ヤマハ「オフ車まだ諦めていませんから!」ビッグサイトで見た二輪メーカー各社の思惑とは?
- 乗りものニュース |

2025年3月28日(金)~30日(日)にかけて東京ビッグサイトで開催された「第52回東京モーターサイクルショー」。今回からこのイベントは規模を拡大しています。そのような同ショーに出展された注目車種を一気に紹介します。
日本最大級に成長した「東京モーターサイクルショー」
東京お台場にある東京ビッグサイトを会場に、2025年3月28日(金)~30日(日)にかけて「第52回東京モーターサイクルショー」が開催されました。このイベントは国内大手4社をはじめとするバイクメーカーの最新モデルだけでなく、市販前提の参考出品車両や競技車両、自動二輪関連の部品やグッズなどが展示される日本最大級のオートバイ見本市です。
近年、日本市場でも販売台数を延ばしているロイヤルエンフィールド はレトロスタイルの大型スクランブラー 「ベア650」を展示していた(山崎 龍撮影)。
今回は過去最高の180社が出展。それによって会場が手狭となったことから昨年までの「西館1~4ホール」からより広い「東館1~3、8ホールへと会場を変更。さらに、隣接する屋外スペースでは警視庁「クイーンスターズ」(女性白バイ隊員)によるドリル走行や、MFJ(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)によるデモンストレーションなどの催し物が開催されていました。
会場でもっとも注目を集めていたバイクは、ホンダブースで展示された「CB1000F Concept」です。往年の名車「CB750F」を彷彿とさせるこのバイクは、現行型「CB1000ホーネット」をベースとした市販化前提のネオクラシックモデルで、モリワキとのコラボによるカスタム車両も展示されていました。
また、ホンダブースには現在開発が進む電動過給機(EVターボ)付きの水冷75度V型3気筒を搭載したコンセプトモデルも展示されていました。詳細は明らかにはされていないものの、機械式のターボとは異なりインタークーラーが不要となることで、排気量を感じさせないパワルフさと軽量化、マスの集中化による運動性能の向上が図れます。そのため、今後の展開が大いに期待される新技術として、これもまた注目を集めていました。
ホンダ以外の主要メーカー、何を展示した?
ヤマハブースの目玉となったのは、4月15日の販売開始を目前に控えた「トレーサー 9GT」です。このバイクは「MT-09 TRACER」から数えて4代目となるヤマハの誇るアドベンチャーバイクで、デザインを一新しつつ、無段階可動の電動スクリーンの採用、足つき性向上によるライディングポジションの見直しなどにより、長距離ツーリングの快適性を向上させています。
スーパーモタード版のスズキ「DR-Z4S」。発売時期は「DR-Z4S」と同時期になると見られている(山崎 龍撮影)。
また、もう1台気になったのが「オフロードカスタマイズコンセプト」と銘打った1台のオフロードバイクです。一見すると海外で販売されている「WR155」にソックリですが、詳細は一切不明。そこで、ヤマハの説明員に話を聞いたところ、「ヤマハはオフロード車を諦めていないことの意思表示であって、このままの市販化は考えていない」と答えてくれました。
ということは、排気量を変更して「WR155」をベースにした国内仕様のオフロード車の開発をヤマハは考えているのかもしれません。
スズキとカワサキは、デビュー間もない新型車と市販化が決定したモデルの展示となりました。スズキブースで注目を集めていたのは、海外では4月からの販売が予定されるビッグオフローダーの「DR-Z4S」と、そのスーパーモタード版である「DR-Z4S」の2台。スズキの説明員に国内導入の予定を聞くと、「早くて年内、遅くても来年末までには必ず発売します。新車価格は海外(邦貨換算で136万円)とさほど変わらないはずです」と述べていました。
一方、カワサキの主役は3月末に発売したばかりの「Ninja(ニンジャ)1100SX」と「Ninja1100SX SE」の2台です。これらはスポーツバイクでありながら快適なツーリングも楽しめる装備が充実した大型スポーツツアラーです。
そのほかに、カワサキは世界初のストロングハイブリッドバイクの「Ninja 7 Hybrid」、トレッキングバイクの「SHERPA(シェルパ)」も発売を開始しており、これら以外でもオフ車ファンから熱烈な支持を集めている「KLX230」シリーズなどの新型車を展示していました。
日本市場を重視! ドイツ、イギリス、インドの注目車種
ドゥカティやMVアグスタ、ピアジオグループなどの人気のイタリアメーカーが欠席する中、輸入車の中で気を吐いていたのがドイツのBMWです。同社は日本初公開となる「R20 Concept」と「Concept F450GS」の2台を発表。前者はBMWのアイデンティティである2000ccボクサーツインを搭載したネオレトロルックのネイキッドバイク、後者は並列2気筒450ccエンジンを搭載したGSシリーズのミドルアドベンチャーになります。
前回同様、会場は「東京ビッグサイト」を継続使用するが、昨年までの「西館1~4ホール」からより広い「東館1~3、8ホールへと会場を変更したことで出展者数は過去最高の180社に達した(りな撮影)。
ほかには、イギリスのトライアンフがフラッグシップスポーツの「SPEED TRIPLE 1200RS」と、3月末に発表され大きな話題となったエンデューロバイクの「TF450-E」を出展。後者は保安部品のつかないコンペティション仕様となっていました。
また、インドのロイヤルエンフィールドは、1960年代のカリフォルニアで開催された「ビッグ・ベア・ラン」の優勝車にインスパイアされた、レトロスタイルの大型スクランブラー「ベア650」を展示。こちらも会場で注目を集めていました。
今回のイベントでは、各社とも市販化が待ち遠しいコンセプトモデルや、憧れの新型バイクを数多く揃えていました。すでに「東京モーターサイクルショー」は閉幕してしまいましたが、これらのバイクを間近で見られるチャンスはまだあります。それは4月4日(金)~6日(日)まで愛知国際展示場で行われる「第4回名古屋モーターサイクルショー」です。
東海エリアにお住まいの方や東京のショーに行かれなかった人は、こちらへ足を運んでみてはいかがでしょうか。実車だからこその高揚感やワクワク感を覚えることができるでしょう。
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