雪の日に「ワイパー」立てるべき? そもそも立てにくい車も存在 積雪対策の意味とは
- 乗りものニュース |
屋外の駐車場で雪が積もりそうなとき、ワイパーを立てておくことは自動車メーカーも推奨していますが、一方で構造的に立てるのが難しい車種もあります。「立てる」「立てない」のメリットやデメリットは、どのようなものなのでしょうか。
なぜワイパー立てるのか
冬、屋外の駐車場にとめるとき、降雪の予報があるときはワイパーを立てておくべきなのでしょうか。それともそのまま寝かせておいてよいのでしょうか。
降雪に伴いワイパーを立てた状態(画像:写真AC)。
国産車では、「寒冷地で屋外に駐車するときには、ワイパーを立てておいてください」と取扱説明書に記載されていることもあります。
ワイパーを立てておく理由は、雪が積もって埋もれたり、重みでワイパーアームが歪んだりすることを防ぐためです。
また、ワイパーがフロントガラスに凍り付くのを防止する目的もあります。凍り付いたままワイパーを動かすと、ワイパーゴムが切れたり、ワイパーを動かすモーターが故障したりする原因になります。
しかし、ワイパーを立てておいても、フロントガラスの角度によっては、屋根などから雪の塊が落ちてきた際に、重みに耐えられずワイパーが折れてしまうケースもあります。
また、そもそもワイパーを簡単に立てられない車種も存在します。例えば、ワイパーがボンネットの一部に隠れるように格納されている「コンシールドワイパー」は、立てようとするとボンネットに当たってしまうのです。
前方の視界も、クルマの見た目もすっきりするほか、高速走行時にワイパーの浮きや空気抵抗を低減させる効果があるとされ、特に欧州車で多く採用されている傾向があります。
中から操作して、ワイパーを「メンテナンス」の位置で止めると立てられますが、そもそも、欧州では日本ほどこまめにワイパーを立てることをしないのだとか。
ワイパーのメーカー関係者によると、ヨーロッパ北部ですらワイパーを立てる、立てないは地域によって異なるといいます。また、日本の雪は水分が多くて重く凍りやすいのですが、欧州の雪はサラサラしていて凍りにくいといった側面もあるそうです。
ワイパーを立てるか、立てないかは、天気予報をこまめにチェックしながら、柔軟に対応することが求められるでしょう。
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