「一瞬よそ見しただけ…着いたのは別の駅」ダンジョンすぎ…!? 東京「乗り換え失敗エピソード」を聞いた

「東京で乗り換えが難しいと思う駅」についてのアンケートを行い、具体的な「乗り換え失敗エピソード」が集まりました。どのような“失敗”があるのでしょうか。

苦手な人が多い「乗り換え」は

「乗りものニュース」では、2025年6月20日（金）から23日（月）にかけて、「東京で乗り換えが難しいと思う駅」についてのアンケートを実施し、115人から回答が寄せられました。そのなかで、具体的な「乗り換え失敗エピソード」も集まりました。

大手町駅（画像：写真AC）。

　まず、「失敗」事例で多く寄せられたのは、地下鉄の駅における地下鉄路線どうしの乗換に関するエピソードです。【】内はその駅名です。

・【大手町】東西線から半蔵門線に乗り換えようとしたところ、大回りをする羽目に（60代・男性・首都圏在住）
・【大手町】東西線から千代田線への乗り換えで間違えて都営三田線の改札に入ってしまった（50代・男性・首都圏在住）
・【池袋】副都心線から東口に出ようとして、丸の内線乗り場に出てしまった（50代・男性・首都圏在住）
・【市ヶ谷】都営新宿線に乗ろうとして、有楽町線の改札を入ってしまった。東京メトロと都営地下鉄は改札が別ということがわからなかった（30代・男性・首都圏在住）

　他にも、「地下鉄の乗り換えに1時間かかってしまった」「メトロアプリでギリギリ乗り換えられたり間に合わなかったり」という声もありました。

　また、地上の路線との接続についても、混乱したという声が見られました。

・【新宿】丸の内線から、JRへの行き方がわからない（10代・首都圏在住）
・【北千住】他社線乗り換えは改札を出ると思って改札を出たが、東武と千代田線との間は不要だった（50代・男性・首都圏在住）、
・【渋谷】半蔵門線から田園都市線に乗り換えるつもり（乗り換える必要すらない）が、わざわざ東横線に乗り換えてしまった（40代・男性・首都圏在住）

　乗換改札がなかったり、相互直通運転を行ったりして利便性を高めていることが、逆に分かりづらさにつながったケースもあるようです。

　JR線・地下鉄線のほかにも路線が乗り入れていると、さらに混乱が生じるとの声がある一方で、ちょっとした“テクニック”を披露してくれた人も。

・【東京】JR東京駅を経由した九段下までの乗り換え検索では、複数の案内サイトで、東京駅から丸ノ内線で大手町駅まで行き、大手町で東西線か半蔵門線への乗り換え案内される。しかし東京駅から大手町駅に歩いた方が確実に早い」（60代・男性・首都圏在住）、
・【渋谷】銀座線の乗り場まで歩くくらいなら半蔵門線で表参道駅に出て乗り換えた方が早い（40代・男性・首都圏在住）

　このように、慣れればより効率的な乗り換えルートを選択できるという意見も寄せられました。

「浅草」「新宿」駅が多すぎる！

　もう一つ、混乱を招く事象として多く寄せられたのが、「同じ駅名」で複数の駅が存在し、たがいに離れた場所にあることです。

東武鉄道の浅草駅（画像：写真AC）。

・【浅草】浅草というくらいだから都営浅草線乗り換えもすぐだと思いきや、商店街を端から端まで歩く羽目に」（40代・男性）
・【浅草】「東武から浅草線への乗り換えは一度外を歩く必要があるが、案内が少なく、距離も長い。浅草線の出入口も見付けにくい」（30代・男性・首都圏在住）

　東京メトロ銀座線、都営浅草線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスの4つの駅が同じ「浅草駅」を名乗っていながら、特につくばエクスプレスの駅は他よりもかなり離れており、商店街などを横断しなければなりません。こうした背景から、「乗り換えようとして道に迷った。つくばエクスプレス側が折れて駅名を変えてほしい」（50代・男性・首都圏在住）と駅名の変更を求める声もみられました。

　駅名をめぐる混乱は、「新宿駅」に関しても指摘されています。

・構内の大江戸線新宿駅に行く案内を見ながら慎重に歩いたのに、一瞬よそ見しただけで案内板を見失い、やっと見つけた案内板に従って向かったら、そこは「新宿西口駅」だった（50代・女性・首都圏在住）
・都営大江戸線「新宿駅」に行こうとすると紛らわしい「新宿西口駅」に着くことがある（40代・男性・首都圏在住）

　大江戸線の「新宿駅」と「新宿西口駅」は徒歩で約5分ほど離れています。駅の複雑な構造に加えて、「新宿違い」も混乱の一因のようです。ちなみに「新宿」とつく駅は新宿駅のほか、「新宿三丁目」「新宿御苑前」「西武新宿」「新宿西口」「西新宿」「西新宿五丁目」「東新宿」「南新宿」の計9駅が存在します。

●アンケート実施概要

・調査機期間：2025年6月20日（金）12時ごろから6月23日（月）14時ごろまで

・調査方法：Googleフォームを利用しての調査

・対象：「乗りものニュース」のSNS（Twitter、Facebook）のフォロワーなど

・有効回答数：115

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