海自「最古級のイージス艦」を支える“匠の技”とは? 老朽化で相次ぐ故障も迅速に修復!貴重なショットが公開
- 乗りものニュース |

後継艦の検討も始まりますが、もしばらく活躍します。
「重要な裏方」の貴重なショットが公開
海上自衛隊・護衛艦隊は2025年3月13日、今年で就役から30周年を迎えるイージス艦「きりしま」で、艦の老朽化に起因する故障を応急工作員が修復する様子を公式Xで公開しました。
海上自衛隊のこんごう型護衛艦の2番艦「きりしま」(画像:海上自衛隊)
「きりしま」は、こんごう型護衛艦の2番艦で、1995年3月に就役。横須賀を母港とする第2護衛隊群第6護衛隊に配備されており、ネームシップの「こんごう」に次ぐ、海上自衛隊で2番目に古いイージス艦です。
こんごう型は、イージス戦闘システムを搭載するアメリカ海軍のアーレイ・バーグ級ミサイル駆逐艦をモデルに開発された海上自衛隊で初めてのイージス艦です。「こんごう」「きりしま」のほかに、「みょうこう」「ちょうかい」の計4隻が現役です。
アーレイ・バーグ級がベースとなっているものの、こんごう型の艦橋は旗艦機能が追加されたために大型化しており、外観の印象は異なります。対空戦のほか、対水上戦や対潜戦でも高い能力を備え、弾道ミサイル防衛(BMD)能力を付加する改修も実施されています。
船尾にはヘリコプター甲板が設けられていますが、格納庫がなく、これが「あたご」「まや」など、こんごう型以外のイージス艦と大きく異なる点です。
海上自衛隊によると、「きりしま」艦内で老朽化によって次々と起こる故障も、応急工作員の卓越した技術で迅速に修復され、任務が継続できているそうです。
なお、防衛省は来年度予算案に、「イージス艦に関する調査研究」費として20億円を計上。こんごう型の除籍に伴う後継艦検討のため、技術調査を実施するとしています。
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