たった1年で調達終了! アメリカ待望の「新戦車」キャンセルの理由は? 陸軍長官「コレジャナイ」とも
- 乗りものニュース |

完成済みの80両の行方は?
「我々はブッカーの開発を間違えた」陸軍長官が発言
アメリカ陸軍は2025年5月5日、調達を開始したばかりの最新戦闘車両M10「ブッカー」について、プロジェクトを中止し導入をキャンセルすると正式に発表しました。
アメリカ陸軍が調達中止を決めたM10「ブッカー」戦闘車(画像:アメリカ陸軍)。
M10「ブッカー」は、アメリカ陸軍が推し進める歩兵旅団戦闘チーム(IBCT:Infantry Brigade Combat Team)の戦力強化を目的に開発された新兵器で、従来はMPFV(Mobile Protected Firepower Vehicle)などと呼ばれていました。
主武装は105mm砲で、重量は42t。なお、アメリカ陸軍は、M10「ブッカー」は戦車ではなく戦闘車両(Combat Vehicle)という見解で、軽戦車(light tank)ですらないと明言しています。
アメリカ国防総省は2022年6月28日に、開発元のゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)と生産に関する契約を締結し、2023年6月に型式と愛称を発表、昨年(2024年)7月より低率初期生産(LRIP)に入ったばかりでした。
今回の発表の3日前、5月2日にはピート・ヘグセス米国防長官とダン・ドリスコル陸軍長官が、陸軍再編計画の中で各級司令部組織の統合・縮小や、AH-64D「アパッチ」攻撃ヘリコプターの生産終了、ロボット戦闘車両(RCV)プログラムの停止、新型榴弾砲のトライアル停止などとともにM10「ブッカー」についても調達を取り止めると言っており、このたび陸軍が正式発表したことで、それが確定した形です。
すでに、メーカーのGDLS(ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ)からアメリカ陸軍に約80両が納入されていますが、これらがどのような扱いになるのかについて、国防総省や陸軍は明らかにしていません。
なお、アメリカメディアの報道によると、M10「ブッカー」は当初アメリカ空軍の大型輸送機C-17「グローブマスターIII」で1機あたり2両の積載が可能なよう想定されていたものの、完成車は1機あたり1両しか載せられず、加えて空中投下もできなかったため、戦略機動性についてはより大重量のM1A2「エイブラムス」戦車(約74t)とほぼ変わらなかったとか。
こうしたことを受けて、ドリスコル陸軍長官は「我々は、機敏で、通常の戦車では展開できない場所に(空中投下)できる小型戦車が欲しかった」「我々はブッカーの開発を間違えた」と記者団に語ったとしています。
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