「この対空砲使えるの…?」評価が一変! ウクライナ防空の要「ゲパルト」の弾薬大量生産へ
- 乗りものニュース |
ウクライナに供与されドローン攻撃に真価を発揮。
ラインメタルが新たな生産ラインを作るほど
ドイツの防衛企業ラインメタルは2025年1月6日、ゲパルト対空戦車用の35mm弾薬18万発をウクライナに供給する契約を結んだと発表しました。
ウクライナで評価が一変したゲパルト対空戦車(画像:ウクライナ国防省)。
ドイツは退役したゲパルト対空戦車55両をウクライナに提供しており、これらの車両はロシア軍のドローンの撃墜に活用されています。
特にロシアがイランから輸入した自爆ドローン「シャヘド」や、そのロシア版の「ゲラン2」、同じくロシア製自爆ドローンの「ランセット」など、自爆攻撃目的のドローンに対する有効性が証明されており、巡航ミサイルに対してもそれなりの性能を発揮しています。
供与当初、同車両は、対空兵器でありながら有効射程が5.5km程度しかないということで、ミサイル全盛の現在の戦場においては役に立たない可能性が高いとされていました。
そのため、ドイツがウクライナ支援をアピールするための供与といわれたこともありましたが、安価なドローンをミサイルよりもはるかに安い費用で撃墜できるということで、コストパフォーマンスの高い対空兵器として注目を集めるようになりました。
すでにラインメタルは2023年2月、ウクライナにゲパルト用の35mm弾薬30万発を供給する契約が成立した後、2023年の春には莫大な費用をかけて短期間に現場の生産ラインが再構築され、弾薬を生産してきました。
今回18万発の供給は、その30万発とは別のもので、数千万ユーロ規模の契約となる見通しです。費用はドイツ政府が負担します。
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