すごい大人は幼少期にやっていた!2秒後からできる「情操教育」とは?|教えて保育士さん
- マイナビウーマン |

“情操教育”という言葉を耳にしたことはあっても「早くから習い事をさせること?」「芸術に触れさせればいいの?」など内容を詳しく知っている方は多くないようです。実は情操教育はもっと身近で、そして思っているより大切です。情操教育のメリットや、家庭で簡単にできる活動、おすすめの習い事などを紹介します。
情操教育とは? 4つの分野で何が育つ?
近年、STEAM教育や非認知能力を育てる教育などが注目されていますが、実は情操教育もとても大切です。
中央教育審議会の答申でも、『急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力』の中でも『豊かな情操や規範意識、自他の生命の尊重(中略)などは、どのような時代であっても変わらず重要である。』とあります[*1]。
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※STEAM教育:Science, Technology, Engineering, Mathematics(科学・技術・工学・数学)にArt(芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等)を加えたものを横断的に学ぶ教育手法。
情操教育ってどんな教育?
「情操」とは、『感情のうち、道徳的・芸術的・宗教的など文化的・社会的価値を具そなえた複雑で高次なもの』とあり[*2]、簡単に言うと、家族や他者への愛情や敬う気持ち、美しいものに感動する豊かな心のこと。
情操教育とは、人とのかかわりや芸術・宗教などの文化に触れ、さまざまな経験をすることで豊かな心を育む教育のことです。
1. 科学的情操教育|好奇心と解決力を育む
「なぜ夜になると暗くなるんだろう?」
「どうして海は青いんだろう?」
など、子どもの頃に疑問に思った記憶はありませんか? 3歳頃になると「なんで?」「どうして?」と質問し大人を困らせる……なんて話もよく聞きますよね。
科学的情操教育は、このような子どもの疑問を大切にし、「答えを知りたい」という子どもの知的好奇心を満たすことで、”学ぶことが楽しい”と感じられるようにしていく教育です。
2. 情緒的情操教育|命を大切にする心を育む
情緒的情操教育とは、自分や家族、周りの人々だけでなく、動物や植物と触れ合うことで、命の尊さや愛情を育てる教育です。
3. 道徳的情操教育|道徳心や社会性を育む
勉強がどれだけできても、社会のルールやマナーが守れなかったり、人を傷つけるような言動をしてしまったりということがあると、どうしても生きづらさを感じてしまいますよね。道徳的情操教育は、遊びを通してルールや思いやりの心を育てる教育です。
4. 美的情操教育|美しさに感動する心を育む
美的情操教育とは、
「お花がきれいだね」
「ピアノの音が心地いいね」
など、美しいものを素直に美しいと感じたり、感動したりする心を育てる教育です。
さまざまな芸術や景色などに触れることで想像力を養い、自己表現をする力も育みます。
情操教育はいつから行う? いつまでにやるべき?
情操教育を行う時期や年齢については、子どもの成長には個人差があるため、一概に「何歳から始めるのがよい」と言うことはできません。一般的には、言葉がある程度理解できるようになる3歳前後からということが多いようです。しかし、幼児期から幼少期に行えば効果があるとされているため、10歳前後までに行えるようにするといいでしょう。
家庭でできる! おすすめの情操教育15選
情操教育は、知育や読み書き計算などの早期教育と違い、やるぞ! と意気込まなくても、日々の子どもとの生活を楽しむ中で自然とできることも多いです。
具体的にはどのような活動をすればよいのか、幼稚園で行っている活動も含めて紹介します。
1. 絵本の読み聞かせをする
2. 散歩をする
3. スポーツをする
4. 歌を歌う
5. 楽器を演奏する・触れる
6. 手遊びをする
7. 音楽を聴く
8. 植物を育てる
9. 生き物を育てる
10. 季節の行事を体験する
11. 旬の食べ物を食べる
12. アウトドアを楽しむ
13. 美術館に行く
14. コンサートに行く
15. 冠婚葬祭に参列する
絵本の読み聞かせをする
絵本を読み聞かせることにはさまざまな効果がありますが、情操教育の視点から見ると、
・想像力を膨らませる
・初めて見る物に興味をもつ
・親子の愛着関係が形成される
などの効果があります。
また、大人が抑揚をつけて読むことで、音の高低や言葉のリズムを感じ、音楽的なセンスも身につきます。
身体を動かす
スイミングや野球などのスポーツをするのも良いですが、散歩も立派な運動です。散歩では、
・景色の綺麗さ
・自然事象への興味
・動物や植物とのかかわり
・身近な人々とのふれあい
など、さまざまな情操教育ができます。
また、集団でするスポーツでは、
・ルールを守ることの大切さ
・忍耐力
・達成感
などが養われます。
歌を歌ったり音楽を聞いたりする
音楽というと、習い事をしなくてはいけないと思うかもしれませんが、家でできることもあります。
・ママやパパが歌う
・音楽を流す
・ピアノやギター、タンバリンや鈴などさまざまな楽器を大人が演奏する
・楽器を子どもに触らせてあげる
・手遊びや触れ合い遊びをする
なども効果的です。
植物や生き物を育てる
お花や野菜を育てたり、メダカや犬などの生き物を飼育したりするのもおすすめです。
育てていく中で、赤くなったトマトを収穫して食べたり、さなぎが蝶になったりなどの喜びを味わうことができます。ときには、枯らしてしまったり生き物が死んだりという経験もあるでしょう。命の尊さ感じたり、心が揺さぶられたりと、子どもはさまざまな情操を学ぶことができます。
季節の行事や旬の食べ物を体験する
正月、節句、七夕など、日本にはさまざまな行事がありますよね。その中には、海外が起原のものもあります。さまざまな行事を体験することで、日本や海外の文化に触れ、興味をもち、子どもの世界は広がります。
また、旬の食べ物を意識することは、四季がある日本ならではの習慣。食べ物を通して季節の移り変わりを感じることもできますね。
山や海、川などの自然に触れる
家の中にいてはできないこともあります。それは、本物の自然に触れること。幸い、日本は山も海も川もあり、ちょっと遠出をすればすぐに触れられますよね。壮大な景色や自然の恐ろしさ・不思議さに触れることで、周りに出来事に興味をもったり好奇心が芽生えたりします。
美術館や演芸を観に行く
少しハードルが高いかもしれませんが、本物の芸術に触れることもおすすめです。子どもの興味のある絵本の美術展や、キャラクターのコンサートでもいいですよ。
冠婚葬祭の行事に参加する
法事やお墓参りなどは、一見すると子連れでは大変なだけ……と思うかもしれませんが、実は情操教育のいい機会。成人式などや結婚式などの慶事も含め、自分の生い立ちを振り返ったり、先祖に思いをはせたり、生と死について考えたりと、冠婚葬祭の行事から学ぶことは多いです。
情操教育におすすめの習い事は? やってはいけないことって?
家庭ではなかなかさせてあげることが難しい体験は、習い事に頼るという手も。絵画やリトミックなどの芸術、スイミングやバレエなどのスポーツ、英会話など異文化に触れる習い事もいいですね。最近では、プログラミング教室なども出てきています。
ただし、習い事をさせる際にひとつだけ注意してほしいことがあります。それは、子どもが本当に楽しんでいるかということ。親が子どもにやってほしくて押しつけていては、情操教育どころか、日頃の親子関係にも悪影響が生じるかもしれません。
まとめ
情操教育とは何か、なんとなく理解していただけたでしょうか。家庭でできるものもたくさんあります。少しずつ取り入れて、お子さんの豊かな心を育みましょう。大人のわたしたちも、ちょっぴり心が豊かになるかもしれませんね。
(文:mamaco)
※画像はイメージです
参考文献
[*1] 『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)』(中央教育審議会、2021)より引用
[*2]『広辞苑』(岩崎書店)より引用
[*3]『保育所保育指針解説』(厚生労働省、2008)より引用
[*4]『幼稚園教育要領解説』(文部科学省、2008)より引用
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