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さかなクンが先生に注意されたとき、毅然と反論した母の言葉【さかなクン母の子育て】

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  • マイナビウーマン
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昨年、自叙伝が映画『さかなのこ』として公開された、お魚博士のさかなクン。YouTubeチャンネル『さかなクンちゃんねる』で、自身の個性が伸びたきっかけになったお母さんの子育てを明かしていました。

一緒にワクワクし、一緒に感動してくれた

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(※画像はイメージです/photoAC)

海の生き物の生態を研究し、テレビなどでも活躍する、芸能界イチの魚博士であるさかなクン。東京海洋大学名誉博士で、同大学の客員教授も務めています。魚のイラストを描いたり、魚をおいしく料理したりと、海の生き物に関することならなんでもプロ級のさかなクンですが、ここまで魚への熱中を貫けているのは、母の子育てがあったと、公式YouTubeチャンネルで振り返りました。

さかなクンが魚好きになったのは小学校低学年の頃で、同じクラスの子が絵を描いていたタコに興味を持ったのがきっかけだそう。「どこに行けばタコに会えるんだ?」と思い、「タコが食べたいよ」と母に言うと、魚屋さんでタコを買ってきてくれたのだといいます。さかなクンはタコを手の平にのせたり、吸盤の数を数えたりして、1ヶ月ほど観察し、絵に描きました。食卓には毎日タコの料理が並んでいて、「今思うと家族みんな『またタコか!』とも言わず、優しく付き合ってくれてたんだな」と家族の優しさに感謝するさかなクン。

生きている元気なタコを見たいと願い、お母さんに水族館へも連れて行ってもらいました。タコはなかなか蛸壺から出てこず、多くのお客さんタコの水槽を数秒で通り過ぎてしまうところ、さかなクンは1時間以上水槽にへばりつくようにして夢中で見ていたそうです。ただ、タコが蛸壺から足を伸ばしてくれても、ガラス越しではその足に触れることができません。今度は「海に行きたい」とお願いして、夏休みを親戚がいる房総半島の白浜で過ごすようになったそうです。

子ども時代のさかなクンは、「たぶん自分は誰が見てもわかるぐらい(魚に)夢中になってた」。そして、「(普通の親は)まずいぞ、一般的な子どもに戻さなきゃって思うところかもしれないけど、母は本当にこんなに好きなんだと、むしろ喜んでくれてたかな」と、当時のお母さんの様子を振り返りました。かといって、さかなクンのお母さんは、「好きならとことんやりなさい」と発破をかけることもなかったといいます。それは「自分がこうやれ、ああやれと言われると萎縮しちゃったり、好きな気持ちがちっちゃくなっちゃったりっていうのを、母は理解してくれてたのかな」。

水族館で魚を見たり食卓で食べたりするとき、お母さんは「本当にかわいいね」「本当においしいね」と、一緒にワクワクし、一緒に感動してくれる、そんなスタンスだったそうです。

「みんながみんな同じように育ったらロボットみたいじゃないですか」

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(※画像はイメージです/PhotoAC)

魚に熱中するより前、さかなクンはダンプトラックやゴミ収集車が好きでした。ある日、お母さんに「いいところ連れてってあげるよ。目をつぶってて」と連れられて着いたのは、「トラックがいっぱい見られるところや、いろんなゴミ収集車が並んでいるところ」。「(母が)夢中になる気持ちをさらに大きくしてくれた」と話します。

魚にハマッて以降は、学校の勉強に身が入らず、テストの答案用紙にもタコや魚の絵を描いて学校の先生に注意されたことがあったそうですが、そんなときもお母さんは「なにやってるの、ちゃんと勉強しなさい」とは言わず、むしろタコや魚を好きな気持ちを応援してくれたそう。

先生から「授業にもっと集中してもらいたいです」と直接注意されたこともありましたが、お母さんは「いや、うちの子は魚が好きで絵を描くのが好きなのでそれでいいんです。みんながみんな同じように育ったらロボットみたいじゃないですか」と主張。どれほど息子のことを信頼していたのかがわかりますね。

そうして今、さかなクンはまさに唯一無二の個性が光る存在になっています。今から10年ほど前にお母さんから、「自由に泳がせたら本当にお魚になったね」という言葉をもらったというさかなクン。「本当にのびのびと自由に泳がせてくれまして、本当に自由に泳いで、さかなクンになれたかなって思います」と語っていました。

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