「貸切バス」全国で運賃“値上げ”へ 国交省が公示 ドライバーの「賃金UPの原資」に
- 乗りものニュース |

貸切バスの新たな運賃・料金が2025年9月26日に公示されました。バス運転者の深刻な人手不足を受け、全産業平均給与額まで賃金を引き上げるための原資を確保することが目的です。
バス運転者の人手不足解消へ運賃改定
国土交通省は2025年9月26日、貸切バスの新たな運賃・料金を公示しました。全国で貸切バスが値上げされます。
貸切バスの運賃が引き上げられる。写真はイメージ(乗りものニュース編集部撮影)
この改定は、バス運転者の平均給与額が全産業平均給与額を下回る状況が続いていることを受けたものです。
バス運転者の有効求人倍率は2024年で2.35倍と、全産業平均の1.16倍を大きく上回っており、深刻な人手不足に陥っています。一方で年間賃金は、2024年において全産業平均が527万円であるのに対し、バス運転者は463万円と64万円も低い水準にとどまっているといいます。
運転者の担い手不足を解消するには、賃金水準を全産業平均給与額まで引き上げることが不可欠とされ、その原資を確保するために新たな運賃・料金額が設定されました。
貸切バス事業者は10月24日までの間に運賃・料金変更の届出を行い、届出日以降から11月1日までの任意の日から新運賃を適用することができます。
どれくらい値上げ?
関東運輸局管内の新運賃は、キロ制運賃で大型車が1km当たり160円から170円へ、中型車が140円から150円へ、小型車が120円から130円へとそれぞれ10円の引き上げとなりました。
併用して適用される時間制運賃では、大型車が1時間当たり6580円から7190円へ610円の引き上げ、中型車が5560円から6070円へ510円の引き上げとなっています。各運輸局管内で基準額は異なりますが、同様に値上げされます。
交替運転者配置料金についても改定が実施され、関東運輸局管内では時間制料金が1時間当たり2430円から2670円へ240円の引き上げとなっています。深夜早朝運行料金は、時間制運賃及び交替運転者配置料金の2割増という仕組みは変更されていません。
国交省の会合で座長を務めた名古屋大学大学院の加藤博和教授は、今回の貸切バス運賃について自身のfacebookで次のように解説しています。
・運賃は各事業者が自由に決めて国に届けることができるが、それを国が審査して、安全確保に必要な額になっているかを確認し、場合によっては出し直しをさせることがある。
・公示運賃に適合している場合、審査は行わない。
・以前は上限と下限が公示されていたが、2年前の変更から上限はなくなった。
・現在は2年おきに見直しする方針となっている。
・公示運賃決定に際しては、全国の事業者のうち標準的なところに原価計算書の提出をお願いし、そのデータから安全確保できる運賃を算出している。ただしこれでは、全産業平均より低い人件費を是正することができないため、今回は人件費を全産業平均並みに引き上げられるような運賃設定とした。
※ ※ ※
新運賃は順次適用され、11月1日までには全国の貸切バス事業者で新料金体系がスタートする見込みです。
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