39歳で再婚「もう遅いかもしれない」「それでも子どもが欲しい」人気YouTuberあいりさんの揺れ動いた気持ち
- マイナビウーマン |

SNSの総フォロワー数150万人を超えるインフルエンサーのあいりさん。不妊治療を経て45歳で出産し、現在3歳の元気な男の子を育てています。
「1分メイク」などコミカルなショート動画で明るい笑顔を振りまくあいりさんが、自身のYouTubeで妊娠・不妊治療について明かしたのは、2021年7月7日のことでした。
今年初の著書『45歳で初めてママになりました。私の不妊治療・妊娠・出産のすべて』を上梓したあいりさんに、不妊治療について聞きました。
■「子どもはすぐにできる」と思っていた20代
(あいりさん提供画像)
ーーあいりさんが本格的に不妊治療を始めたのは、30代に入ってすぐの頃だったそうですね。
あいりさん 結婚前から「25歳までに結婚して30歳までに2人子どもを産まなければいけない」というイメージを持っていました。世代や地域性もあるのでしょうか、「結婚したら子どもを持つ」というのが人生において当たり前、だと思っていたんですよね。子どもを持つか否かって、私たちには自由な選択肢があるはずなのに、「絶対に持たなきゃ」という考えが抜けず、それに苦しめられました。
わたしは最初の結婚が、そんなイメージよりもちょっと遅い26歳のときで、「35歳までには絶対に子どもを産まなきゃ」とずっと思っていたので、30代に入ってものすごく焦りを感じました。「これはもう本当に頑張らなきゃいけないな」と、本格的に不妊治療を始めました。
ーー若いときは「自然にできるだろう」と思いますよね。
あいりさん まさにそうで、結婚してすぐの頃は「子どもは作ろうと思えばすぐにできる」と思い、夫婦の時間を大切にしたいと考えていました。なんとなく「20代後半に差し掛かるくらいまでに始めればいいや」と思い、クリニックに行き始めたのが30歳に入る頃でした。
当時、不妊治療のクリニックでは「まずは1年間、タイミング法をやってください」と指導を受け、1年間授からなかったので「じゃあここから不妊治療をしていきましょう」という流れでした。あとで振り返ると「ちょっと遅れを取ったな」と……。不妊治療の世界も日進月歩なので、40代に入ってから「もっと早くこの検査をしていれば、もっと早く次のステップにいけたのでは?」と感じることがたくさんありました。
ーーそうだったんですね。
あいりさん その後、離婚を経て今の夫と再婚し、39歳で不妊治療を再開したのですが、そのとき初めてAMH検査(卵巣内の卵子の数を推定する血液検査)をして、自分の卵子の数が残り少ないことを知りました。以前かかっていたクリニックではそういった検査があることも知らず、勧められたこともなかったので、いざAMH検査を受け、結果を見たときはショックでしたね。40歳を迎え、「もう不妊治療しても遅いかもしれない」という不安と「それでも子どもが欲しい」という執着の間で揺れ動いていました。
■どん底の気持ちを紛らわす「ささやかな幸せ」
(あいりさん提供画像)
ーー著書では「心がどん底だった」と表現されていますが、当時、どんな思いで日々を過ごしていましたか?
あいりさん 最初の頃はかなり感情の波がありました。不妊治療が高度になればなるほど「これで妊娠できるかも!」と楽観的に考えて、「またできなかった……」とすごく落ち込んでいたんです。そんな落ち込みを解消する方法はなかなかありませんが、ただ、少しでも気分を上げるために、「自分ってこうしたらうれしい、こうしたら癒やされる」というものをたくさん増やしました。
ーーたとえばどんなことでしょう?
あいりさん お気に入りの入浴剤を見つけたので「落ち込んだらこの入浴剤を使おう!」とか、「大好きなお菓子を食べよう!」とか、ささやかなことですが、自分の幸せをいっぱい見つけて辛さを紛らわせようとしていましたね。
友達にもたくさん会いました。1人だと考えすぎてしまうので、人に会って物理的に考えない時間を増やしていました。不妊治療の話を聞いてもらうこともありました。
ーー不妊治療に取り組む中で、夫のコクーンさんとはどんなふうに過ごしていましたか。
あいりさん 夫は私の話をいつも聞いてくれていました。不妊治療での辛いことや心境、今後どうしていきたいかなど、私の意見を尊重してくれました。私は歳を重ねるにつれて子どもがいない人生も視野に入れていて、ときどき私が「もしこの先子どもがいなかったらどう思う?」と聞くと、「全然いいよ。2人だけでもすごく幸せだよ」といつも言ってくれていたことが、とても心の支えになりました。
ーーシンプルで力強い言葉に、誠実さを感じます。
あいりさん だからどんな結果であろうと、2人でも子どもができても、幸せに生きていけるんだろうなと感じることができたんです。このとき夫に「子どもがほしい」と言われていたら、私はもっと苦しかったと思います。
■もっと運動しておけば……!
(あいりさん提供画像)
あいりさん 不妊治療中、注射を打ったり、採卵や移植のために頻繁に病院に通うのですが、ありがたいとことに夫は病院に付き添ってくれることもありました。私が通っていた病院はとても混んでいて、3時間くらい待つのは当たり前だったので、それを一緒に経験してくれるという寄り添い方にも、すごく支えられました。平日の夜だと夫婦で来ている患者さんは100人中5組くらいで、かなり少なかったと思います。
ーーコクーンさんもしっかり当事者意識を持っていたということですね。
あいりさん 一度「一緒に行ってくれたらうれしい」と伝えました。付き添ってくれた日の夜に「クリニックで一緒に待ってくれてすごく嬉しかった」と言ったら、その後もいける日は一緒に行ってくれるようになりました。本当に心強かったです。
ーーご家族やお友達以外に、不妊治療をしていることは伝えていましたか?
あいりさん 仕事先には伝えていました。これはすごく驚いたことでしたが、病院から「明日の◯時に来てください」と突然言われることがすごく多く、急な早退や遅刻、ときには欠勤もあるため、内緒で治療をするのは難しいと感じました。もちろん積極的には言いたくはありませんでしたが、サポートしてくださる会社の皆さんに、少しでも心配をかけないように努めていました。
ーーやはり不妊治療は女性にとって、身体にもメンタルにも大きな負担を伴いますよね。
あいりさん そうですね。かなり負担が大きいと思います。だからこそ、不妊治療を始めるときも、そのあとも、パートナーとしっかり話し合い、常にコミュニケーションを取ることがすごく大事だと思います。私は夫に「自分は今こう思っている」「これからこうしていきたい」といった気持ちや考えを包み隠さず全部話していましたし、夫はそれを受け止めて尊重してくれたと感じています。
ーー結婚する前から、コクーンさんとはお互いに言葉でのコミュニケーションを積極的に取っていましたか。
あいりさん コクーンとの結婚を意識した時、すでに私は39歳でしたので、結婚するまでの間に、いろんなことを話し合いました。年齢的にこの先子どもを持つことは難しいかもしれないことも理解してもらって、結婚へ進んだ感じです。
ーーこれから妊娠を望んでいる方に伝えたいことは。
あいりさん 私がちょっと後悔しているのは、「もっと運動しておけばよかった」ということです。もっと体力をつけて血流をよくしておけば……不妊治療がこんなにも長引かなかったかもしれないし、産後ももっと元気でいられたと思います(苦笑)。
また、不妊治療中はクリニックでも「ストレスを溜めないで」と先生からよく言われていました。完全にストレスフリーで過ごすことは難しいので、ストレスを感じたときに自分なりの発散する方法を見つけておくのがおすすめです。そしてマイナスな思考になったときは、身近な幸せを探して噛み締める。それだけで毎日のストレス度が変わります。適度な運動をして、パートナーの方といっぱい話して挑んでほしいなと思います。
(『45歳で初めてママになりました。私の不妊治療・妊娠・出産のすべて』著:YouTuberあいり、医療監修:佐賀絵美、漫画:ワタナベチヒロ/扶桑社)
(取材・構成 有山千春)
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