東京駅の夜行バス、明日から激変!? 「日本最大級のバスターミナル」3年半ぶり“第2期”ついに開業 “地上のバス停”からガッツリ移転へ
- 乗りものニュース |

連節バスの乗り入れOKの地下バスターミナル
東京駅に直結する大規模再開発ビル「TOFROM YAESU TOWER」(トフロム・ヤエスタワー)の地下に新設された「バスターミナル東京八重洲(以下、BT東京八重洲)」の第2期エリアが3月20日(金・祝)に開業します。初便は7時00分発の「銚子」行きです。
トフロム ヤエスタワー地下のバスターミナル東京八重洲第2期(A)エリアを出る高速バス(乗りものニュース編集部撮影)。
BT東京八重洲は、トフロム・ヤエスタワーを含む東京駅八重洲口周辺の3つの再開発ビルに、第1~3期エリアが段階的に整備される計画です。このうち、第1期エリアは、トフロム・ヤエスタワーから八重洲通りを挟んで向いあう「東京ミッドタウン八重洲」に2022年9月開業済み。これら施設は、UR都市機構が各市街地再開発組合からバスターミナル部分を段階的に取得し、京王電鉄バスが3地区を一体運営する仕組みです。
第2期エリアが入るトフロム・ヤエスタワーは地下4階、地上51階、高さ約250mの複合高層ビルです。2月末に竣工したばかりのため、BT東京八重洲の第2期開業の段階では、まだビルは“もぬけの殻”状態。2026年秋までに各施設がオープンを迎える予定です。東京駅からは八重洲北口・八重洲中央口から八重洲地下街を通じて、地下レベルで直接アクセスできます。
バスターミナルの床面積は約6000平方メートル。乗降用7バース、待機用2バースの計9バースを有します。第1期と第2期エリアだけでも乗降用で計13バースとなり、この時点でもかなり大型ですが、さらに第3期が完成すれば、合計の延べ床面積は約2万1000平方メートル、乗降用20バース、待機用8バースの計28バースをもつ国内最大級の高速バスターミナル施設となります。
また、第1~3期の各施設は北から2、1、3の順に並ぶ立地計画であり、今回の施設拡張に伴い第2期を「地下A」、既存の第1期を「地下B」と表記して区別します。第1期エリアの乗り場は「B11~B16」で付番されます。
BT東京八重洲からの一般路線バスの発着予定は現在のところありませんが、2期エリアについては地下ながら、全長18m級の「連節バス」も走行可能な設計になっているといいます。天井も高く、2階建てバスも発着できるそうです。
「2つでひとつのバスターミナル」の使い分けは?
BT東京八重洲の整備には、東京駅周辺の路上などに点在していた約1200便の高速バスや空港バスなどの発着拠点を集約化する狙いもあります。路上のバス停は道路交通や歩行者交通の阻害、待合環境の不十分さが課題でしたが、東京駅から地下で直結し、雨に濡れることもなく高速バスを利用しやすくなるといいます。
手前がトフロム・ヤエスタワー。奥の高層ビルがバスターミナル東京八重洲第1期(B)エリアのある東京ミッドタウン八重洲(乗りものニュース編集部撮影)
バスターミナルの運営を担う京王電鉄バスの福島八束事業部長は、「一つの大きなバスターミナルからバスが出ていくことで、高速バスの分かりにくさを解消し、高速バス自体のアピールにもつながる」と意気込みます。
こうして今回「2つでひとつのバスターミナル」になるBT東京八重洲ですが、気になるのはその「使い分け」です。
「第2期エリアは北に位置することもあり、主に東北方面の夜行バスが発着します。千葉方面の昼行バスは、銚子行きなどの京葉道路・東関東道経由が2期エリア(A)、木更津行きなど東京湾アクアライン経由が1期エリア(B)に発着するイメージです」(京王電鉄バス 福島八束さん)
たとえば、現在1期エリアに発着している千葉方面のアウトレットモール行き高速バスのうち、東関東道沿いの酒々井(しすい)プレミアム・アウトレット行きバスは2期エリアへ移転するとのこと。木更津プレミアム・アウトレット行きはそのまま1期エリアに残るといいます。
ただし、実際には方面別の区分けは曖昧で、名古屋・大阪方面などの夜行バスはA・Bエリアに振り分けられるといいます。方面別に固めないことでバス便が集中する時間帯を柔軟にさばくのだとか。
今回の2期エリアの開業で、一部を除き、路上のバス停に発着していたバスはほぼBT東京八重洲へ移転するといいます。なかでも、特に東京駅の夜行バス利用者に大きな変化があります。
それは「東京駅鍜治橋駐車場」を利用している高速バスの、BT東京八重洲への全面移転です。
京王さん新宿から“延伸”してますよね?
鍜治橋駐車場は東京駅の南側にある公共駐車場で、夜間は多くの夜行バスが発車します。東京駅周辺のバス停が少ないことから、バス事業者と東京都などが連携して暫定的に高速バスの発着場として利用していたものですが、屋外であるうえに待合スペースも十分ではなく、夜間は人であふれることもありました。
テープカットの様子(乗りものニュース編集部撮影)
この鍛冶橋駐車場発着の高速バスは、定期便については4月5日(日)で終了するとのこと。なお、その後も貸切バスの駐車場としては利用されるそうです。
2エリア体制となり、60社が乗り入れるというBT東京八重洲ですが、日中の発着については、まだ余裕があるといいます。
京王高速バスでは、新宿発着の飛騨高山線を一部、BT東京八重洲まで延長するなどしており、福島部長は「今後も乗り入れを行いたい。ただ乗務員不足の問題があるので、調整しながらということになります」と話しました。
なお、第3期エリアは第1期エリアの南側に建設される予定で、2029年1月の竣工を目指しています。その後は第1期エリアとの接続工事を経て、同年にも全体開業を迎える見通しです。
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