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入山法子、初共演・東出昌大とゆがんだ愛情のDV夫婦役「常に気を張っていた」 「ストレートに愛されない不満」を体現

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入山法子さん
入山法子さん

 俳優の入山法子さんが、俳優の東出昌大さん主演の実写映画「天上の花」(片嶋一貴監督、公開中)に出演します。入山さんは、初共演となる東出さん演じる夫の三好達治からDVを受ける妻・慶子を演じます。

 同作は、萩原朔太郎の娘である故萩原葉子さんの小説「天上の花―三好達治抄―」が原作です。第二次世界大戦中の日本が舞台。詩人・萩原朔太郎(吹越満さん)の弟子・三好が、朔太郎の妹・慶子と出会い、その美貌に恋をします。しかし、慶子との結婚を認めてもらえず見合い結婚をした三好が、朔太郎の三回忌で慶子と再会し、16年4カ月の思いを告白。妻子と別れた後に、慶子と再婚した三好でしたが、過酷な環境でも奔放でお嬢様気質の慶子に、愛憎を抱いていく……という展開です。

 オトナンサー編集部では、入山さんにインタビューを実施。外見だけしか愛されず、満足のいく食事や衣類を与えてもらえず、激しいDVを受けるようになる慶子を演じた感想や演技で気を付けたこと、東出さんとの初共演の感想などについて聞きました。

常に気を張っていた夫婦役

Q.暴力を受けたりと“体当たりな演技”を求められる慶子を演じて気を付けたことはありますか。

入山さん(以下敬称略)「慶子の単純に愛していると言われたいという欲求や、おなかいっぱい食べさせてほしいとか、着飾っていたいとか単純な欲求を大事に表現しました。それが満たされない不満から、三好に対し、冷たい態度を取るようになります。ストレートな愛情が欲しいという態度と、それがかなわなかったときの態度のギャップにも気を付けました。食べるものもなく、DVを受け、過酷な状況に身を置かれますが、彼女がかわいそうに見えないように演じました」

Q.慶子を演じてみて、どんなことを思ったのですか。

入山「心の休まらない結婚生活だったんだなと思うと、ハードでした。なぜ慶子が、三好のことを受け入れられなかったのか考えました。愛してほしいのに、ストレートに愛されない不満から受け入れられなかったんだと思います。三好と二人でいることで愛情は歪んでいったんだなと思いました」

Q.慶子は、結婚当初の三好のどこに引かれていったと思いますか。

入山「慶子は兄を亡くし、戦争中に女一人で生きていく不安と悲しみを抱えているタイミングで、三好と再会したからだと思います」

Q.東出さんと初共演した感想を教えてください。

入山「お芝居の情熱がすごく強く熱い方でした。慶子と三好の関係性もあり緊張しました。常に気を張っていた気がします。心許せないもの同士が隣にいるみたいな緊張感でしたね(笑)」

Q.最後に、映画の見どころを教えてください。

入山「時代も相まって、自分ではどうしようもないことに翻弄(ほんろう)された人たちのお話です。懸命に生きる人たちの姿を見てください」

オトナンサー編集部

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