山陰道の“全通”遠のく 鳥取県最後の区間が開通時期「見直し」 地中から“障害物ゴロゴロ!?”
- 乗りものニュース |
残念!
鳥取県内最後の区間、やはり開通見直しへ
国土交通省 倉吉河川国道事務所は2024年11月11日、「山陰道」の一部として建設中の国道9号「北条道路」について、開通時期を見直すと発表しました。
建設中の北条IC/JCT付近。鳥取市方面からここまでは、予定通り開通する見込みとなった(画像:倉吉河川国道事務所)。
北条道路は、はわいICと大栄東伯ICのあいだ13.5kmを結び、鳥取県内の山陰道としては最後の未開通区間となっています。
2026年度の全線開通が予定されていましたが、今年6月には「施工の進捗に伴い、隣接する町道の変状、粘土等からなる軟弱層や地中障害物(転石等)の出現など予見できなかった事象が発生」したため、影響を検討すると発表されていました。
これを受け、鳥取県出身の石破 茂首相も、「2026年度中にできないといけない」と述べたことを日本海新聞が報じていましたが(7月12日付)、倉吉河川国道事務所は調査に時間を要していること、その後の地中障害物の撤去作業にも時間を要すると想定されることから、開通時期の見直しを判断したといいます。
なお、東側のはわいIC-北条IC/JCT間約5.9kmについては、着実に工事が進行しており、予定通り2026年度開通を予定しているそうです。ただし、「埋蔵文化財調査及び大規模橋梁工事・軟弱地盤対策工事等が順調に進捗した場合」との条件付きです。
北条IC/JCT以西の約7.6kmについては、工程を精査し、改めて開通時期を発表するとしています。
この区間では、地中障害物について、今までの調査で出現していた石や木の根以外に、コンクリートがらやタイヤなどのゴムくずといったがれき類などが大量に出現しているそうです。現時点で、深さ最大8m程度まで一部調査が完了しているものの、より深い区間もあり、今後、さらに調査予定とのことです。
ちなみに、2026年度に開通する見込みの北条JCTには、ここから南へ倉吉市街を経て岡山県の米子道(湯原IC)方面へ通じる自動車道「北条倉吉道路」も延伸のうえ接続する見込みです。東西方向の山陰道と南北道路である北条倉吉道路との連絡は、ひとまず果たされそうです。
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