メロディーロードなぜできた? クルマ通ると音階や声に聞こえる 日本発 海外でも
- 乗りものニュース |

クルマが通ると、その走行音がメロディーに聴こえるという「メロディーロード」、日本のみならず海外にも広がっています。なかには、「声」が聞こえるというものもあり、技術的にも進化しているようです。
観光目的だけじゃないメロディーロード誕生経緯
クルマで走ると、走行音が音階に聴こえる道路があります。「メロディーロード」などと呼ばれ、2020年現在は全国30か所以上に存在、また中国など海外でも見られます。
そのメロディーは童謡からアニメソングまで、場所ごとに様々です。また音楽ではなく、「カーブです」「スピードを落としてください」などと、注意喚起の声が聞こえるものもあります。
メロディーロードのひとつ、滋賀県の琵琶湖大橋。一部区間を走行すると『琵琶湖周航の歌』が聞こえる(2020年3月、乗りものニュース編集部撮影)。
これらはどのような仕組みで、またなぜ開発されたのでしょうか。「メロディーロード」の商標および技術的特許を保有する篠田興業(北海道標津町)に話を聞きました。
――メロディーロードで走行音が音楽に聴こえるのは、どのような仕組みなのでしょうか?
道路の横断方向に溝を刻むことにより、路面とタイヤとの接触音が音楽として聞こえます。溝の幅は音量に関係し、9mmから24mm程度、深さは6mm、設置間隔は音階に関係するもので3cmから30cm、音楽の周波数の規則性をもって溝を設置します。溝の幅が狭いと小さな音、広いと大きな音になり、設置間隔が広いと低音、狭いと高音を発しますが、聞こえ方は走行スピードによっても変化します。
――そもそもなぜ開発したのでしょうか?
おもには観光目的として、地域にゆかりのある曲が使用されますが、当初は交通安全を目的としていました。というのも、きれいに聞くためには指定された速度で安定して走る必要があり、スピードの抑制につながるからです。
メロディーが「きれいに聞こえるクルマ」とは?
――メロディーではなく声に聞こえるものもありますが、通常と比べてどのような点が異なるのでしょうか?
音楽に聞こえるよう施工する場合は、お話ししたとおり音楽の周波数の規則性にしたがって設置しますが、声の場合は溝の幅や設置間隔を微妙に調整して擬声音を発生させます。
――あまりきれいに聞こえないこともあるのでしょうか?
走行速度があまり遅いとよく聞こえません。また、硬いタイヤで車重が重いほうが、きれいに聞こえます。
※ ※ ※
篠田興業では中国での施工事例も多く、いずれも好評とのこと。現地で確認した際には、人気のためクルマが多く集まり渋滞して、あまりよく聞こえなかったケースもあったそうです。
トヨタ「RAV4」プロモーション動画より。メロディーロードの溝が刻まれた氷の上を「RAV4」が走行し、ベートーヴェンの『交響曲第9番』を奏でた(画像:トヨタ)。
ちなみにメロディーロードの仕組みは、道路以外にも応用できます。
2019年4月に日本発売されたトヨタの新型「RAV4」のプロモーション動画撮影にあたり、北海道の凍った湖へメロディーロードの溝が施工されました。これをレコード盤に見立て、「RAV4」がそこを周回走行することでベートーヴェンの『交響曲第9番』を奏でる、といった内容です。
【動画】メロディーロード応用「世界最大のレコード盤」を氷の上に
【動画】左のタイヤで旋律、右のタイヤでリズムを奏でる「ステレオ」メロディーロード
実は損している?
ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。
ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。
運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?
簡単無料登録はこちらYOUの気持ち聞かせてよ!
いいね | ![]() |
|
---|---|---|
ムカムカ | ![]() |
|
悲しい | ![]() |
|
ふ〜ん | ![]() |
