「画竜点睛」はどんな意味？よく使うけど、よく知らない慣用句の由来

物事の最も重要な最後の仕上げを「画竜点睛を欠く」などと表現しますよね。これは、中国の伝説の画家が、お寺の壁に描いた龍の絵に最後に瞳を描き入れた途端、その龍が本当に天に昇っていったという、壮大な故事から来ています。

トピックス①：瞳を描けば、龍が目覚める

この言葉の元になったのは、中国・南北朝時代の伝説的な画家「張僧繇（ちょうそうよう）」にまつわる物語です。

あるお寺の壁に4頭の龍を描いた張僧繇ですが、なぜか瞳だけは描き入れませんでした。人々が理由を尋ねると、「瞳を描けば、龍は命を得て飛び去ってしまうだろう」と答えます。誰もがそれを信じずに、無理やり瞳を描くように頼んだところ、彼が2頭の龍に瞳を描き入れた瞬間、壁から雷鳴が轟き、その2頭の龍は本当に生きた龍となって天高く昇っていってしまったそうです。

まとめ

この壮大な伝説から、「画竜点睛」は「物事を完成させるための、最後の最も重要な仕上げ」を意味する言葉となりました。どんなに素晴らしいものでも、最後の“画竜点睛”がなければ、それは未完成なのだと教えてくれているんですね。

仕事や趣味、何かに取り組む時、私たちはつい「これでいいか」と満足してしまいがちですが、本当に大切なのは、最後の最後に魂を込める“ひと筆”なのかもしれない、と考えさせられる奥深い言葉だと思いませんか？

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