「行き止まり路線からワープ」関東5選 バス組み合わせでルート拡大 18きっぷ旅にも
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終着駅が他路線とつながらない行き止まりの路線、「青春18きっぷ」の旅などではひとつのハードルにもなりますが、その路線からバスで別の路線へ移動できるケースも。旅の魅力を大きく広げる可能性のある「ワープ」ルートを紹介します。
盲腸線からのバス移動で広がる旅
鉄道路線のうち、ほかとつながらず行き止まりとなった路線は、人間の盲腸にたとえて「盲腸線」とも呼ばれますが、その終着駅あるいは途中駅付近からバスが発着し、別の路線に通じているケースがあります。そのようなルートをうまく旅に組み込めば、「青春18きっぷ」を使う場合なども、経路の範囲が大きく広がるかもしれません。
今回は関東の行き止まり路線と、そこから「ワープ」できるようなルートを5つ紹介します。
【茨城】水郡線 常陸太田駅(常陸太田市)
水郡線のディーゼルカー(画像:写真AC)。
水郡線は茨城県の水戸駅と福島県の安積永盛駅(郡山市。列車は郡山駅まで直通)を結ぶ本線のほか、途中の上菅谷駅(茨城県那珂市)と常陸太田駅を結ぶ支線からなります。後者は水戸の近郊区間ということもあり、水戸~常陸太田間あるいは上菅谷~常陸太田間の列車が、おおよそ1時間に1本運行されています。
駅の東側には2005(平成17)年まで、常磐線の大甕(おおみか)駅、鮎川駅(いずれも茨城県日立市)に通じていた私鉄、日立電鉄の常北太田駅がありました。こうしたこともあり、常陸太田駅と大甕駅を結ぶ茨城交通のバスが比較的多く運行されています。
なお、かつては常陸太田駅から北へ、県境を越えて水郡線の東館駅(福島県矢祭町)まで向かうバスもありましたが、現在は系統分割されています。県境手前の里川入口バス停から約1kmを歩き、福島県側で福島交通のバスに乗り継ぐ形です。
「市バスワープ」に「高速バスワープ」も
行き止まり路線からの「ワープ」手段は、路線バスとは限りません。高速バスを使うケースもあります。
【栃木】日光線 日光駅(日光市)
「世界遺産」日光への鉄道は、宇都宮駅からのJR日光線と、東京から特急も直通する東武日光線が有名ですが、日光市内で行き止まりになる路線は、もう1本あります。群馬県桐生市と、銅山で栄えた街「足尾」とを結ぶ、わたらせ渓谷鐵道です。
旧足尾町は日光の市街地から山を隔てた西側に位置しますが、市町村合併により日光市へ編入されており、両地区を結ぶ日光市営バス「足尾JR日光駅線」が運行されています。バスはJR日光駅から東武日光駅を経たのち、全長2765mの日足トンネルを走り足尾地区へ。同地区では、わたらせ渓谷鐵道の終着駅である間藤、および足尾、通洞の各駅に停車します。
ちなみに間藤駅は、旅行作家の故宮脇俊三さんが「国鉄完乗」を達成した駅としても知られます。当時はわたらせ渓谷鐵道ではなく国鉄足尾線でした。
【千葉】久留里線 上総亀山駅(君津市)
房総半島の木更津駅と半島の内陸部を結ぶ久留里線、その終着駅である上総亀山駅からは、かつて路線バスで外房の安房鴨川駅へ向かうことができましたが、このバスは廃止されています。しかし現在、駅から徒歩5分ほどの「亀山・藤林大橋」バス停から「高速バスワープ」ができます。
久留里駅前に到着する高速バス「カピーナ号」(2019年9月、乗りものニュース編集部撮影)。
この高速バスは、鴨川日東バス/日東交通/千葉中央バスが共同運行する千葉~安房鴨川線「カピーナ号」。安房鴨川方面だけでなく、千葉駅方面へ向かうこともできます。また、上総亀山駅前までは乗り入れていませんが、バスのルートは久留里線にほぼ並行しており、久留里駅前などにも同路線のバス停があります。
バス乗り継ぎで長大ワープルート!
バスを乗り継ぐことで、より長大な「ワープ」も可能です。
【東京】青梅線 奥多摩駅(奥多摩町)
青梅線の終点 奥多摩駅からは、西東京バスが山梨県東部の丹波山村、小菅村方面へ路線バスを運行しています。青梅街道を西へ、東京の「水がめ」である小河内ダムを横目に進むルートで、秋の紅葉シーズンともなれば、バスは多くの人でにぎわいます。
丹波山村からは他路線へ接続していませんが、小菅村では温泉施設「小菅の湯」がバスターミナルにもなっており、そこから中央本線の大月駅へ向かう富士急バスへ乗り継ぐことができます。このバスは2014(平成26)年の「松姫峠バイパス」開通にともない新設されたもので、長大トンネルによって大月市までの距離は10kmも短縮されたのだとか。また季節によっては、小菅の湯から上野原駅行きのバスも運行されています。
小菅の湯から奥多摩駅へ向かう西東京バスの車内から。境橋付近にて(2017年11月、乗りものニュース編集部撮影)。
【群馬】吾妻線 万座・鹿沢口駅(嬬恋村)/長野原草津口駅(長野原町)
上越線の渋川駅から群馬県西部に延びる吾妻線は、沿線に多数の温泉を有するほか、2020年度に運用が始まった八ッ場(やんば)ダムのそばを通る路線です。それだけでなく、沿線から路線バスへ乗り継ぐことによる壮大な周遊ルートの入口にもなっています。
終点である大前駅(嬬恋村)は、乗り入れる列車も少なく、バスも発着していません。実質的なターミナルとなっているのは、そのひとつ手前の万座・鹿沢口駅と、さらに4駅手前の長野原草津口駅。前者では西武観光バス、後者ではジェイアールバス関東の草津温泉方面へ向かうバスに乗り継ぐことができます。
草津温泉からさらにバスを乗り継ぎ白根火山へ、そこから標高2172mの「国道最高所」を経由しつつ長野県の志賀高原や、長野電鉄の湯田中駅(長野県山ノ内町)へとバスが連絡しています。このうち白根火山行きのバスは例年、春から秋にかけて運行されますが、2020年は火山ガスの影響による道路規制のため運休となっています。
一方で吾妻線から南に目を向けると、万座・鹿沢口駅からは西武観光バスの軽井沢駅行きが、長野原草津口駅からは草軽交通の北軽井沢行きが発着しており、後者は北軽軽井沢で軽井沢駅行きに乗り継げます。軽井沢駅は北陸新幹線および在来線(しなの鉄道)のほか、廃止された旧信越本線 軽井沢~横川間の代替であるジェイアールバス関東の碓氷線も発着。このバスへ乗り継いで信越本線の横川駅(群馬県安中市)へ向かうという、吾妻線と信越本線を活用した周回ルートもよいでしょう。
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