世界初“第5世代潜水艦”ついにポーランドが購入へ! しかし「時間がない」という重大問題 まさかの対処法とは
- 乗りものニュース |

バルト海に適応した最新鋭潜水艦
スウェーデンの防衛企業であるサーブは、A26型潜水艦3隻を製造・納入する契約を、ポーランド国庫省兵器庁と締結したと発表しました。
ポーランド仕様のA26型潜水艦のイメージ(画像:サーブ)
契約には、兵器パッケージに加え、訓練およびサポートパッケージも含まれています。受注額は約470億スウェーデンクローナ(約8000億円)です。
A26潜水艦は、水深が浅く、島や海峡が多いバルト海の厳しい運用環境に対応するよう設計されており、サーブは同艦を「世界初の第5世代潜水艦」としてアピールしています。
極めて高い静粛性と機動性に加え、高いステルス性を備えています。さらに、情報収集・監視・偵察(ISR)能力を活かし、海軍のマルチドメイン作戦(Multi Domain Operations)において重要な役割を果たすとされています。乗員は26人で運用可能な設計となっており、少人数での任務遂行が可能です。
さらに、従来の対艦・対潜任務を主任務とする潜水艦とは異なり、特殊部隊の投入、機雷敷設、無人潜水機(UUV)の運用など、多用途任務に対応する「モジュール設計」を採用している点が特徴です。船体中央には任務に応じたモジュールを搭載でき、無人機運用モジュールやバッテリー拡張モジュール、特殊部隊用モジュールなどをドックで交換できます。また、建造時にVLS(垂直発射装置)を追加できる設計となっており、ポーランド海軍が求める巡航ミサイルの運用能力にも対応可能です。
また、艦首には魚雷発射管に加え、「マルチミッションポータル」と呼ばれる直径1.5メートルの潜水ロックが設けられています。ここには無人潜水艇や潜水要員を待機させることができ、注水後にハッチを開けて発進することで、海底ケーブルやパイプラインなどのインフラ防衛や、破損箇所の調査・修理などの任務に対応できます。また、船体は海底に着底可能な特殊設計となっています。
ただ、先進的な装備を多数備える同艦は、建造の難航により納期が遅れており、スウェーデン向けに発注された艦もまだ完成していません。納入は2031年頃になる見込みです。
そのため、今回の契約締結後も、ポーランドはA26の配備まで長期間待つことになります。一方、ポーランド海軍が現在保有する潜水艦は、ソ連製キロ級潜水艦「オジェル」のみで、老朽化が進んでおり、後継艦の導入は急務となっています。そのため、A26の配備までの空白を埋める措置として、スウェーデン海軍の潜水艦「セーデルマンランド」を貸与する方向で調整が進められているようです。
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