「約1.7万円で列島縦断3300km」ついに可能に 「新・青春18きっぷ」の本丸“5日用”でここまで行ける!こうするとラク!
- 乗りものニュース |
5日間連続使用となった「青春18きっぷ」。ルール変更の厳しさを嘆く声も聞かれますが、それではこの5日間を乗り尽くすと、どんな旅ができるでしょうか。長距離移動だけではない、賢く旅するプランニングのワザをお伝えします。
ルール変更によって「1万6550円で列島縦断」が可能に!
新しいルールが導入されて改悪の声も聞かれる「青春18きっぷ」。これまで5回分のきっぷだったものが、5日連続の5日間用に変更になりました。従来のきっぷなら、1~2泊の宿泊旅を楽しみ、余ったきっぷで日帰り旅などの使い方ができたのですが、連続した5日間となると、なかなか旅の予定が組みづらくなりました。
JR最南端の駅、西大山の風景(画像:PIXTA)。
とはいえ5日間連続で1万2050円、1日当たり2410円という金額はとても魅力的です。そこで新ルールの5日連続で、どのような旅が楽しめるかを考えてみます。
「青春18きっぷ」の旅でしばしば挑戦されるのが、南北の端から端へと移動する“列島縦断”です。以前のルールだと1枚では不可能だった「稚内(北海道)→枕崎(鹿児島)」の旅ですが、今回、「北海道新幹線オプション券」(4500円)の改定により実現可能になりました。
移動経路の泊地のみを示すと、「稚内(北海道)→長万部(北海道)→一ノ関(岩手)→米原(滋賀)→佐伯(大分)→枕崎(鹿児島)」です。
災害により肥薩線が不通となっている今、九州の南下は東海岸をゆく日豊本線経由を選ぶしかないのですが、日豊本線には「青春18きっぷ」いちばんの難所とされる大分・宮崎県境区間、佐伯~延岡間の通称“宗太郎越え”があります。そこが奇跡的に佐伯泊となり、特急にチョイ乗りする必要もなく踏破することができます。
この場合の乗車距離は3292.4kmの大移動となります。一方で、枕崎発の逆ルートの場合は5日目に宗谷本線の音威子府(北海道)までしか行くことができません。
東西の端から端へと移動する列島横断となると、「根室(北海道)→佐世保(長崎)」の旅は十分可能です。
そのルートも上越線経由のほか、北上線を利用しての東北本線経由もしくは常磐線経由のいずれも選択できますが、もっとも移動効率がいいのが常磐線経由で、この場合の乗車距離は2961.2kmです。ただし逆ルートの佐世保→根室となると5日目に根室本線の厚岸までの移動が限界となります。
余裕をもって旅するのに最適!「拠点滞在型」の旅
長距離移動も可能な「青春18きっぷ」ですが、5日連続となったことでおすすめしたいプランニングが、1か所のホテルに4連泊する「拠点滞在型」の旅です。つまり、1日目と5日目のきっぷは出発駅と拠点駅の往復に使用し、2~4日目は拠点駅からの日帰り旅を3回楽しむプランです。
乗り換えが非常に多い「青春18きっぷ」の旅では大きな荷物が行動を制限し、疲労の原因になります。拠点を構えることで着替えはホテルに置いたまま、身軽な荷物で鉄道旅を楽しめるようになります。
拠点滞在型の旅におすすめの駅は、いつくもの路線が集まるターミナルかつ、駅に近いビジネスホテルが多くある駅です。例えば、旭川・札幌・秋田・仙台・郡山・東京・甲府・松本・名古屋・岐阜・京都・大阪・姫路・岡山・小倉・博多・大分などが候補になります。そこで、東京発で行くおすすめの拠点滞在型の旅を、2つの拠点で考えてみます。
「名古屋」じゃダメだが「岐阜」拠点なら可能になること
まず岐阜駅です。1日目の往路は中央本線経由、5日目の復路は東海道本線経由など往復にもバリエーションをつけることもできます。
なにより名古屋ではなく岐阜を拠点とすることで高山本線の移動範囲の違いにメリットがあります。岐阜始発であれば富山へ11時55分に到着し、滞在時間を約4時間確保しての富山往復が可能です。
岐阜駅。東海道本線と高山本線が乗り入れる(画像:写真AC)。
これが名古屋では、始発乗車でも日帰りでの富山往復ができません。また東海道本線で西に向かう旅なら、名古屋よりも約20~25分遅い出発にできることも岐阜拠点のメリットのひとつです。
東海道本線を西へと向かうと、大阪や神戸、姫路の往復は余裕で可能。尾道なら滞在時間は3時間以上、福山なら約4時間、倉敷は6時間弱、岡山は6時間以上の滞在時間を確保できます。
そのほか岐阜発の日帰り旅なら、敦賀から小浜線を走破して山陰本線・東海道本線経由で戻る若狭湾ルート、伊勢市・鳥羽への往復、米原から北陸本線・湖西線と乗り継ぐ琵琶湖一周、そして滞在時間は11分しかありませんがハピラインふくいの特定区間を使用した越美北線での九頭竜湖往復が可能になります。
四国・山陰・九州も行けちゃう「岡山」拠点
岐阜と並んでもうひとつ、拠点とするのにおススメなのが、四国の玄関口でもある岡山駅です。瀬戸内海、四国、中国山地と、景色の異なる鉄道旅を楽しむことができます。
東京と岡山の移動はおよそ12~13時間が目安になります。岡山から行ける日帰り旅は、宮島口・広島の往復ならゆとりをもった行動が可能。さらに西へと向かい、滞在時間は1時間46分ですが門司港往復も不可能ではありません。三原から呉線経由の旅ものんびりと楽しむことができます。
四国の旅なら、予讃線を西へ向かうと松山往復は可能ですが、青春18きっぷポスターで人気の下灘駅(伊予市)へは日帰りで行くことができません。土讃線経由なら大歩危往復、阿波池田から徳島線を経由して高徳線で戻る周遊ルートも可能です。
予讃線・高徳線経由なら世界初のDMVが運行する阿佐海岸鉄道との乗り継ぎ駅である牟岐線の阿波海南も往復が可能です。道の駅宍喰温泉での滞在時間が32分しか確保できませんがDMV(できれば予約を・片道700円)に乗って往復することもできます。
中国山地方面をめざすと、伯備線経由で出雲市への往復なら、出雲市で6時間以上の滞在時間を確保でき、出雲大社詣でも楽しめます。もちろん松江往復や、米子から境線で境港ならより余裕を持った旅が楽しめます。
岡山駅と路面電車(画像:PIXTA)。
また伯備線・山陰本線・因美線と乗り継ぐ鳥取経由の周遊旅や、新見から姫路まで姫新線を走破する旅、福山から福塩線と芸備線を乗り継ぐ旅なども考えられます。木次線へは、芸備線経由でスイッチバックのある出雲坂根までを往復、または伯備線・山陰本線経由で宍道から備後落合まで木次線を走破する旅、いずれも可能です。
このように拠点滞在型も検討してみると5日分の旅の組み立ての幅も広がります。1か所のホテルに連泊し、荷物を少なく小さくした旅に繰り出せるプランニングも検討に入れつつ、新しい「青春18きっぷ」の旅を楽しんでみてください。
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