商社勤務からサーカスマスターへ転身。子ども記者が直撃! 優しくて本格的な「ふわふわサーカス」驚きの誕生秘話
- マイナビウーマン |

6月7日(土)、8日(日)に東京ドームシティプリズムホールで開催された「MY FAMILY FESTA」。なかでも多くの親子を魅了したのが「ふわふわサーカス」です。出産し母になったからこそ、子どもも楽しめるサーカスを立ち上げたという代表のTamakiさんは、なんと商社勤務からサーカスの世界に飛び込んだそうで…。
パステルの優しい世界で、本格パフォーマンス!
この日、とっておき体験部!から子ども記者として来てくれたはるちゃん(8歳)&はなちゃん(3歳)姉妹は、「サーカスは初めて」と興味津々で「ふわふわサーカス」のスタートを待ちます。
左からはるちゃん(8歳)、はなちゃん(3歳)
14時20分、いよいよ「ふわふわサーカス」開始時間。ステージ前の客席は、未就学児から小学生までの親子連れで満席です。この日の演目は「~ユニコーンと夢の世界の大冒険~ユニコーンとにじいろのさがしもの」。「にじのかけら」を探すアルコーさんとユニコーン、うさぎ、お花、シャム猫が、それぞれサーカス技を披露しながら冒険を進めていくという内容です。
空中でしなやかに舞いながら大技を決める空中パフォーマンス「エアリアルティシュー」を披露するうさぎさん。
予測できない軟体パフォーマンス「コントーション」で会場を沸かせるシャム猫さん。全長3mはありそうな「スティルト」のお花さんの存在感も際立つ。
3つのコマを自由自在に操る「ディアボロ」を魅せるアルコーさん。
パステルカラーのかわいらしい世界観で見せる本格的なパフォーマンスに、子どもだけではなく大人も思わず感嘆を漏らして拍手!
ユニコーンさんの澄んだ歌声に合わせ、子どもたちも思わず立ち上がってダンス。会場が一体に!
さらに歌とダンスがあり、子どもたちもいっしょに「にじ」の歌を大合唱! 観客も観るだけでなく積極的に参加でき、「もっと見たい!」という声もちらほらと聞こえてきたほどの余韻を残し、ステージパフォーマンスは閉幕しました。
子ども記者がバックステージを直撃取材!「サーカスはひとりじゃできない」
初めてサーカスを見る子どもにとって、優しさにあふれつつもインパクトも与えてくれる「ふわふわサーカス」。公演後、代表・企画のTamakiさんと空中パフォーマーのHiROKOさんに、子ども記者とともにインタビューすることができました。
サーカス終了後、子ども記者として、インタビューで聞きたいことをメモにまとめるはるちゃん
まずは、バックステージで待っていてくれたTamakiさんとHiROKOさんと、名刺交換。
それから、編集部スタッフと子ども記者がいっしょに、「ふわふわサーカス」についてお話を聞いていきます。
ーーまずは「ふわふわサーカス」さんがどんなサーカスか、改めて教えてください。
Tamaki 「ふわふわサーカス」は、まだ劇場に行けなかったりサーカスを見るのが怖いなあという子どもたちや親子が、安心して見られるサーカスです。私も子どもが3人いるんですが、子どもたちは風船やシャボン玉で遊ぶことが好きで、そんなふうに一緒に遊んですごく喜んでいたことをショーの中に入れて、みんなにも喜んでもらえたらいいな、という内容でお届けしています。
はる りぼんでなにかを飛ばしたりしているのが、すごいと思いました。
Tamaki あれは「ディアボロ」という中国ゴマのアクトなんだけど、すごいよね。ひもだけでコマを回したり、魔法みたいだったよね。
はな 全部ふしぎだった!
Tamaki 不思議だよね。ありがとう!
ーー「ふわふわサーカス」という名前どおり、すごく夢のある内容とパフォーマンスでした。動きもすごくかわいかったです! どんな風に考えられているんですか?
Tamaki HiROKOさんが振り付けも全部担当してくださったんです。オリジナル曲「にじいろのきぼう~ふわふわマーチ~」では、観客のみなさんと一緒に踊るところがありますが、あの振り付けも考えてくれています。
右から、「ふわふわサーカス」空中パフォーマーのHiROKOさん、代表・企画のTamakiさん、とっておき体験部!のはなちゃん、はるちゃん
Tamaki HiROKOさんは振付師と演者を兼任してくれていて、ふわふわサーカスでやりたいことや表現したいことをすごく理解して振り付けを考えてくれるんですよね。
HiROKO 私は観客のみなさんに「世界観」を伝えたいと思っていて……たとえば、「にじいろ~」では、観客のみなさんもいっしょに踊れるよう、最初に振り付けをレクチャーしますけど、レクチャーしていない部分のダンスも、みなさん、見よう見まねで踊ってくれるんです。私が目指しているのはまさにそういう状態なので、そんな景色を見るとうれしくなりますね。
ーーサーカスには、振付師のほかに、どんな役割の方がいますか?
Tamaki 演者さん以外には、衣装さん、お話を作る脚本家さん、音楽を作ってくれる人、収録してくれる人、声優さんもいらっしゃるし、今日はいらっしゃらないけど、フォトグラファーさん、ムービーを作ってくださる方……、サーカスって、本当に多くの人の力が合わさってできています。今日やった「~ユニコーンと夢の世界の大冒険~ユニコーンとにじいろのさがしもの」というおはなしにも「ひとりではできないけど、みんなで力をあわせたらできるんだ」というテーマがあるんですが、サーカスも同じように、みんなの力で作っています。
HiROKO ひとりじゃできないですよね。
Tamaki そうなんですよね。
商社勤務時の習い事から始まったサーカスマスター異色の経歴
はる サーカスはどんなところが大変ですか?
Tamaki 私は、好きなことをやっているから、大変なことはかき消されちゃうかもしれない。しいて言うなら、「みんながどうやったら楽しんでくれるかな、喜んでくれるかな」ということをいっぱい話し合って決めるなかで、みんな楽しくやっているけど、アイデアをいっぱい出すので時間がすごくかかるんです。みんなそれぞれ「これがいい」というのがちがうこともあるので、楽しいけどそれがちょっと大変かなと思います。
はる 初めてやってみたときはどう思いましたか?
Tamaki 私が初めてサーカス公演を主催したのは、子どもが4歳と1歳のときでした。サーカスは好きだけど、練習やリハーサル、本番のとき、いつも子どもを預けてサーカスをするのがすごくイヤで。でも、子どもと一緒に楽しめるサーカスなんてなかったんですよね。それで、来てくれるお友だちの子どもたち、スタッフの子どもたち、いつでもどこでも事前連絡せずに「連れてきていいよ」というサーカスを作りたいなと思って、初めていまの「ふわふわサーカス」の原型となる公演をしました。それが、楽しくて。 そこから、今年で6年めになります。
ーーそれで「ふわふわサーカス」を立ち上げられたと。原型となった初公演時の思い出を教えてください。
Tamaki 2019年11月、浅草のタタミスタジオで開催しました。立ったり座ったりごろーんとしたりもできる畳張りの会場で、1日2公演、各25名からのスタートでした。私から50cm離れると泣き出す1歳の次女をおんぶして受付をして、音響もして、出演する5分間だけギャン泣きする次女を夫に託してサーカスアクトをして。またすぐにおんぶして観覧の方やサーカス体験のお客さまの対応、というスタイルでした(笑)。
すごく大変だったけど、お客さまもメンバーもとてもあたたかく優しくて。子連れのお出かけ先には、親にも子どもに優しい世界が広がっていてほしいと考えていたので、「子育てをする中で、思い描いていた夢のような場所がここにある!」と感動したことを覚えています。
ーー「ふわふわサーカス」の前は、別のお仕事をされてたんでしょうか?
Tamaki 元々は商社マンでした。サーカスには子どものころから憧れてたんですけど、大人になってから習い事として始めて、「楽しすぎる!」と思って。
ーー商社マン! 習い事!
Tamaki 都内で空中芸を習っていたんですけど、のめり込んで、養成コースに入りました。その後、海外リゾートホテルのサーカスチームに所属し、お昼は空中ブランコのインストラクター、夜はショーで空中芸を中心にアクトしていました。その後、帰国してから子どもが生まれて、留学代理店などの仕事をやっていたんですが、「やっぱりサーカスがやりたい」と思って、体を戻してイベントをしてみたら「楽しいな」と思って。
ーーそこから、子連れでサーカスを始めることになるんですね?
Tamaki サーカスのために子どもを誰かに預けないといけないのがすごく心苦しくて、離れたくないという気持ちが強くて「担いでいこう!」と(笑)。
コロナ禍、幼稚園の園庭で誕生したサーカス
ーー現在6年めとのことですが、これまで感じた壁や、乗り越えた瞬間のことを教えてください。
Tamaki 活動を始めて3ヶ月めでコロナ禍に入りました。公演キャンセルが続き、ただただ悲しい思いをしていましたが、メンバーがいろいろな提案をして声をかけてくれて、前を向くことができました。
あるとき、メンバーにご縁のある幼稚園から「園庭なら密にならずにイベントできると思う、来てくれないか?」とお声がけいただき、今の小さな移動式サーカスが誕生しました。
初めて幼稚園で公演をしたときの、会場にいたみんなの表情と光景が今も心に残っています。あの時のお声がけのおかげで、たくさんの場所でサーカスをお届けすることができています。
ーーそんな光景の中で、「子どもと一緒のサーカス」ならではの心に残った観客の声を教えてください。
Tamaki 今回のMY FAMILY FESTA 2025でも、「1回めの公演を見てすごく大好きになって、2回めも見たんだよ! すごかったよ! またきたい!!」と直接私に伝えてくださった親子連れがいらして、みんなでジャンプして喜びました。
私は、オリジナルソングの中で皆さんが一緒に来た大好きな相手と向かい合って手遊びしている場面や、キラキラの笑顔でサーカスを見つめてくれる光景、それを保護者の皆さんがあたたかいまなざしで見つめているところも大好きです。
幼稚園や保育園でよく歌われている「にじ」を大合唱してくれるところはいつもグッと涙を堪えていますし、エンディングの「にじいろのきせき」で涙ぐんでくださっている保護者の方を見て、今度は私が泣いちゃったりします(笑)。演者さんたちが自然に子どもたちに話しかけたり、手を振ったり、ハイタッチしに行ったり、お願いしているわけではなくって、本当に自然にそんなふうになっていくあたたかさもまた、このサーカスの良さなんだと思っています。
Tamakiさんの想いを聞き、真剣な表情でメモを取る、子ども記者・はるはる。取材後は、「そうだったんだ! と思うような、初めて知ることばかりだった」と満足げでした。
取材中、メモ帳にうさぎさんを描き、TamakiさんとHiROKOさんを喜ばせていたはなちゃんは、パフォーマンスが始まるまでは実は「足の長い人が少し怖かった」そう。鑑賞した後はにこにこになって、「ブランコが気になった!」と好奇心たっぷりに教えてくれました。
はるちゃん、はなちゃんファミリーとふわふわサーカスのみなさん。ママは「メンバーのみなさんの異色の経歴にびっくり」。パパは「思いがけずサーカス体験をさせていただき楽しかった」とのこと。2歳の弟くんもいっしょに、家族みんなで楽しめるサーカス体験でした。
子どもたちが主役になれて思う存分に楽しめるサーカス空間の背景には、サーカスと子どもたちが大好きな、大人たちの姿があった。
そんなことを教えてくれる、MY FAMILY FESTA 2025の一光景でした。
(取材・文:有山千春)
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