園では「いい子」、家では「悪い子」…相手を見て態度を変えるわが子、原因は親の“誤った役割分担”だった
- オトナンサー |
幼稚園や保育園へお迎えに行ったとき、担任の先生から「今日もお友達と仲良く遊んでいました。おもちゃも貸してあげていましたよ」「給食は好き嫌いしないで残さず全部食べました」などのいい報告を受けることがあります。
しかし、家では食べ物の好き嫌いをします。また、きょうだいげんかもします。園の態度とは裏腹に、弟や妹が遊んでいるおもちゃを取り上げたり、たたいたりします。
こんな様子を見て、「場所によって態度を変えるなんて、何かこの子の心に大きな問題があるのかしら…」「子どもなのに外ヅラがいいんだ」と不安になってしまいます。
でも、そんなことはないんです。人間誰しも、安心できる家庭内で自分の気持ちを素直に出し、外では猫をかぶって、他人からよい評価をもらおうと「いい人」を演じることがあります。大人の世界ではよくみられますが、これは子どもだって同じなのです。
幼稚園や保育園など、集団生活の場である園では、子どもなりに緊張もし、一生懸命頑張っています。その分、家に帰ってからは緊張がほぐれてリラックスし、親に対して甘えたい気持ちも出てきて、こんなふうになることがあります。
家族間で「しつけの基準」がブレていないか
子育て本著者・講演家の私は以前、保育園に勤めていたのですが、保育園の中で、友達の嫌がることをわざとしたり、友達に鼻くそをつけたり、つばを吐きかけたりと、ありとあらゆる悪いことをしている子がいました。
お迎えのとき、そのことを保護者に伝えると「ええ! そうなんですか。家ではとってもいい子なんです」との返答がありました。
確かに、お迎えのときの様子を見ると、親の前では、園内の態度とは真逆でとてもおとなしくなります。親の前では“借りてきた猫”の状態です。でもこれは、「家庭=安心できる場所でない」ということになるので、問題なのではないでしょうか。
しつけをするとき、ママが叱り役、パパがフォロー役となっている家庭があります。反対に、パパが叱り役、ママがフォロー役という家庭もあるでしょう。
ママに厳しく叱られ、子どもがパパに助けを求めたとき、パパが「ママは怖いよね。厳しいよね」と否定するのではなく、「ママの言う通りだよ」とフォローする形で逃げ場をつくる――。この役割分担はそうした意味をもっているのです。
でも、例えば次のような場合はどうでしょう。
・ママは食事を残すと叱るが、パパは「好きな物だけを食べていればいい」と言う
・ママは甘いお菓子を少量しか与えないなど制限をかけているが、姑(しゅうとめ)が陰でアイスクリームやチョコレートをたくさん与えている
・物を大切にする心を育てようと、ママはクリスマスや誕生日にだけおもちゃを買ってやることに決めているのに、姑は子どもと外出する度におもちゃを買い与えている
こうなると、子どもは自分の望みをかなえてくれる人の方を向くようになります。相手を見て態度を変えるようになるのです。
しつけとは「人に従うものではなく、ルールに従うもの」。これを通して、物事の善悪やその家のルールを学んでいくのです。親や家族の対応が一致していないと「ママだけが悪者」あるいは「パパだけが悪者」になってしまいます。
「叱り役と甘えさせ役など、家族間で役割分担して、逃げ場をつくった方がよい」といわれますが、役割分担の意味を勘違いしないようにしましょう。
「人を見て態度を変える」ことは、人間にはあります。また、場所によって態度を変えることもあります。これは自然の流れです。でも、しつけの基準が正反対になってしまっている場合、子どもは相手を見て行動するようになってしまいます。
価値観や意見が合わない相手と話し合うのは難しいものですが、家族会議を開いて「わが家ではこうする」と、しつけの基準を設けるようにするとよいと思います。
子育て本著者・講演家 立石美津子
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