「ステルス戦闘機ちょうだい!」トルコや中国にラブコール送る「イスラム国家」とは 南アジアの軍拡ますます加速か
- 乗りものニュース |

南アジアの空は、今まさに「ステルス戦闘機の導入競争」に突入しようとしています。インドより先にステルス戦闘機を配備しようとするパキスタン焦りとは。中国やトルコ、ロシアの思惑なども交錯している模様です。
隣国インドの動向を常に注視するパキスタン
南アジアにおける最も熟練した空軍の1つとして知られるパキスタン空軍。その戦力形成の背後には、長年にわたるインドとの地政学的対峙が厳然と横たわっています。とりわけ、カシミールを巡る領有権問題は、両国の軍事戦略を根本から規定し続けてきました。
中国空軍の最新ステルス戦闘機「J-35(殲35)」。2024年11月の「中国国際航空宇宙博覧会」で初公開されている(画像:AVIC)。
現在のパキスタン空軍は、第4世代戦闘機をメインに構成されています。アメリカ製のF-16、中国との共同開発機であるJF-17、そして近年配備が進む中国製のJ-10C、この3機種が主力として併用されています。これらはいずれも電子戦能力や多用途性において一定の水準を満たしており、地域紛争への即応性という観点では極めて高い運用柔軟性を示しています。
しかし昨今、各国で導入が始まりつつあるステルス戦闘機に関して、パキスタンは遅れを取っています。隣国インドは現在、国産の第5世代戦闘機「AMCA(Advanced Medium Combat Aircraft)」の開発を国家的プロジェクトとして推進する一方、ロシア製Su-57や米国のF-35、さらには日英伊が共同開発を進める「GCAP(Global Combat Air Programme)」などといった先進戦闘機に関する情報アクセスにも積極的な姿勢を見せています。インドのこうした動向は、近い将来ステルス性を有する第5世代機を一定数導入しようと動いていることを物語っています。
このような情勢のもと、パキスタンが対インドを見据えた「空の非対称性」を是正するためには、質的均衡を目指すべく、ステルス戦闘機の導入が不可避と言えるでしょう。たとえ保有数で劣っても、技術的優位を確保することにより、抑止力と戦略的安定を担保するためです。
ここで注目されるのが、中国が国際市場を念頭に開発を進めてきた第5世代ステルス戦闘機「J-35」です。パキスタンがJ-35を導入すれば、インドに対する技術的優位を確立するだけでなく、中パ間の安全保障協力を一層深化させることにも繋がります。
両国は、すでにJF-17の共同開発で実績があることから、J-35は次なる軍事協力の象徴的な存在へと昇華する可能性もあるでしょう。
同じイスラム国家として提携しやすい?
もう1つの選択肢として挙げられるのが、トルコが開発を進める第5世代機「KAAN」です。ただ、「KAAN」は2024年に初飛行したばかりのため、実戦配備となると、さらに10年近い歳月を要すると推察されます。
パキスタン空軍御F-16戦闘機(画像:パキスタン空軍)。
そのため、現時点では「技術的未完成性」という不確実性を抱えているほか、トルコ自体が本格的な戦闘機量産・運用の実績で乏しいという点も、リスク要因として看過できません。
こうした事情を踏まえれば、早期の戦力化が見込まれるJ-35が、より現実的かつ戦略的な選択肢であると断言できます。実際、最近のパキスタン国内での報道によれば、同国空軍はすでにJ-35の訓練のため、パイロット団を中国に派遣したとされています。これが事実であれば、数年以内にパキスタン空軍がJ-35を実戦配備する可能性は極めて高いでしょう。もし、J-35の導入が数年以内に実現すれば、インドに先駆けてステルス戦闘機を運用する国家としての地位を確立し、向こう10年程度は周辺空域において戦略的優位を保持することが可能となります。
ただ、パキスタンによるステルス機の導入は当然ながらインドを強く刺激し、同様の近代化を加速させる契機となるのは間違いないでしょう。しかし、インドがその期間内にAMCAの完全な戦力化に漕ぎつける可能性は低く、短中期的には外国製ステルス機の導入という暫定的措置を余儀なくされるかもしれません。
南アジアの空は、今まさに新たな「ステルスの競争」に突入しようとしています。J-35、KAAN、AMCA、そしてSu-57、F-35やGCAP各国の国益と技術が交錯するこの地域で次に主導権を握るのは果たして誰なのか。その答えは、数年以内に明らかになるかもしれません。
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