片道2キロの保育園まで電動自転車2台で送迎していた日々も今は懐かしい。夫婦偏りなく一男二女を育てる協力スタイルを聞きました!
- マイナビウーマン |

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日をのりきるコツを実践しているパパに、お話を聞きました。
共働き夫婦の1日スケジュールとは?
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどう乗り切っているの?」と疑問を持つパパやママに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第39回となる今回は、社会課題を解決し、新たな価値を創造する「地域のソーシャルイノベーション企業」であるNTT東日本グループで、神奈川エリアの新規ビジネス創出に取り組むチームの課長を務め、子育てと仕事を両立するパパのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。朝〜日中編では朝のタイムスケジュールと仕事の様子についてうかがいました。
取材にご協力いただいた方
株式会社NTT-ME 神奈川ブロック統括本部 神奈川エリア統括部 エリアプロデュース担当 課長 長澤健さん(37歳)
2011年にNTT東日本に入社後、通信インフラ構築・保守、人事採用などを行う。2024年より新規ビジネスチームのマネージャーを務め、自治体や企業と連帯を取りながら、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)、防災などの新規ビジネス創出に取り組む。プライベートでは6歳の男の子、4歳の女の子の双子の育児に奮闘する3児のパパ。リモートワークやフレックス制度を活用し、仕事と家庭のバランスを取っている。
<朝のタイムスケジュール>
■前日のうちにできる準備は進めておく
ーー朝の様子を教えてください。
長澤さん 私は6時ごろ起きて、そのあと起きてきた子どもたちの着替えを手伝ったり、洗濯をしたりします。双子たちの保育園の洋服は、夜のうちに妻がまとめて準備してくれています。双子は別々の服だと喧嘩になることが多いので、いつも2人で同じ服を着せることにしています。
基本的には親がコーディネートを決めていますが、ときどき「これじゃなくてこっちがいい!」とリクエストが出ることもあるので、そういうときは本人たちに選ばせています。
ーー朝の準備をスムーズにするために工夫していることはありますか?
長澤さん 検温など当日の朝にしかできないこと以外、事前に準備できることは前日のうちに済ませておくようにしています。朝は限られた時間との勝負です。上の子は今年小学生になり、自分の棚から自分で洋服を出して用意できるので、手がかからなくなってきました。
一方で、宿題や持ち物など自分で管理するものも多く、これらも時間がある夜のうちに用意するようにしています。下の子たちは親が主導で準備しますが、夫婦の担当はとくに決めていないので、できるほうが声をかけ合うようにしています。
ーー朝食は5人で一緒に取られているそうですが、家族の食事の時間は合わせているのでしょうか?
長澤さん はい。朝食も夕食も家族全員で食べるようにしています。子どもたちは保育園や小学校に行って1日をすごすので、みんなで顔を合わせられる時間が貴重なんです。食卓で、最近のできごとや楽しかったこと、嫌だったことなどを聞くことで、子どもたちの外での様子を知ることができ、コミュニケーションにもなっています。
ーーお子さんは自分から学校のことなどを話してくれますか?
長澤さん 長男はよく話してくれますね。ママ友やパパ友の会話を通じて「そんなことがあったんだ」と知ることもありますし、先生との面談で初めて知ることもありますが、こちらから聞けばちゃんと答えてくれます。
双子の娘はまだ幼いので、保育園の連絡帳を活用して様子を把握しています。連絡帳の内容をもとに「こんなことがあったんだね」と話しかけて本人たちの話を聞くようにしています。
■去年までは夫婦そろって電動自転車2台で保育園へ!
ーー現在はリモートワークが多いのでしょうか。
長澤さん 半々くらいで、週の半分は出社もします。妻もリモートワークができるので、お互いに在宅日と出社日がかぶらないように調整して、育児と仕事の両立を図っています。
今でこそ長男が小学生になったので、ちょっとラクになりましたが、昨年までは3人とも保育園児。毎日2台の電動自転車で、私と妻で協力しながら3人を送迎していました。今はその日に在宅の方が保育園へ送っていくことが多いですね。
ーー夫婦そろって電動自転車で送っていかなければならなかったのですね。保育園は近いのでしょうか?
長澤さん 片道2キロくらいあります。途中で坂道もあり、大人でも徒歩30分はかかるので、雨の日の送迎はとくに大変でした。仕事との兼ね合いで、私か妻の都合がつかないときは、自家用車で送ることもありました。
ただ、保育園の敷地内には車を停められないので、近くのコインパーキングに停めて、そこから歩いて通わなくてはなりません。
ーーそれは大変でしたね……!
長澤さん 今は長男が1人で登校してくれるようになったので、毎朝の送りに両親が必須ということもなくなり、ラクになりました。時間が合えば、妻が長男の出発時間に合わせて通勤ついでに途中まで一緒に歩いて行きます。双子も小学生になったら徐々に自分でできることが増えていくと思うので、今は頑張りどきですね。
ーー双子だと連絡帳の記入も大変ではないですか?
長澤さん 以前は連絡帳アプリに前日の様子も細かく記入していましたが、大きくなってきたので、今は登園のタイミングでお迎えの時間や必要なことだけを簡単に記入しています。
ーーお子さんたちを送って帰宅したら少しだけ一息つけますか。
長澤さん そうですね。子どもたちが登校・登園したら、在宅の日は始業までに洗濯物を干して、家庭菜園の手入れをしています。今年はプランターでナス、きゅうり、トマト、ブルーベリーを育てています。最初は子どもたちも興味を持ってくれたのですが、徐々に飽きてしまって……(笑)。それもまた、子育てあるあるかなと思っています。
収穫時には声をかけて、一緒に楽しむこともありますが、今は私自身の趣味の一環になっていて、日々の成長を楽しんでいます。
<日中のタイムスケジュール>
■仕事の防災知識が子どもたちにも役立つ
ーー長澤さんの普段の仕事について教えてください。
長澤さん NTT東日本といえば、電話の会社というイメージが強いかもしれませんが、今はICT(情報通信技術)の提供やDX(デジタルトランスフォーメーション)、AIの分野にも力を入れています。「地域のソーシャルイノベーションパートナー」になることを目標に掲げ、長く地域の通信インフラを守ってきた経験を活かして、自治体や企業と協力して地域の課題解決や価値創造に取り組んでいます。私は神奈川県内の自治体や企業様に向けた新規ビジネス創出のチームでマネージャーを務めていて、最近は地域防災に関するプロジェクトにいくつか関わらせてもらっています。
ーー社外の方とやりとりされることも多いのですね。
長澤さん 自治体や企業様との会議で、外に出向くこともあります。今年は11月2日・3日に川崎市で「Colors, Future! Summit 2025」という川崎の未来を産官学民で共創しようというイベントが予定されているので、今はそれに向けて防災をテーマにしたトークセッションや企画運営も担当しています。お子さんが楽しめるコンテンツもたくさん用意しているので、多くの方にお越しいただけたら嬉しいです。
ーーイベント前は特にお忙しいのでは?
長澤さん イベント前は準備が佳境に入りますし、それに加えて9〜10月は川崎市内の小学校や学童に出向いて、防災に関する出張授業を行う予定なので忙しくなりますね。小学校では能登半島地震のことや公衆電話と災害用伝言ダイヤル171の使い方などを子どもたちに伝える予定で、私も講師として登壇します。
NTT東日本グループでは「地域循環型社会の共創」をパーパスに掲げており、私自身も子どもを育てる親として、次世代を担う子どもたちが未来に希望を持てるよう、仕事を通じて貢献できればと考えています。
ーーご家庭でもお子さんと防災のお話をされることはありますか?
長澤さん 長男はとくに関心が高く、ニュースで地震や災害の話題が出ると、よく質問してきます。小学校に入ってからは「通学中に地震が起きたら、どこに避難すればいいの?」と自分から聞いてくるようになりました。学校や家、近くの安全な場所などを一緒に確認して、話し合う機会を持つようにしています。
昨年、横浜市内の小学校で実施した出張授業の様子。
災害時の連絡手段として、公衆電話を使った災害用伝言ダイヤルの利用方法を小学生にレクチャーしました。
■大人が必ず1人は家にいる環境を
――息子さんは学童を利用していますか。
長澤さん 毎日通っています。夏休みも学童を利用していますが、毎日だと疲れてしまうようなので、ときどき私の両親にお願いして映画に連れて行ってもらったり、私の仕事が早く終わる日は「今日は学童をお休みにして帰ってきていいよ」と声をかけたりすることもあります。
平日は妻とリモートワークの日をずらして、長男の帰宅時に大人が必ず1人は家にいる環境を作るようにしています。いつも長男は17時ごろ帰宅しますが、週1回ピアノを習っている日は15時ごろ帰ってきます。習い事の教室には1人で通うので、「みてね」のみまもりGPSを持たせています。
――お子さんのGPSは役に立っていますか?
長澤さん 子どもがどこを歩いているかを地図上に表示してくれるので安心できますね。立ち止まっている間は、同じ場所に点が打たれるので「友達と一緒に歩いているのかな」「しばらく滞在しているようだけれど、時間までに間に合うのかな?」など、子どもの様子も想像できます。
子ども自身も「親が見守ってくれている」と感じるようで、お守り代わりになっていると思います。
(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、長澤さん提供、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)
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