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アメリカ大統領 専用ヘリも“交代”間近 40年選手「マリーン・ワン」VH-3 更新遅れた理由

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  • 乗りものニュース
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2021年、アメリカ合衆国の大統領がバイデン氏に交代し、年末には大統領の執務に大きく関係する大統領専用ヘリコプターについても新旧の交代が予定されています。新型はどのような機体で、何が変わるのでしょうか。

新「マリーン・ワン」2021年末より運用開始

 2021年1月20日(現地時間)、アメリカ合衆国の首都ワシントンで、バイデン新大統領の就任式が開催されました。これに先立ち、数時間前にトランプ前大統領は大統領専用ヘリコプター、通称「マリーン・ワン」でホワイトハウスを後にしましたが、このとき乗り込んだ機体も、トランプ前大統領と同様、2021年中にその任を解かれる予定になっています。

 どういうことかというと、トランプ前大統領のみならず歴代の大統領が乗った専用ヘリVH-3Dも更新時期を迎えたということで、年内には新型の高性能機が“就任”する予定です。

Large 210201 marineone 012017年12月、大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」から降り、大統領専用機「エアフォース・ワン」へ向け歩くトランプ前大統領(画像:アメリカ空軍)。

 トランプ前大統領が乗り込んだ大統領専用ヘリコプターは「VH-3D」と呼ばれる機体です。原型はシコルスキーが開発したSH-3「シーキング」ヘリコプターを改造したもので、1970年代後半に11機が製作されました。

 すでに40年以上運用しているため、老朽化が進んでおり、ゆえに2000年代初頭より後継機の導入が検討されています。では、なぜそれから10年以上も機体の更新に時間がかかってしまったのか、それは後継機の機種選定がいったんは決まったものの、さまざまな問題によって仕切り直しになったからです。

 後継機は2005(平成17)年1月、いったんはロッキード・マーチン率いる企業連合が推す、アグスタウエストランドAW101がベースの改造機を採用することに決まりました。これはロッキード・マーチンVH-71「ケストレル」という名称で2007(平成19)年7月に初飛行に成功したものの、開発遅延やコスト超過、技術的問題などから2009(平成21)年6月にキャンセルされます。

 こうして、機種選定がやり直された結果、2014(平成26)年5月にシコルスキーS-92の改造機が改めて選定されました。ここから各種テスト用の実証試作機が造られ、2017(平成29)年7月28日に初飛行、そしてフライトシミュレーターの製作などが行われた結果、機種更新は2021年にずれ込んだのです。

海兵隊が運用するから「マリーン・ワン」

 新型の大統領専用ヘリコプターは、S-92にちなんで「VH-92A」と呼ばれています。アメリカ国防総省はVH-92Aを21機、このほかに訓練用や各種支援用として通常の輸送型CH-92Aを2機、計23機調達する予定です。

Large 210201 marineone 022021年から運用を開始する予定の新大統領専用ヘリコプターSH-92A(画像:アメリカ海兵隊)。

 大統領専用ヘリコプターの維持・運用を任されているのは、バージニア州のクアンティコ海兵隊航空基地に所在する第1海兵ヘリコプター飛行隊(HMX-1)です。この部隊はアメリカ海兵隊で初めて編成されたヘリコプター専用飛行隊であり、1946(昭和21)年発足のため2021年には創設75周年の節目の年を迎える部隊でもあります。

 アメリカ大統領が移動手段としてヘリコプターを用いるようになってからしばらくの間は陸軍と共同で任務にあたっていましたが、1976(昭和51)年に大統領のヘリ輸送に関してはアメリカ海兵隊に一任されることとなったため、それ以降は第1海兵ヘリコプター飛行隊が単独でその責にあたっています。

 ちなみに、海兵隊が飛ばすので「マリーン・ワン」と呼ばれますが、アメリカ陸軍が飛ばすときは「アーミー・ワン」と呼ばれていました。

「マリーン・ワン」=コールサイン 機種名ではありません

 なお、比較的よくメディアに取り上げられる大統領専用ヘリコプターは、前出のVH-3Dですが、それ以外の機体も「マリーン・ワン」として用いられることがあります。たとえばUH-60「ブラックホーク」がベースの「VH-60N」。この機体は、任務の性質上、通称「ホワイト・ホーク」または「プレジデント・ホーク」と呼ばれる機体で、VH-3Dと比べてアメリカ空軍の輸送機に搭載しやすいことから、大統領の外国訪問などで、相手国に持ち込まれ、そこでの移動などに用いられることの多い機体です。

Large 210201 marineone 03外国で運用されることの多い大統領専用ヘリVH-60N「プレジデント・ホーク」。後方にはアメリカ空軍が運用する大統領専用機「エアフォース・ワン」の姿も(画像:アメリカ空軍)。

 このほかにも第1海兵ヘリコプター飛行隊には、大統領の随行員や物資輸送など各種支援用として、「マリーン・ワン」に似たカラーリングのMV-22「オスプレイ」ティルトローター機やCH-53「スーパースタリオン」輸送ヘリコプターなども装備していますが、これらは基本的にアメリカ大統領の乗機としては用いられません。

 なお、VH-3DやVH-60Nといった大統領専用ヘリコプターはすべて「マリーン・ワン」と呼ばれるわけではありません。「マリーン・ワン」というのはあくまでも運用時の「コールサイン」です。アメリカ大統領が搭乗しているからこそ用いられる無線の呼出符号のため、厳密には大統領が乗っていなければ「マリーン・ワン」とは言いません。

 VH-3DとVH-92Aが交代する時期は、目前に迫っています。そう考えると、バイデン新大統領がVH-3Dに搭乗する期間は1年ありません。その意味では、新大統領とベテランの大統領専用ヘリの組み合わせは、いましか見られないものであり、ある意味で貴重といえるでしょう。

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