銀座のエアポケット? 岩手県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」の地元スーパーっぷりが凄かった!
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店を巡って旅行気分になれる
10月以降、コロナ感染者の減少を受けて旅行に出掛ける人も増えています。都内でも、大きな荷物を抱えた人をよく見かけるようになりました。
しかし、旅行に出掛けられる人は幸運です。今は11月、年末年始まではまとまった休みが取りにくい時期。ゆえに、1泊2日程度の近場の旅行が限界といえるでしょう。
そんな都民の欲求を満たすスポットといえば、都内各地にある自治体のアンテナショップです。もともと都道府県単位で出店するところが多かったアンテナショップですが、近年は市町村単位での出店も増加しています。
一般財団法人地域活性化センター(中央区日本橋)の調査によれば、2008(平成20)年に36店舗だった自治体のアンテナショップは、2020年には81店舗まで増加しているといいます。
とりわけ、
・日本橋
・銀座
・有楽町
・新橋
はアンテナショップの密集地で、これらのエリアを移動するだけでも各地を旅した気分になれます。
そんなに増えたアンテナショップですが、何度も通いたくなるお店もあれば、あぜんとするようなお店もあり、各レベルはさまざまです。
スーパーマーケットのような入りやすさ
数あるアンテナショップのなかで、皆さんに一度は訪れるべきという店があります。それが、東銀座駅近くの岩手県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」(中央区銀座)です。晴海通りを挟んで歌舞伎座と向かい合う好立地で、ほかのアンテナショップが見習うべき要素を持っています。

筆者(碓井益男、地方系ライター)にとって、岩手県は取材で何度か訪れたこと以外、縁はありません。しかし、じゃじゃ麺やわんこそば(最高115杯食べました)に始まり、ありとあらゆる食べものがおいしい県であることは十分知っています。いわて銀河プラザに一歩足を踏み入れれば、そんなおいしいものばかりが待ち構えているのです。
まずは店の様子を紹介しましょう。筆者は月に2~3度は通っていますが、現在、店の前に掲げられたのぼり旗には、こんな文字が書かれています。
・新米入荷
・手作りお弁当
特産品の名前ではなく、まず大きく表示されているのがこれなのです。どことなく街場のスーパーマーケットのような感じがしませんか?
そんな雰囲気は、店内に一歩入るとさらに強くなります。入り口付近には人気商品ベスト10のPOPが立っています。
そして、その横では「食欲の秋」と題して、鍋の素や岩手の地元食である「せんべい汁の素」「もりおか温めん」など、食欲の秋にふさわしい特設コーナーがあります。コーナー前には岩手県産の野菜が並べられています。
ローカルフードのオンパレード
オシャレさより泥臭さを感じる店内で、初めて来た人が驚くのは商品の豊富さです。
例えば乾麺のコーナー。冷麺に始まり、
・鶏ラーメン
・鶏そば
・めかぶそば
・べろっこうどん
など、広い岩手県で販売されているご当地麺が、これでもかと陳列されているのです。
岩手県は海の幸が豊富で、わかめも名産。ここには茎わかめだけでも10を越える商品が陳列されています。
冷蔵食品のコーナーには多数の麺類が陳列されており、麺好きの筆者はいつも興奮します。盛岡名物であるじゃじゃ麺は当然ですが「釜石ラガーラーメン」まで置いてあるのです。

釜石ラガーラーメンは、新日鐵釜石ラグビー部が1983(昭和58)年に5度目の優勝を飾ったころ、釜石市の製麺会社「川喜」によって作られた、ニンニクを使ったスタミナ追求型のご当地ラーメンで、ラグビーボールに見立てたゆで卵がトッピングされています。
ただ、釜石市内を除けばほとんど知られていません。そんな商品まで常時置いてあるのがいわて銀河プラザの凄さなのです。
ほかにも食べてほしいのが、「トロイカ」のベークドチーズケーキです。トロイカは北上市にあるロシア料理の老舗で、全国的な知名度はないものの、北上市でおいしいスイーツを尋ねると、たいていの人がこれを挙げます。
こうした商品を豊富に並べていることがいわて銀河プラザの特徴です。しかも、とにかく安い。特に麺類は、高くても600~700円程度。今回、取材ついでに買った「鶏鍋の素」は340円。どら焼きやせんべいなどの甘味類も500円もしません。東銀座という都内の一等地でこんな価格設定になっていることは、もっと注目されていいはずです。
アンテナショップの抱える悩み
実際、商品ラインアップや価格設定で魅力を半減させているアンテナショップも少なくありません。あるお店は高価格でありながら、名物でも2~3種類しか置いていません。しかも、地方の魅力を一番伝えるはずのローカルフードは排除されています。
筆者はびっくりして、その県の観光関連部署に取材したことがありますが、
「置く商品には審査があって、手数料も頂きますので、小資本のローカールフードは並ばないんです」
とのことでした。

また、あるアンテナショップ関係者はこんな話を教えてくれました。
「一等地に出店したのですが家賃も高くて……商品の単価を高くせざるを得ないんです」
一等地に出店したまではよかったものの、そのランニングコストゆえに高級志向にならざるを得ない――アンテナショップを取材していると、こう感じます。
便利すぎるゆえの悩みも
ただ、改善しているところもあります。
新橋にある岡山県と鳥取県が合同で出店する「とっとり・おかやま新橋館」(港区新橋)です。
ここも当初はブランド力の高い果物や生鮮食品が多めでしたが、近年は違います。毎週、決まった日に
・大手まんぢゅう
・岡山木村屋のパン
など、地元ではメジャーなローカルフードを入荷しています。

旅はメジャーな観光地を巡って、観光客向けの名物を食べて得られるものだけではありません。地元の人が普段から食べているようなものを味わってこそ、その地域を感じられるのです。その点でいわて銀河プラザの地元スーパー的志向は、もっと注目されてしかるべきです。
ただ、ここにもひとつだけ問題が。あまりになんでも揃っているので、岩手県に出掛けたときに「ああ、これ東京でも売ってたな」となる可能性があるのです。なんと贅沢な悩みなのでしょうか……
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