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子どものオンラインゲーム“課金トラブル”どう防ぐ? 東京都消費生活総合センターに聞いた対策法

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 消費者が商品の購入やサービスを利用した際の契約トラブルの相談を受け付けたり、消費生活に関する情報を提供している東京都消費生活総合センターには、オンラインゲームで子どもが親に無断で課金し、高額な請求が届くというトラブルの相談が多く寄せられているということです。そこで、さまざまなトラブルに対する注意喚起を行っている東京都消費生活総合センター相談課長の高村淳子さんに、対策法などを聞きました。

“ルール決め”が大切 取消が認められないケースも

子どものオンラインゲームでのトラブルを防ぐ方法とは?
子どものオンラインゲームでのトラブルを防ぐ方法とは?

 高村さんに、都内の消費生活センターに、子どものオンラインゲームに関する“課金トラブル”はどれぐらい寄せられているのか質問すると「契約者が18歳未満のオンラインゲームに関する相談件数は、2022(令和4)年度が464件、2023(令和5)年度が498件、2024(令和6)年度が376件でした」と回答。相談内容としては、「保護者に無断で子どもがオンラインゲームで高額課金した、という相談が多く寄せられています。特に小・中学生の事例が目立ち、100万円を超えるケースも」あるということです。

 こういったケースをどのように防ぐのかは、親として知っておきたいところ。そこで、対策法を聞くと、高村さんは「まず、保護者のスマートフォンやタブレットを使わせる時は、『保護者のアカウントをログオフ』するようにしましょう。さらに、『保護者のクレジットカードやパスワードの管理を徹底』する、『古い端末を渡す場合も、アカウントが残っているとクレジットカード決済で課金できてしまうことがあるので削除などの対応』を行う。『ペアレンタルコントロール機能で課金を承認制に設定するなど、保護者が管理できるようにする』ということが大事です」と教えてくれました。

 子どもの課金トラブルが起きたとき、どこに相談すればいいのか、または、どのような対処をするのが好ましいのかも聞いたところ、「民法では、未成年者が保護者の同意なく行った契約は取り消すことができるとされています。ただし、ゲーム利用時に年齢確認や保護者の同意を求められた際に『子どもが年齢を偽った場合』や『保護者の管理不足があった場合』は、取消が認められない可能性が高いため、注意が必要です」と説明してくれました。

 高村さんは、トラブルを未然に防ぐために、「子ども自身が適切にゲームを利用できるよう、親子でゲームの内容や課金の仕組みなどを確認し、使い方について十分話し合い、ルールを決めておくことが大切です」とアドバイスもしてくれました。

 子どもがオンラインゲームをしたがるのは、ある程度、仕方のないこと。親として、仕組みを理解させ、健全に楽しめるよう導いてあげるようにしましょう。

オトナンサー編集部

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