どちらもコーヒーを提供…カフェと喫茶店の違いは? アルコールの販売はOK? 専門家に聞いてみた
- オトナンサー |

コーヒーを提供する店舗として、カフェや喫茶店を思い浮かべる人も多いと思います。カフェはおしゃれな雰囲気、喫茶店はレトロな雰囲気がありますが、両者は具体的に何が違うのでしょうか。飲食店コンサルタントの小倉朋子さんに聞きました。
法改正で営業許可を統合
Q.カフェと喫茶店の主な違いについて、教えてください。取り扱う食べ物や営業時間に違いがあるのでしょうか。
小倉さん「2021年6月に改正食品衛生法が施行され、カフェと喫茶店の法的な区別はなくなりました。法改正の前は、カフェと喫茶店は営業許可証に違いがあり、カフェは『飲食店営業許可』、喫茶店は『喫茶店営業許可』を申請して、それぞれ許可を受ける必要がありました。
飲食店営業となるカフェは、調理方法の制限が少なく、アルコールの提供が可能でしたが、喫茶店営業は加熱調理のみ許可とされ、アルコールの提供は認められていませんでした。ただ、飲食店営業に比べて営業許可が取得しやすいという特徴がありました。
その後、法改正により、喫茶店営業許可が廃止され、飲食店営業許可に統合されました。そのため、現在は両者ともアルコールの販売が可能です」
Q.改正食品衛生法の施行で、他にどのような影響があったのでしょうか。
小倉さん「法改正の前は、カフェの店内でケーキを製造、販売する場合、飲食店の営業許可とは別に『菓子製造業許可』の取得も必要でしたが、改正後は飲食店の営業許可だけで、ケーキの製造、販売が可能となりました。このように、2021年の法改正によって、販売可能な商品が増えました」
Q.カフェと喫茶店とでは、どちらの方がメニューの単価が高い傾向にあるのでしょうか。
小倉さん「法改正により、カフェと喫茶店の定義の違いがなくなったため、メニューの単価に大きな違いはないと思います。
ただ、ナポリタンスパゲティやホットケーキといった昭和レトロといわれる食事をゆっくりと食べることができるタイプの店や、1000円超のコーヒーをオーダーごとにドリップして提供するタイプの店は、カフェチェーンよりも単価が高いといえるでしょう」
Q.「新型コロナウイルスの影響でカフェや喫茶店の業績が厳しい」という話を聞きますが、本当なのでしょうか。
小倉さん「確かに、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年は、外食産業全体が落ち込み、カフェ業態も同様でした。
しかし、2021年以降は回復しつつあります。例えば、ドトール・日レスホールディングス、コメダホールディングス、サンマルクホールディングス、銀座ルノアールなど、主要な上場企業の2021年の売上高は、前年と比較し増収に転じています。
また、一般社団法人日本フードサービス協会の『外食産業市場動向調査』によると、2022年10月の外食業界全体の売り上げは前年同月比で114.8%、コロナ禍前にあたる2019年対比でも105.5%となり、コロナ以前の売り上げ水準を上回りました。喫茶業態は、119.0%の業績増収となっています。新型コロナ禍以前の2019年と比較すると、およそ9割の回復です。
ただ、カフェや喫茶店は、チェーン展開している業態からフルサービスの個店の業態まで、さまざまな店があるので一概にはくくれません。業績回復の度合いは店舗によって異なり、個店の喫茶店の中には、新型コロナウイルスの影響で閉店した店もある一方、チェーン展開しているカフェの中には、新型コロナ以前よりも売り上げが好調な店もあります」
オトナンサー編集部
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