甘いだけじゃない! 「砂糖」の“意外な働き”とは 農水省が紹介
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3月10日は「砂糖の日」です。農林水産省が砂糖の主な働きについて、Xの公式アカウントで紹介しています。
農水省によると、そもそも砂糖は製造方法の違いによって「分蜜糖」と「含蜜糖」の2種類に分けられるということです。
【分蜜糖】
サトウキビやテンサイのしぼり汁を結晶と糖蜜に分けて、結晶部分を取り出した砂糖のこと。上白糖やグラニュー糖、角砂糖、三温糖などが該当。
【含蜜糖】
砂糖を作る工程で結晶と糖蜜に分けず、糖蜜を含んでいる砂糖のこと。サトウキビを原料に日本の伝統的な製法で作る「和三盆」のほか、黒糖(黒砂糖)が該当。
また、農水省は「料理作りに欠かせない『砂糖の働き』を皆さんいくつご存じですか?」とXでコメント。調理の際に砂糖が果たす主な役割について、次のように紹介しています。
【砂糖の働き】
(1)親水性
肉に砂糖をもみこむと、砂糖がたんぱく質(コラーゲン)と水分が結びつくのを助けることで、肉を柔らかくする。
(2)泡の安定
卵白に砂糖を加えて泡立てると、砂糖が卵白の水分を抱え込むことで泡が安定して、滑らかなメレンゲになる。
(3)浸透性
果実酒を作るときに砂糖を加えるのは、砂糖の浸透圧でフルーツの香りと味を引き出すため。
(4)ゼリー化
果物に砂糖を加えて加熱すると、果物に含まれるペクチンの水分を砂糖が抱え込むことでゼリー状に変化する。
(5)でんぷんの老化防止
砂糖にはでんぷんをしっとりとおいしく保つ働きがあるため、すし飯に砂糖を加えると硬くなりにくくなる。
(6)発酵促進とメイラード反応
砂糖は酵母の働きを活発にし、パンをふっくらさせる。おいしそうな焼き色を付けるのも砂糖の働き。
(7)温度による変化
約105度でシロップ、約165度でべっこうあめ、約190度でカラメルになるなど、さまざまな色や形に変化する。
(8)油の酸化防止
砂糖には、油の酸化を防ぐ働きがある。そのため、ケーキやクッキ-のバター風味は砂糖に守られている。
(9)防腐性
砂糖はカビや細菌の繁殖に必要な水分を抱え込み、繁殖できないようにする。
オトナンサー編集部
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