魅惑のメニューと「立地萌え」 都内のコーヒーチェーンがいま圧倒的に面白い
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喫茶チェーンという「ジャンル」
ここ数年、喫茶店がブームです。それも、スペシャルティコーヒーを出す今どきのお店から、昭和感たっぷりのレトロなお店まで、特定の時代のお店に限らず幅広く喫茶店がウケています。
SNS上には「映える」ものとしてメニューや内観写真が投稿され、テレビや新聞・雑誌、ウェブ媒体でもたびたび特集が組まれています。
筆者(飯塚めり。喫茶店観察家)は、喫茶チェーンもまた、そんないろいろな喫茶店の中の“いちジャンル”と認識しています。今回は、そんな喫茶チェーンの東京での楽しみ方を紹介していきましょう。
レア感ありの「特別店」を楽しむ
東京ならではの喫茶チェーンのお楽しみといえば、全国展開するお店の、そこだけの「特別店舗」や「コラボ店」などがあります。
例えば、2019年11月に開業した「渋谷スクランブルスクエア」に出店している「REAL DRIP COFFEE No.12(リアル ドリップコーヒー ナンバートゥエルブ) by上島珈琲店」(渋谷区渋谷)は、「上島珈琲店」の新業態です。

コーヒー豆と焙煎(ばいせん)の組み合わせを選んで注文すると、ハンドドリップではなく、「あえて」特注のドリップマシンで抽出。通常は浅いりで提供されがちな豆を深いりできるなど、ちょっと変わった選択ができるのもおもしろいところです。
また、「極 黒糖ミルク珈琲」などの定番メニューのこだわり版や、通常店舗にはないナポリタンなどもそろえています。
外国の図書館のような店も
「本と珈琲 梟書茶房(ふくろう しょさぼう)」(豊島区西池袋)は池袋の駅近くにある、「ドトール」系列のブックカフェ。
神楽坂「かもめブックス」(新宿区矢来町)の店主、柳下恭平さんとのコラボで実現した店舗です。外国の図書館や教会を思わせる荘厳な雰囲気の空間で、チェーン店らしからぬ広めの個人スペースとどっしりとしたテーブルで、落ち着いて読書できます。

コーヒーはもちろんドトールのもので、本のかたちをしたシフォンケーキ「ブックシフォン」とのマリアージュがたまりません。書籍の販売もしていて、書名や装丁を隠した状態で、柳下さんによる紹介文のみで選ぶという、斬新な試みがなされています。
ドトールにはこのほか、学芸大学と銀座にあるスペシャルティコーヒー店「神乃珈琲」や、銀座4丁目の交差点には最上位版ドトール「ル・カフェ ドトール」(中央区銀座)という業態店も存在します。
進化した定番メニューを味わえる
このほか、スターバックスによる「ネイバーフッド&コーヒー」(ほぼ都内の展開)や、「喫茶室ルノアール」唯一のスペシャルティコーヒー店「瑠之亜珈琲」(中央区銀座)、「やなか珈琲店」による「珈琲三十軒」など、特別な店舗めぐりは、通常店の個性も感じつつ、進化した定番メニューや新しい試みを味わえるなど、特有の楽しさがあります。

喫茶チェーンのスペシャルな業態店は、まず東京で仕掛けるかたちで展開され、今後の全国展開への手探りをしているのだとも考えられますし、東京の個性あるさまざまな街のカラーにあわせて企画されるからこその試みだとも思います。
いずれにせよ、東京だから味わえるお楽しみと言えるでしょう。
東京進出の「ローカル喫茶チェーン」を楽しむ
有名どころでは名古屋発の「コメダ珈琲店」がわかりやすい例ですが、もともとローカルでおなじみであった喫茶チェーンが、東京には数多く進出中です。その土地で味わうことももちろん良いですが、都内ならご当地チェーンを少しの移動で、いろいろと楽しめます。

茨城発のチェーン「サザコーヒー」は、都内にも数店舗進出中。品川駅でテークアウトして旅先に向かうのが、筆者のお気に入りです。京都のチェーン「イノダコーヒ」は東京駅の大丸に、大阪の「丸福珈琲店」は渋谷の東急本店に、札幌の「宮越屋珈琲」は恵比寿の三越に出店するなど、近年は百貨店に入店することが多いというのも気になるポイントです。
街の個性を楽しむ「立地萌え」店
同じドトールやスターバックスでも、その街や場所によって味わいが違うもの。例えば、ビジネス街の店舗と学生街の店舗、住宅街の店舗では、がらりと表情が変わります。筆者には、同じ喫茶チェーンの中でも「推し」店舗があったりします。
都内なら、品川駅の新幹線改札南口の手前にある「スターバックス JR東海 品川駅店」(港区港南)。
品川駅ならではの旅立つ人たちの熱気を感じながらの一服が、とてもおいしいです。また天井が高く、中二階的な空間にもわくわくします。
同じく“駅カフェ”なら、吉祥寺駅の「スターバックス キラリナ京王吉祥寺店」(武蔵野市吉祥寺南町)や、高円寺駅前の「喫茶室ルノアール 高円寺北口駅前店」(杉並区高円寺北)は、電車を目の前に眺めることができる“鉄カフェ”でもあり、ひそかな大興奮店舗です。

また、「スターバックス 九段下店」(千代田区九段北)、「北の丸スクエア店」(同)も「推し」店舗。桜の季節には、テークアウトでさらりとそのまま千鳥ヶ淵に繰り出すのがオツです。
その街の空気をまず喫茶店内で感じて、その後周辺を散策してより深く味わう……「喫茶 → 散歩」というコンボは、てっとりばやくその土地を知ることができる楽しみ方なのです。
「ブルーボトルコーヒー」や「猿田彦珈琲」、「丸山珈琲」といったスペシャルティコーヒーの喫茶チェーンは、出店した街にあわせてメニューを変えたり、内装もがらりと変えたりしています。
これは、スペシャルティコーヒーには「ローカル感を大事にする精神」があることと関係があるのでは……とにらんでいます。例えば清澄白河や武蔵小山など、スペシャルティコーヒー店で「コーヒータウン」化している街もあり、この現象も東京ならではのものと言えるでしょう。
自分にしかわからない魅力を発見しよう
ここまで、東京ならではの喫茶チェーンの楽しみ方をご紹介してきました。スペシャル店舗は、内装も味も体験も特別なものですし、立地の面白いお店はその街のよさを再発見できます。
喫茶店に日々通う筆者個人の考えとしては、喫茶店は必ずしも特別なお店や世間的な名店でなくとも……なにげない街角のお店でも、「特別」になるものだと思っています。
住んでいる地域のお店、仕事などで毎日通う場所にあるお店など、よく通うチャンスがあるからこそ、あなたにしかわからない魅力を知ることができるはず。
喫茶チェーン店、個人経営店にとらわれず、自分だけの特別な喫茶店や特別な席を見つけて、喫茶店めぐりに思いを馳せてみてくださいね。お出かけできる日を楽しみにして過ごしましょう。
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