危機的な少なさ? 沖縄にも配備予定の“最強イーグル”生産が全然間に合ってない! ようやく状況改善?
- 乗りものニュース |

遅延の一因だった問題がようやく解決
アメリカ空軍は2025年12月15日、ボーイングおよび国防契約管理局(DCMA)との連携のもとポートランド空軍州兵基地へのF-15EX「イーグルII」の引き渡しを再開したと発表しました。
F-15の最新型であるF-15EX(画像:アメリカ空軍)
同機の生産・納入に関してはボーイングのセントルイス工場でのストライキにより2025年8月4日から11月17日までラインが停止していたことで大きな混乱が生じ、アメリカ空軍戦闘機部隊の近代化計画にも影響が出ていました。
しかし、この間にも空軍ライフサイクル管理センター(AFLCMC)のF-15システム・プログラム・オフィスとDCMAは共同で、遅延を最小限に抑える努力を続け、ラインでほぼ完成済みだったF-15EXの14号機と15号機はそれぞれ8月19日と11月16日にポートランド空軍州兵基地へ引き渡しました。
また、16号機に関しても、ストライキ終息後わずか3週間ほどで引き渡し準備が完了し、アメリカ空軍は「任務への強い責任感を示す大きな成果」と発表しています。ただし、これらの機体には、まだ各種のテストが残されており、正式に空軍が受領した機体ではありません。
F-15EX「イーグルII」は、老朽化したF-15C/D型を置き換えるために設計された、空軍戦闘機部隊近代化計画の中核をなす機体です。F-22やF-35などの第5世代戦闘機や、開発中の第6世代戦闘機F-47の兵器倉に収納できない大型のミサイルや爆弾を搭載可能であり、第5世代・第6世代機の補佐役として期待されています。
同機は今回のストライキ以外にも、新型コロナウイルスの感染拡大や、製造時の不備などで、納入がかなり遅れており、2021年頃には既に初号機が初納入されていたにも関わらず、まだ10機前後の機体しか稼働状態にないとみられており、各基地への配備に大きな影響が出ることが予想されています。なお、同機は沖縄・嘉手納基地へも配備予定になっています。
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