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「あなたのヘルメット何年使ってますか?」 じつは存在する“有効期限”と“換え時”専門家に聞いた

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ヘルメットでよく見る「PSC」「SG」「JIS」「SNELL」って一体何!?

 バイクに乗る際、必ずつけておかなければいけないのがヘルメットです。最新機能を反映したものの中には、軽く「中古バイクが買える」ほど高価格のヘルメットもあります。

Large figure1 gallery1 商品によっては「中古バイク本体ほどの価格帯」のものも存在するバイク用ヘルメット(画像:写真AC)

 しかし、高いお金を出して購入したヘルメットであっても、実は「有効期限」があり、また扱い次第ではその寿命を早めることもあります。つまり、一度購入しさえすればずっと被り続けられるわけではない、というのがバイク用ヘルメットなのです。

 では、一体どのようなバイク用ヘルメットをチョイスすべきなのでしょうか。この点について、日本ヘルメット工業会・乗車用ヘルメット技術委員長でもある、世界的なヘルメットメーカー「ショウエイ(SHOEI)」の西城芳晃氏に聞きました。

 西城氏はまず、ヘルメットについている“マーク”に着目してほしいといいます。「乗車用(バイク用)ヘルメットは、消費生活用製品安全法に基づき、PSCマーク表示がなされているものを使用するのが義務」とのこと。PSCマークは、国が定める安全基準に適合していることを示す強制マークであり、厳密にはこの表示がないヘルメットは違法となります。

 また、ヘルメットでよく見るSGマークは「Safe Goods」の略称で、製品安全協会が定めた基準に適合と、万一の人身事故の際、最大1億円の被害者救済制度(損害賠償)が付帯する任意マークです。国産ヘルメットメーカーの多くにPSCとSGマークが併記されていますが、合法的かつより安心したものを選ぶ場合は、やはり国産ヘルメットが無難、ということになりそうです。

 また、西城氏は「さらに用途に応じてJISやSNELLなどの規格取得状況も確認すると良い」とも説明します。JIS規格は、日本の産業標準化法に基づく国家基準です。さらに、JISよりも厳しいと言われるアメリカ・スネル記念財団が定めたヘルメット特有の安全基準をクリアしたものが、SNELL規格です。これらを合わせ持ったヘルメットは、より安全度が高まると考えて良いでしょう。

 そして本題の「バイク用ヘルメットの有効期限」について、西城氏に聞くと「日本国内で販売される乗車用(バイク用)ヘルメットの有効期限は購入後3年が目安」なのだそうです。なぜでしょうか。

一度でも衝撃受けたヘルメットは危険? そのワケとは

 ヘルメットの有効期限「3年」ということに法的な縛りはないものの、あくまでもヘルメットメーカーによる「耐用年数」として、次のようにメーカーも公式に掲げています。

Large figure2 gallery2PSCマークとSGマーク双方を表示するSHOEI製ヘルメット。SGマークの「対人賠償責任保証」は購入日より3年間だ(画像:写真AC)。

「ヘルメットは、使用に伴う経時変化によって新品の時と同じ性能を維持できなくなることがあります。このため、SGマークではその有効期間を『購入後3年』と定めています。弊社では、正常に使用して異常が認められなくても、使用後3年以内を目安として交換することをお勧めします」(『SHOEIヘルメットのご使用にあたって』より)

「アライヘルメットでは、SGマークの有効期限(ヘルメット着用開始から3年)を目安に、お買い替えをお勧めしています」(『株式会社アライヘルメット FAQ』より)

 また、事故や故障がなくても有効性を損なう場合があるのがバイク用ヘルメットの特徴です。特に「一度でも衝撃を与えた場合」は、十分な機能を失っている可能性があります。

 バイク用ヘルメットはかんたんに言うと、衝撃を受けた場合、その一部を壊すことで衝撃を吸収し、結果的にライダーの頭を守るように作られています。よって、一度でも衝撃を与えたヘルメットは、内部の衝撃吸収機能がすでに破壊されていることがあり、たとえ外内部に傷などがなかったとしても、そのまま使用し続けることは危険というわけです。新しいヘルメットに交換するか、メーカーに問い合わせ、検査依頼の相談をするなどするのが無難です。

 また、有効期限を超えたり衝撃を受けたりしていなくとも、より安全を高めたい場合「さらに早い段階でのヘルメット交換もときには重要だ」と西城氏は言います。

「冒頭の通り、PSCマーク表示のあるヘルメット選びが大前提ですが、ヘルメット製造は日進月歩で機能が向上しているものです。最新モデルは曇り止め、サンバイザー、通気性能、エアロデバイスなどが向上している上に、クラシック系、カスタムフィット対応などの選択肢も拡大しています。安全性はもちろんですが、用途に応じて最新の快適性、機能性を見比べてチョイスすることもときには重要でしょう」(西城氏)

 筆者もバイクユーザーですが、正直に言えば、まずバイクそのものに目が行きがちで、どうしてもヘルメットは二の次になっていました。しかし、よくよく考えればこれは本末転倒です。安全かつ快適にバイクライフを楽しむには、第一に「身を守ってくれる」ヘルメットへの正しい認識を高めることが先決です。最後に西城氏はこう結んでくれました。

「ヘルメットを選ぶ際は、そのヘルメットを被って乗るバイク本体の排気量も意識したほうが良いでしょう。車両排気量に適合したヘルメットの型式の選定、適切なサイズの選定、およびあごひもの適切な締結が重要となります。ヘルメットの選定は、安全面を最優先に念入りに行っていただきたいと考えています」(西城氏)

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