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福原遥、朝ドラ「舞いあがれ!」ヒロイン “快進撃”続く大原優乃、志田彩良ら「ゆるキャン△」キャスト

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福原遥さん
福原遥さん

 現在放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」で主演を務める福原遥さんが、2020年1月期と2021年4月期に出演したドラマ「ゆるキャン△」(テレビ東京ほか)シリーズ。福原さんをはじめ、同作のメインキャラクターを演じた大原優乃さん、田辺桃子さん、箭内夢菜さん、志田彩良さんがテレビドラマを中心に大活躍を見せています。

福原遥&大原優乃の圧倒的ヒロイン力

 ドラマは、山梨県を舞台にキャンプが好きな女子高生5人の日常を描く、あfろ(あふろ)さんの同名漫画を実写化。

 漫画は、2015年から芳文社の「まんがタイムきららフォワード」で連載を開始。現在は漫画配信サイト「COMIC FUZ」(同社)で連載されています。作品世界に流れる、ゆるやかでのほほんとした雰囲気感が「癒やされる」などと話題となり、コミック累計発行部数が700万部を突破した人気作で、テレビアニメシリーズも放送されました。

 人気作だけに、当初は実写化に抵抗を覚える方も多かったのですが、第1話が放送されるやいなや、SNS上で大きな話題を集めました。

 その理由はなんといっても、キャラクター再現度の高さでした。“コスプレ感”が出ないように無理なく原作のキャラクターに合わせたビジュアルはもちろんのこと、女子高生5人を演じる若手キャストのイメージぴったりな演技が高く評価されたのです。

 この作品をきっかけに、彼女たちは俳優として大きく躍進することに。特に今回の秋ドラマでの活躍は目覚ましいものがありました。

 まずはヒロインとしての起用が相次いでいる2人。秋ドラマ枠ではありませんが、10月に放送スタートした「舞いあがれ!」で主演を務める福原さんと、TBSほかで放送もされたParaviオリジナルドラマ「-50kgのシンデレラ」で主演を務めた大原さんです。

 二人の魅力は何よりも“声がいいこと”。どちらも甘く優しい声が特徴で、漫画原作のキャラクターに自然と浸透することに加え、どちらもアニメ版のリンやなでしこに声のトーンやテンションを合わせながら演じていたため、原作・アニメのファンともに納得の仕上がりとなっていました。

 また、二人の緩急ある芝居も魅力となっていました。ベースはコミカルなのですが、重要な局面で役の心情を色濃く映し出せるのが福原さんと大原さんの力です。それは「ゆるキャン△」以外のドラマでも生かされており、福原さんは「舞いあがれ!」でパイロットを目指す主人公・岩倉舞の繊細さと芯の強さを表現する演技が度々話題となっています。特に現在進行中の「航空学校編」では慣れない生活に舞が右往左往する様子をコミカルに演じながらも、訓練機を操縦する場面になると雰囲気がガラリと変わり、福原さんの緊張感あふれる表情と仕草に空を飛ぶ恐怖と感動がひしひしと伝わる様子を見事に視聴者に届けています。

 大原さんはドラマ「あせとせっけん」(MBSほか)、「-50kgのシンデレラ」と、漫画原作のラブコメディーのヒロインに起用が相次いでいます。そのくるくると変わる表情で「ゆるキャン△」の時と同様にヒロインを愛らしく演じてたのですが、決して演技がわざとらしくならないのがすごいところ。キャラクターの心情に寄り添いつつ、2次元と3次元の世界を違和感のない形で近づける演技で実写化作品を成功に導いています。

 福原さんと大原さんはその経歴にも共通点があり、福原さんは子ども向け料理番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK・Eテレ)の主人公・柊まいんを2009年から4年にわたって演じ「まいんちゃん」としてお茶の間から人気を集めました。

 大原さんはダンス&ボーカルユニット「Dream5」のメンバーとして2009年にデビュー。2014年にテレビアニメ「妖怪ウォッチ」(テレビ東京ほか)のEDテーマ「ようかい体操第一」で人気を博し、その年の「NHK紅白歌合戦」と“日本レコード大賞”への出演を果たしました。

 当時から二人を見ていた視聴者のなかには「すっかり大きくなって」とつい“親目線”になってしまう人も多いことでしょう。一方で昔から変わらない、愛らしい笑顔や仕草に思わず目を奪われてしまいます。その“愛され力”がヒロインに起用される理由につながっているのかもしれません。

“バイプレイヤー”として田辺桃子、箭内夢菜、志田彩良が活躍中

 「ゆるキャン△」で最も「漫画的なキャラクター」ともいえる大垣千明を演じたのが田辺さん。目鼻立ちが整った端正な顔立ちとオリエンタルな雰囲気が印象的ですが、千明を演じているときは全くの別人でした。放送開始当初から、千明の短い前髪にツインテールが特徴のビジュアルとその独特なハイテンションぶりを見事に再現した田辺さんに注目が集まり、「あんなにぴったりな子、どこから連れてきたの?」という声がSNSで相次ぎました。

 その後、ドラマ「リコカツ」(TBS系)ではヒロインのライバルとして存分にヒールぶりを発揮したかと思えば、今秋放送されたドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」(日本テレビ系)の第1話では好きな人に思いを伝えることができぬまま、親友に殺害されるという切ない少女役をこなすなど、作品によって自由自在にイメージを操れる“カメレオン俳優”として知られるようになっています。

 田辺さんと同様にバイプレイヤーとしての確かな実力を見せているのが、「ゆるキャン△」でのんびりとした関西弁を話す癒やし系キャラの犬山あおいを演じた箭内さんと、リンの親友で自分の世界観を持ったマイペースな女子高生・斉藤恵那を演じた志田さんです。

 ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ(明日カノ)」(TBS系)、「青春シンデレラ」(テレビ朝日系)と漫画原作の作品に出演が続く箭内さんは毎回、原作キャラクターの外見、内面の両方にしっかりと自分を寄せています。

 「明日カノ」で演じた、どこか人生を達観していた女子大生の萌では、ホストに恋し泥沼にはまっていく様を熱演。状況は特殊でも箭内さんの表現する女の子の切ない恋心に共感する声が挙がりました。

 志田さんは、かつて山下智久さんや新垣結衣さんが出演した「ドラゴン桜」(TBS系)
シーズン2に出演したのをきっかけに注目を集めるように。高校でトップクラスの成績を誇りながらも、進学ではなく就職を希望するミステリアスな女子高生の麻里を演じました。

 当初は表情の動きも少なく、「ゆるキャン△」で常に柔らかな笑顔を見せていた志田さんとは全く違ったイメージで表現。今秋放送中のドラマ「君の花になる」(TBS系)でもクールな銭湯の看板娘・奈緒を演じていますが、好きな人の前ではパッと表情が華やぐキュートな一面も見せています。

 ただ、奈緒は本田翼さん演じるヒロインのライバル的存在でもあり、時折、嫉妬をあらわにする場面があります。ヒロインをにらみつける表情にも迫力があり、新たな境地を開拓していく可能性があります。

 「ゆるキャン△」への出演をきっかけに、その実力が世間に知れ渡った5人の若手俳優たち。連ドラを中心として、彼女たちの快進撃がどこまで続くのか、期待が高まるばかりです。

オトナンサー編集部

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