「クソババア」「うるせぇ」と言ってくるわが子…実は「暴言を吐くようになる子ども」には特徴があった【専門家解説】
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わが子に「うるせぇ」「クソババア」と言われた――。そんな経験がある親は少なくないと思います。子どもが成長するとともに、それまでは言わなかったような暴言を吐くようになることはあるものですが、そんなとき、ショックを受けたり、怒ったり、悲しい気持ちになったりする親もいます。ネット上でも「そういう言葉はもう知ってるだろうけど、言われるとやっぱりキツイ」「そんな言葉、私も夫も使わないのでやっぱりショックでした」「何と言葉を返せばいいのか分からなかった」といった戸惑いの声も聞かれます。
子どもが暴言を吐くようになるのはなぜなのか、もしわが子が汚い言葉を使ったり、暴言を吐いたりしたらどうすればいいのか……そんな親の疑問について、子育てアドバイザーの佐藤めぐみさんに教えていただきました。
「暴言を吐くこと」に、子がメリットを感じている可能性も
Q.子どもが「クソババア」「うざい」「死ね」といった暴言を吐くようになるケースは少なくないと思いますが、一般的には何歳くらいの時期にみられる変化なのでしょうか。
佐藤さん「小学生にもなれば、これらの言葉を語彙(ごい)としては持っていると思います。しかし、知ってはいるものの、感情的に吐き出すような形で用いることはまだまだ少ないでしょう。
その後、思春期に差しかかると、親と衝突する子が一時的に増えます。このタイミングに暴言を放つ子が出やすいといえるでしょう。年齢的には小学校高学年から中学・高校時代にみられることが多いと思います。特に中学生以降は、精神的な自立に向けて動き出すので、親の干渉を疎ましく感じやすいもの。それに伴い、親の『◯◯しなさい』『◯◯はやめなさい』のような指摘に、暴言を使って反撃する子が出てくるのです」
Q.子どもが親に向かって暴言を吐いたり、汚い言葉を使ったりするようになる理由は何だと思われますか。
佐藤さん「言葉は生まれついたものではないので、どこかで学んだのは確かですが、親でなければ友達との会話の中で、あとはテレビなどのメディアでも見聞きすることもあるかと思います。しかし、言葉として知ったとしても、それを実際に使うかどうかはまた別の話で、もし頻繁に繰り返される状態であれば、その言葉が何らかのメリットをもたらしているのかもしれません。
例えば、暴言を吐いたことで(1)相手が折れて自分の思い通りになった(2)スッキリした(3)クールな感じがした―などです。言われる側からしたら、とんでもない理由に思えますが、どれも暴言の効果を感じるものではあります。
ただ、怒りの場面で激高して吐き出すようなときは、意図的にその言葉を選ぶというより、『気付いたら言い放っていた』という方が多いはずです。その場合、普段から表には出さずとも、心の中でふつふつと強い言葉を繰り返している可能性も考えられます。声には出さないまでも、内部では頻繁に使っているということです」
Q.親に向かって暴言を吐くようになりやすい子どもの特徴はあるのでしょうか。
佐藤さん「普段から言葉遣いが乱れている子や、感情のコントロールが苦手な子は、そうでない子と比べるとやはり陥りやすいといえるでしょう。
あとは、環境的な要因にはなりますが、親子関係が良好とはいえない状態に置かれていることもリスクになり得ると思います。『親が注意する→子どもが反発する』、このようなことが日々繰り返されていれば、思わず暴言を吐いてしまうこともあると思うからです。
さらには、割合としては少ないですが、心に抑圧した不満がある子が、ある日それが爆発するということもあり得ます。抑圧の要因はさまざまで、友達関係の悩みだったり、勉強のプレッシャーだったり、中には親の過度な管理や期待だったりします。表に出ない分、親からすると、『ずっと問題なくやってきたのに急に変貌した』と感じることが多いようです。『親の期待するいい子』になろうと頑張ってきたけれどもう限界……というときに、一気に爆発してしまうのです」
子どもが暴言を吐いたときの「望ましい対応」は…
Q.子どもが親に向かって暴言を吐いたとき、親はどうすればいいですか。
佐藤さん「子どもに暴言を吐かれると、『今なんて言ったの!』とその場で言い改めさせようとしたり、親も憤慨して言い返してしまったりすることもあるかと思います。ですが、そこまで荒立っている子がすぐに、素直に親の言い分を聞き入れることはまずありません。親からしたら甚だ許しがたい行為ですが、その場で状況を改善することは、残念ながら難しいのです。
親が取り乱したり、悔しくて泣いてしまったりすると、先述した『親を圧倒できた』というようなメリットを感じさせてしまうことさえあります。親が泣いたことで『しまった、言い過ぎた』となる子も中にはいると思いますが、『クソババア』とまで言いたくなった状況がそこにある以上、すぐに反省モードになれないのが普通だと思います。その場で何とかしようとすると、自分が感情的になることを避けられないので、『その場で収束するのは無理だ』『今は乗せられないように落ち着こう』とするのが望ましい対応といえます。
あえてリアクションせずに、自分の家事などを継続するのも一つの方法でしょう。暴言を吐く子でも、常に怒り心頭状態というわけではなく、食事は普通に取る、テレビも普通に見るというように、話せるタイミングはあるものなので、そういうときに『さすがにクソババアはショックだったよ』と言った方が、本人の心に伝わりやすいと思います。
また、先に触れたように、子どもの暴言は親自身の過管理や過度な期待など、親自身が要因となっていることもあります。子どもが圧迫に耐えかねて爆発した可能性はないか、自分の姿勢を振り返ることも大切でしょう」
オトナンサー編集部
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