パンクしない! 空気のいらない“次世代タイヤ”が「実証」から「実装」へ 滋賀の自動運転車に採用 ブリヂストン
- 乗りものニュース |

全国初の実装が実現へ
タイヤメーカーのブリヂストンは2026年7月7日、空気充填が不要な次世代タイヤ「AirFree(エアフリー)」を装着した自動運転サービス「けい流カー」の全国初となる社会実装の開始を記念した出発式を、滋賀県東近江市で行いました。
「AirFree(エアフリー)」を装備した車両(乗りものニュース編集部撮影)
空気充填が不要な次世代タイヤ「AirFree」は、熱可塑性樹脂製のホイールにトレッドを貼り付けた特殊なタイヤです。トレッドは張り替えが可能で、ホイール部分の樹脂は溶かして再原料化できることから、ブリヂストンは環境負荷の低いサステナブルな次世代タイヤと位置付けています。
今回は期間を定めた実証実験ではなく、東近江市の道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点とする自動運転サービス「けい流カー」に常時使用されるもので、全国初の取り組みとなります。
出発式に登壇した東近江市の小椋正清市長は、「こういう時代が来たのだなと実感しています」と述べたうえで、「ある意味で全国の公共交通の将来のあるべき姿の一つのモデルとして、国民の皆さんに提供できたら幸いかなとも思っております。そして採算が取れる営業ベースでサステナビリティが確保できるように、市としても応援してまいりたいと思っております」と、運行開始への期待を語りました。
「AirFree」は、地域が抱える交通課題の解決策として注目される小型EV「グリーンスローモビリティ」をターゲットの一つとしています。ブリヂストンは東近江市と2025年1月に自動運転サービスに関する連携協定を締結し、自動運転が可能なEVカート型車両への採用に向けて、社会実装の準備を進めてきました。
ブリヂストンは同市のほか、富山県富山市、福岡県久留米市、東京都杉並区とも協定を締結し、これまでグリーンスローモビリティを用いた実証実験を行ってきました。今回の「けい流カー」への実装開始は、これらの実証で得られた検証結果を踏まえ、モビリティとの親和性や有効性を確認できたことによるものです。
今回の取り組みは、エアレスタイヤ「AirFree」のビジネスモデルが探索・実証フェーズから市場ベースでの社会実装フェーズへ移行したことを示すものでもあります。
ブリヂストンの蓮沼利幸常務役員は、地域住民にとって貴重な移動手段の一つである「けい流カー」のタイヤを担うことを「誇らしい」と述べ、「安心・安全はもとより、サステナビリティやメンテナンスの効率化といった新たな付加価値をご提供できる。そうした次世代タイヤとして、この奥永源寺の皆さま方の足元をこれからも支えてまいります」と話しました。
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