「攻撃ヘリは時代遅れ」は間違いか? 戦闘ヘリから“小さいのにめっちゃ飛ぶ”ドローン発射に成功 米新興企業が動画公開
- 乗りものニュース |

「攻撃ヘリ不要論」を覆す一手となるか
アメリカの防衛関連企業であるアンドゥリル社は2026年4月7日、アメリカ陸軍のAH-64E「アパッチ・ガーディアン」戦闘ヘリコプターから、自社製の無人航空機(UAS)を空中発射することに成功したと発表し、その様子を捉えた動画を公開しました。
アルティウス700を発射するアメリカ陸軍のAH-64E「アパッチ・ガーディアン」(画像:アメリカ陸軍)。
この実験は、アリゾナ州にあるアメリカ陸軍ユマ試験場にて実施された演習に際して行われたものです。AH-64Eの機体側面に設けられた兵装搭載スペースに発射装置を搭載して実施されました。
今回発射されたのは、アンドゥリル製の小型無人機「アルティウス700」です。この機体は各種センサーを搭載して情報収集を行う偵察器材で、航続時間は最大4時間、距離にして約460kmを飛行することができます。
この試験成功により、アルティウス700をAH-64Eから運用することが可能であると確認されました。これにより、同機の情報収集能力やセンサーでカバーできる範囲が大幅に向上することなどが期待されます。
攻撃ヘリのような既存の陸軍航空機へ、発射型のドローンを統合することは、大きな戦術的優位性をもたらすとされています。これにより、偵察・監視能力のギャップを埋めるだけでなく、攻撃能力、電子戦、およびその他の情報・監視・偵察(ISR)能力の到達範囲を大幅に拡張することが可能になります。
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻以降、攻撃ヘリが歩兵携行型対空ミサイルや自爆ドローンに撃墜される事例が続出しました。これにより、一部では攻撃ヘリの不要論も唱えられていました。
しかし今回、「アパッチ・ガーディアン」がドローン発射能力を備えることが確認されたことで、地上攻撃や偵察任務において、有人機の生存性を高めつつ、より広範囲での対応が可能となります。また、この能力により、有人機と無人機が協働して戦場を制御する「MUM-T(有人・無人チーミング)」の将来像も見えてきたと言えるでしょう。
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