めなくてもごま油を加えたあえ物にすれば、吸収が良くなりますよ」
* * *
カブの葉には根よりもたくさんの栄養素が含まれていることが分かりました。カブを丸ごと活用して、冬の食卓をより豊かにしてみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部
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